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神保町一歩前⑥「東京都古書籍商業協同組合」

概要

Q:東京都古書籍商業協同組合様の概要を教えてください。

A:古本屋の市場の運営をしております。他には「日本の古本屋」 というサイトの運営もしております。「日本の古本屋」は市場の中で古書を売買しているので、古書に相場が存在しているので、比較的購入しやすい価格になっている事が多いです。また、一般の方からの古書に関するお問い合わせの対応もしております。 

古書を生業をした理由

Q:古書組合で働いていて、どのようなところに魅力を感じますか。


A:初めはそれほど古書に関心もなかったのですが、今は市場に集められた本を見るのも楽しくなりました。その時代や環境によって、市場の商品構成や値段も変化していく様子も興味深いですね。それに古本屋さんが持つ知識の幅広さと深さなど、現物に触れながら聞けるのは貴重な経験だと思います。


学生と古書の接点

Q:学生にとって古書を読むメリットはどこにあると思いますか。

A:古書は既に出版されている本なので、一つの分野を様々な視点から調べる事が出来ると思います。さらに 古書は長い年数に耐えてきた本ですので、その点では生きた化石のようなものになるのではないでしょうか。当時の空気感や時代感をそのまま反映しているのが古書ですので。さらに、流行が巡るように、本の流行もめぐるので懐かしいものがまた流行ることもあると思います。学生の皆様にはまず通りに置いてあるワゴンを覗いてみて欲しいですね。そこで運命の一冊との出会いがあるかもしれませんよ。

神保町の良さ

Q:神保町の良さはどのような所にあるとお考えですか。

A:昔は大学の周辺には、古書店街が多くありましたが、神保町並みの規模の古書店街は他の場所にはもうあまりないですね。それぞれの古書店の方々もおしゃべり好きな方が多くいらっしゃるので、本に関する質問をしてみるのも良いと思います。本を探すのを手伝ってくれることもあるはずです。古書店街をぶらぶら歩いていると偶然の出会いがあると思います。そのような偶然性が神保町の魅力の一つにあるのではないでしょうか。

おわりに

今回は東京都古書籍商業協同組合様に記事を書いて頂きました。古書にはまた古書の魅力があると思います。新刊の学術書や専門書を買うのは高いと思うので、是非安く買えるという視点でももっと古書に触れる方が増えれば幸いです。次回もお楽しみに!!

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