アルチザンブームとAIRJAM世代の足跡:ファッションに刻まれた革新の時代
1997年から2000年頃に開催された初期のAIRJAMから生まれたAIRJAM世代は、当時10代後半から20代前半の若者たちを指します。彼らは常に音楽からの影響を受け、その影響をファッションに移行させていました。特に、裏原宿ブームと呼ばれるムーブメントは、1990年代後半から2000年代前半にかけて最盛期を迎えました。ジョニオこと高橋盾とNIGOこと長尾智明が1993年に開いた伝説的なショップ・NOWHEREがその端緒となり、多くのアーティストが新たなファッションを生み出しました。
この時期、裏原宿ブームの火付け役として、BRAHMANからREVOLVER、SHAKKAZOMBIEからSWAGGERなど多くのアーティストがファッションシーンに新風を巻き起こしました。彼らのファッションセンスは若者たちに強い影響を与え、流行の先駆けとなっていました。
そして、2000年代初頭にはアルチザンブームが訪れました。アルチザン系ブランドは、大量生産を行わず、限られたショップでしか販売されない希少価値の高いブランドでした。ECサイトでの販売をしないブランドも多く、情報や中古市場での流通が非常に少なかったのです。このブームの中、コムデギャルソンなどが川久保怜によって選ばれたアイテムも際立っていました。スタイリストとしての存在も野口強・祐真朋樹やSBKのSHIGEOが生まれ、彼らが一足先に取り入れたファッションがアルチザンでした。
2000年代、代表的なアルチザンブランド
ここで、2000年代初頭の代表的なアルチザンブランドをいくつか紹介します。
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