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現代女性の卵巣がんと乳がんリスクの増加:データを通じて検証してみました。

こんにちは、ユナイトnote担当です。

この記事は、女性の卵巣がんと乳がんのリスクが上昇している、という過去に投稿した記事をベースにしています。
その記事の内容は、エストロゲンの影響で女性の卵巣がんと乳がんのリスクが上昇しているという研修を受けた、という内容でした。
今回は、リスクは本当に上昇しているのか、実際の罹患者数は増加しているのか、をデータを見て考えてみたいと思います。

■実際にがんのリスクは上昇しているのでしょうか?

女性の卵巣がんと乳がんのリスクが上昇しているというのが私の受けた研修の前提でした。
しかし、この前提に疑問がわいたので、今回は該当データを検証してみたいと思います。
最初に、卵巣がんと乳がんの罹患者数の動向を見てみます。
データは国立がん研究センターがん統計から取得し、以下のグラフにまとめました。

このデータは4年間のものであり、その期間だけでは一概に結論付けるのは難しいです。

次に、がんによる死亡者数を見てみます。
以下のグラフは1960年から2021年までのデータです。

1960年から2021年までのデータを見ると、死亡者数が増加していることは明らかです。
およそ9倍になっています。
一方、人口も同時に増加しているはずですので、単なる人口増加によるものかもしれません。

そこで、統計局ホームページの人口推計データをもとに考えてみます。
1960年から2021年までの女性の人口を比較すると、1960年の47,541,000人から2021年には64,483,000人に増加し、約1.3倍になっています。
一方、卵巣がんと乳がんの死亡者数(全年齢)の合計は、1960年の2,330人から2021年には19,884人に増加し、約8.5倍に増えています。
人口比で見ても、卵巣がんと乳がんによる死亡者が増加していることが示唆されます。

ただし、これも鵜呑みにはできません。
死因が卵巣がんと乳がんで重複している場合などもあるかもしれません。
また、死亡増加の主な要因がエストロゲンかは、ここからはわかりません。
高齢者の増加や、他の死亡要因の減少なども考えられます。


■まとめ

今回、本当に知りたかったのは罹患のリスクでしたが、それはわかりませんでした。
とはいえ、死亡者の増加を踏まえ、さらに医療技術や検診回数の増加、がん発見のための技術改善などを考慮すれば、増加しているだろう、と推察します。
そのため、卵巣がんと乳がんによるリスクが上昇していると言う前提は間違っていなさそうだと、私は思いました。

がん治療は、三大療法自体の質の向上を始め、その他の治療法や発見技術の発展もよく耳にします。
そうした治療法の変化に合わせて保険も変化をしています。
がんの備えの一つとして保険をお考えの場合には、お力になれることもあるかと思いますので、お気軽にご連絡ください。

なお、私は医学や科学などの各別な知見があるわけでもなく、また、投稿内容も弊社の公式見解ではなく担当個人の感想に過ぎないことを最後に付記させていただきます。

お忙しい中、最後までお読みいただきありがとうございました。


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■参考

▼(c) 国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス

がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
集計表ダウンロード:[国立がん研究センター がん統計] (ganjoho.jp)

▼総務省統計局

統計局ホームページ/人口推計/人口推計(2021年(令和3年)10月1日現在)‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・ 都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐ (stat.go.jp)