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SCHUBERTが今響く・・・

先日久々に
いつも演奏でご一緒させてもらっている
ピアニストの友人宅で
音出ししながらの
ちょっとした
音楽談義に花を咲かせてきました。

しかもこのピアニストさんは
チェンバロも弾かれます。

なので音楽談義は
二部に分かれました (笑)

第一部は
チェンバロを囲んで
わたしは
アルトリコーダー
ソプラニーノの二本を
持ち替えながら
ヘンデル、クープラン、カーと
ドイツ、フランス、イタリアの
いにしえのメロディーを堪能しつつ
その豊かなチェンバロの倍音の空間を
気持ちよく漂いました。

久しぶりのアルトリコーダー

そして第二部は
ピアノの前に移動・・・
そこではSCHUBERTのリート(歌曲)を中心に
歌いながら語り合いました。

そう今日のメインはこの話題

実はお互いに
口をそろえて出た言葉が

「今さ、SCHUBERTが妙に響くんだよね!」

これ
裏を返せば
昔はあまりグッとこなかった・・・

苦笑

何かパッとするようなしないような
確かに美しいけど
なじみ深いんだけど
ん~~~~みたいな。

しかし・・・

友人は最近
シューベルトの作品分析の講座に参加していて
そこでハッとするような気付きばかりらしい!!

そしてピアノで奏しながら
改めて向き合うと
じわじわとその音の意味と旨味が
いろんな感覚でひろがり
感じとれていなかった昔の感覚は消去され
どんどんその印象が塗り替えられていくと
話してくれました。

一方このわたしも実は
SCHUBERTに目覚めつつあったから
面白いのです・・・!!

数日前に
通勤電車に揺られていたとき
ふと音楽アプリから
偶然流れてきた調べに
じ~~~んとしてしまい
涙目に。

それはチェロでの
「An die Musik 」(音楽に寄せて)だった。

この歌曲、
作品としてきちんと演奏した機会は
これまでにもないのだが、
家でよく母と歌っていたものだ。

シューベルトの歌曲はもっぱら
このアットホームな想い出感が強い

♪音楽に寄せて
♪野ばら
♪セレナーデ
♪菩提樹
♪ます
♪子守歌

シューベルトの有名な歌曲は
そのメロディなど
だいたい母から教わった。
といっても
母は専門家ではないから
歌詞は日本語だったけど。

なので・・・

話しを戻すと
ふと耳に飛び込んできた
チェロの奏でる「An die Musik」が

懐かしさと共にとても親しげに
そして改めて独特の世界観を
これでもかと沁みこませてきたのでした

「おおお。なんだこれ!
 今聴くと沁みるじゃないか!
 シューベルトさんヤバイじゃないか・・・!!」

そして・・・
この音楽談義の日を迎えたのでした。

ピアノ専門の彼女は
改めてSCHUBERTを深めたい
そしてやっぱりリートに触れたい
だから
歌い手を探していた・・・と告げられた。

もちろん歌いまぁ~す!
(*^^*)

ということで
そうなると
次は選曲です。

これはどうだ、
あれはどうだと
次つぎに
ピアノ伴奏をしていただきながら
検討をかさねていく。

たまにピアノ作品も弾いてもらいながら
シューベルトの醍醐味を味わいつつ・・・。

とりあえず
良く知っているシリーズと
新曲的(経験的に)なものシリーズを
分けて数曲選び優先順位をつけた。

優先順位トップにあるのは
「Gretchen am Spinnrade」(糸を紡ぐグレートヒェン)
「Der Wanderer」(さすらい人)

そしてセレナード、、、と
復習を兼ねた馴染曲が続いていく・・・

愉しみだ!!

YouTubeも物色し始めましたが
すんごい素晴らしいものを発見!!
あの大大大好きな
ナタリー・シュトゥッツマンさまの
「Der Wanderer」(さすらい人)が!!

この素晴らしい手本を拝み倒しながら
磨いていこうと思う所存です・・・

ちなみにこの曲の一部のフレーズをテーマにとって
シューベルトはピアノ曲も作っています・・・。

久々にドイツ語に触れるもの
なんか楽しいかも~

今回の件で
その時期その歳で
愉しめること
味わえることが変化し
より体験や経験が
深まっていくものなんだな・・・と
しみじみ納得。

音楽は
一生涯、愉しんでいきたいものです・・・

最後までありがとうございました。

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