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綺麗な雲の形とかがあったときにテンションが止まらない自分もいる。人

光輝く窓辺の書斎で物を書いていたら、どうやら小一時間経ってしまっていたようで、、下の階から私を呼ぶ声がする。おおいお昼ご飯だぞって。兄だった。兄が昨日から家に来ているのだった。兄は札幌に住んでいた。北海道からはるばる東京に来たのだけれど、ホテル予約にいきなり失敗していて急遽昨日、私の家に泊まることになっていたのだった。
お昼ご飯を作るから泊めてくれというお願いだったから、別にお昼ご飯を作ってもらう必要はなかったのだけれども、しかたないので作ってもらうことにした。成人済兄弟の人間関係というのは、ちょっとこじらせていて難しいものだ。他人のようでありたいと思っているのに、なかなか他人のようにはさせてくれないからな。
お葬式、結婚式、くらいでしか話さない距離感が大人の血縁者にはふさわしいのではないか?
ともあれ、目玉焼きと、シャウエッセンと、レタス数枚。そしてご飯とわかめのみそ汁の昼ご飯を兄と一緒に食べた。なんだろう。黄身の黄色を眺めていると、これって朝ごはんのレパートリーじゃない? と思った。でもそんなのどうでもいい。
そう。どうでもいい!!!!! 型に決まったルールなんかから、どどんがどんどんハミ出していけ!!!!!
ありがとう。どういたしまして。
と思う2024年4月6日9時27分に書く無名人インタビュー723回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは ひかり さんです!

年齢:~10代
性別:女性
職業:高校生


現在:消化できるというか、自分の中でリセットできるというか、なんかそういう場所になっているし、自分が外に行こうって思えるきっかけもN/S校から得られたし。っていう、なんだろう、N/S校を基盤に、今動いてる感じですね。

qbc: 
今何をしている人でしょうか?

ひかり:
はい。今は高校生で、N/S校っていうところにいるんですけれども。学内で委員会だったり部活動だったりをしながら、将来どうしよっかなって思ってる一般高校生です。
正式名称が、N高S高っていう感じなんですけど、まとめて、NS高等学校って呼ばれてるところに所属しております。

N高だけじゃなくて、S高もあったんですね、なるほど。
https://nnn.ed.jp/high_school_feature/

qbc: 
なるほど、何年生ですかね?

ひかり:
今、高校2年生ですね。(※2024年3月インタビュー当時。)

qbc: 
2年生。高校生活はどうですか?

ひかり:
そうですね、中学校のときとか、すごい学校生活があんまり得意ではなくて。あんまりこう、なんだろう、将来に対していいイメージを持っていなかったりとか。というものが元々あったので、そういった中学校に比べたらすごく楽しく明るく、将来を見通せてるし、今も過ごせてるなって思います。

qbc: 
なんかどんなことが楽しいですか?

ひかり:
そうですね。学校の中で委員会があるんですけれども。委員会や部活があるんですけど、それに所属していて、その中での人と人との関わりだとか、その中で得られるものだとか経験がすごく楽しいです。

qbc: 
もうちょっと具体的に言うと、どんな感じのことが楽しかったですか。最近、その人との関わりの中で楽しかったことは?

ひかり:
普段やっぱ通信制高校なので、人とはインターネット上で関わってるんですけど、この間卒業式がありまして、しかも岡山で、ってなって。その岡山の卒業式に、NSの新聞実行委員に所属してるんですけど、その新聞実行委員で取材をしてくれないかっていうことで、私が岡山まで飛んで行って、取材の方をしてたんですよね。その時にたくさんのN/S校生と話せたことができたりとか、なんかご飯行こうよみたいな流れがあって。それは、何だろう、普段ネットで人間関係を構築して、リアルで実際に遊ぶとかそういうことができるところが、すごく楽しくて魅力的かなって思っています。って感じですかね。

qbc: 
今なんか、どんな感じのことを考えてますか?将来とか。

ひかり:
将来は、子供に関わるところをやりたいなって思ってて。なんだろう、保育とかもそうなんですけど、児童福祉の方面がすごく興味があるので、児童福祉の方に進みたいなと思ってます。

qbc: 
そのN校って、どんなところですかね?今、自分にとって。

ひかり:
居場所?かな。N校が居場所、何かおうちみたいな感じ。例えば今バイトしてるんですけど、バイトで何かちょっと失敗しちゃったりとか、日常生活でちょっとあるじゃないですか、その何かバスちょっと乗り遅れたとか、何かそういうこととかも、なんかこうN/S校の人たちとかと、お喋りとかしてたりとかしても、消化できるというか、自分の中でリセットできるというか、なんかそういう場所になっているし、自分が外に行こうって思えるきっかけもN/S校から得られたし。っていう、なんだろう、N/S校を基盤に、今動いてる感じですね。

qbc: 
どんな感じの学生生活ですか?朝起きてからみたいな。

ひかり:
朝起きて、バイトの日はバイトに行って、9時から2時までのバイトなので。

qbc: 
授業って、どういう授業の受け方なんですか?

ひかり:
通信制なので、その空いてる時間に動画を見て、何かテストみたいなものを送信して終了っていう感じなんですよ。だから、毎日行くわけではなく、自分のペースで授業を受けられるので。私は基本的に、朝起きて、もうレポートは今年の分は終わってるので、朝起きて、バイトの日はバイトに行って。13時半ぐらいに帰ってきて、そこから委員会の新聞の記事だったり、なんだろう、今文化祭のことやってるんですけど、文化祭のお仕事だったり。部活のことをしてます。そしたらだいたい、日が変わるみたいな、感じですね。

qbc: 
先生とコミュニケーションってどうするんですか。動画の先生に質問みたいなのするんですか?

ひかり:
授業は、でもなんかSlackっていうアプリがあるんですけど。それをN/S校で使っていて。なので、先生とか職員、学校法人なので職員がいるんですけど、職員とかお友達も、そのSlack上にいる。なのでアプリで会話、LINEみたいな感じですかね。LINEのオープンチャットみたいな。アカウント一緒で、一緒というか、先生みたいなの書いてあって、ティーチャー誰々みたいな。で、質問しに行くみたいな感じで、授業とかは成り立ってるかなっていうイメージです。

qbc: 
クラスはある?

ひかり:
クラスは、担任、メンターってのがあるんですけど、メンターが、100人ぐらい持ってるのかな。1人100人ぐらい思ってて、あんまりクラスっていう概念が無いかも。クラスもないし学年っていう概念もないので。

qbc: 
学年もないんだ。

ひかり:
ないですね。「何年?」っていう感じで聞いて、「3年だよ」「3年なんだ、もうすぐ卒業じゃん」みたいな、それぐらいのイメージですね。

qbc:
じゃあ、1年間に取れる単位が決まっている?単位制なんですよね?

ひかり:
単位制です。

qbc:
じゃあ1年で取れる単位が決まってる。

qbc: 
はい。

ひかり:
なるほど。卒業論文みたいのあるんですか?

ひかり:
ないです。単位だけ取って、お終いみたいな。

qbc: 
へー。委員会は、何委員会に入っているんですか?

ひかり:
N/S校新聞実行委員っていうのが一つと、ナレッジベース実行委員というのが一つと、体験学習実行委員っていうのに今は所属してます。この三つに所属してます。

qbc: 
これって、委員会は何個でも入れるんですか?

ひかり:
入れます。委員会は何個でも。

qbc:
今のご自分にとってメインみたいなのは何かあるんですか?委員会で。

ひかり:
メインは、なんだろう、新聞かな。新聞実行委員がメインかなー。入りたてなのもあるんですけど、新聞実行委員だけは。

qbc: 
新聞は、どんなことしてるんですか?

ひかり:
N/S校新聞っていうサイトが、学外にも公開されてるサイトがあるんですけど。そこに載せる記事を書いてますね。なんか学園ですごいことしてる人とかインタビューしてみたりとか。自分のなんか受験のときのエピソードみたいなのをまとめた記事を出してる人もいたりとか、してます。

このサイトですね!
https://nshigh-news.jp/

qbc: 
どうですか?新聞書いてみられて。

ひかり:
そうですね。すごい難しいなっていうのが第1印象なんですけど。でも、何なんだろう。難しいは難しいんですけど、あんまり正解がないじゃないですか、その新聞とかも。ある程度の決まったフォーマットとかはあれど、正解はないから、その自分なりの良さみたいなものを突き詰めていく作業がすごく楽しいなって思ってます。

qbc:
わかりました。

ひかり:
他の人の記事とか見てても、ちょっと性格が出てたりとかするので、そういうのを見るのも楽しいなって思ってます。

qbc: 
なんか今までに、同じような楽しさって感じたことあります?

ひかり:
でも、それで言うと、体験学習実行委員とかは、そうなのかな。なんか正解がなかったりとかっていう点では、体験学習なので。学校内で企画を作るんですよ。なんかゲストを呼んでトークセッションするとか。私は、そうですね、トークセッションだったりとか、なんかすごろくみたいなものをするワークショップとか、何か作るワークショップだとかがあるんですけど、そういう企画を作るのも、正解ないじゃないですか。何がいいのかとかはあれど、正解はない。自分の興味がこっちの方が如実に出ると思っていて。それはすごい楽しい作業だなと思います。

qbc: 
それって今まで、それまでの学生生活っていうか、それまでの人生でやったことあります?

ひかり:
ないです。これ、ここに来て初めてやりました。

qbc:
そうやって楽しいわけですよね、その楽しさっていうのを、この学校に来て初めて体験したっていうことについてどう思います?

ひかり:
そうですねー。なんかでも、驚き、とかがあるのかな。なんかこういう楽しさがあるんだっていう。なんか、新しい趣味とか、新しい娯楽とかを見つけたときの、あの感じと似てるなって思います。何かこういう、これを今まで知らなかったんだっていう。楽しい、そうですね。これを知って今の私はすごく今満たされてるので、それを知らないで通りすぎてる人生だったら、もしかしたらもうちょっと私は損してたかもしれないって思うぐらい、楽しいですね。だから、行動してよかったなと思います。

qbc: 
行動ってどんな行動があった?

ひかり:
実行委員は、応募しないとなれないんですよ。で、応募でこんなことしたいんですって、何か志望動機に書いて、通るんですけど。何かそういうフォームを書くのって、今までの私はちょっと大変だなって思ってたりとかしてたので。でもなんかそれでも負けないで、応募できてよかったなっていう。それがまず、行動かなって思います。

qbc: 
その体験学習は、具体的にどんなイベントをされてたんですか?

ひかり:
私は、学校の中で、アニメのキャラクターを政治の大臣にするっていうワークショップをやったんですね。なんか例えば、アンパンマンはもう顔が食べ物だから農林水産大臣、みたいな。みんなの政治の関心をもうちょっとあげようみたいな、身近なアニメであげようみたいなワークショップを開催しました、過去に。っていう感じですかね。

qbc: 
それは自分で考えたんですか?

ひかり:
そうですね。なんかチームがあって、意外と変わるんですけど、その政治のイベントを作りたいよみたいな人たちで集まって、やるっていう感じです。

ひかり:
なるほど。ありがとうございます。部活って何されてるんですか?

ひかり:
部活は、人狼部っていう部活に入っていて。人狼をやるんですけど。
人狼部の、今は副部長をしてます。

qbc: 
人狼やってる人同士って、仲良くなれるんですか?

ひかり:
なれます。(笑) そうですね、なんか人狼やろうっていうよりかは、なんか人狼通してコミュニケーションを取ろうっていう方が強いのかなと思ってて。だからその人狼の終わった後に、感想戦というか、何かあの話よかったよねみたいな、そういう時間とかで仲良くなってたりとか。なんで仲良くなるんですかね、私もわかんない。

qbc: 
あんまりギスギスしないんですね、人狼って。

ひかり:
そうですね。楽しむために勝つ、みたいな感じで今はやらせてもらってるんで、その部活の方針自体を。あんまりギスギスしないかも。

qbc: 
なるほど。趣味ってなんですかね?

ひかり:
私の趣味は、それこそ学校のやることだったりとか。あとは、読書したりとか。単純に寝たりとかですかね。

qbc: 
本は何が好きなんですか?

ひかり:
本は、小説とか。あと、なんだろう、コージーミステリーみたいな文、日常のちょっとした謎みたいな。

qbc: 
コージーミステリーっていう言葉を初めて知りました。なるほどね。
性格は周りの人からなんて言われます?

ひかり:
なんかふわふわしてるとか、優しいとかって言われることが多いです。

qbc: 
ご自分ではどう思います?

ひかり:
ふわふわしてるなとは思うけど、優しいとは思ってなくて。なんかガサツだなみたいな感じに思ってます。

qbc: 
なんで優しいなって思われると思います?

ひかり:
何でもいいよっていうところがあるかなって思ってて。割と何か人に対して、それは駄目じゃない?って思うハードルが、多分人より低い。から、割とこう何でも、そうなんだとか、そういう考えを持ってるんだって、一旦受け止められるっていうのが、いいところではあるかなとは思ってて。なので、その分、何か何でも聞いてくれるみたいに思われてる、思ってくれてるところがあるのかなって。それが優しいに繋がってるのかなとは思います。

qbc: 
ガサツエピソードを教えてください。

ひかり:
いっぱいあるんですけど。まず揃える、本とかってこう並べるときに揃えると思うんですけど、あれを途中で諦めるんですよ。途中から、がたってなるんですよ。なんかそういうとこがあったりとか、何かそれを許容している私がガサツだなというふうに思うし。
あと何か、基本的に不器用だからなんですけど、紙の上をハサミで切れないんですよ。

qbc: 
紙の上?

ひかり:
線の上か!線の上をハサミで切れないから、がたってなるんですけど。それも、直そうとしないところがガサツだなって思います。なんかミスる、ミスってもいいけど、直そうとしないのはガサツだなっていう。

qbc:
身近な人、家族恋人親友、そういう距離の近い人、そういったからなんて言われます?

ひかり:
ふわふわしてるとか、本当に多いですね。なんか変わらない。

qbc:
あ、変わんないんだ。

ひかり:
変わらないですかね。なんかでも、ふわふわしてるとか優しいとか、同じようなこと言われます、たぶん。

qbc: 
なんで、ふわふわしてるって言われるんですかね?

ひかり:
なんだろう、なんか、感性が子供なのかもしれないなって、自分では思ってます。なんか、何だろう。単純なんですよ、多分すごく思考が。あとなんかすごい、いろんなものが頭から抜けてたりとかするので、そういうところなのかなって思います。

qbc:
子供みたいな感性ってどういうこと?

ひかり:
やっぱ何だろう、電車とか街中で見て、あ!電車!って言ってテンション上がったりしちゃうところ、とか。何か別に、そんなに大して車がすごく好きではないのに、救急車だよとかって言っちゃうところとか。日常の小さな「あったね」みたいなものを、お友達に報告するところだったりとかが、子供って言われます。

qbc:
テンションが上がるもの、電車以外に教えてもらってもいいですか?

ひかり:
テンションの上がるものは、道端に咲いてるお花とか、なんか、空に浮かんでる雲の形が綺麗だとテンション上がります。

qbc: 
最近最もテンションを上げたものは何ですか?

ひかり:
なんだろう、渋谷のスクランブル交差点。あ、ちがう、新幹線です!新幹線。

qbc:
新幹線、どこで見たんですか?

ひかり:
新横浜でみました。新幹線に乗るときに。

qbc: 
どのタイミング?ホームに入ってくるところとか?

ひかり:
入ってきて、止まったタイミングで、めっちゃテンション上がりました。初めてそんなに近くで見たのと、あんまり新幹線をこんな近くでまじまじと見ることないから、超かっこいいと思って、すんごい写真撮りました。

qbc: 
岡山のとき?

ひかり:
そうですそうです。岡山に行くときに、乗りました。

qbc: 
好きな食べ物を教えてください。

ひかり:
好きな食べ物は、リンゴが好きです。

qbc: 
リンゴの味を表現してもらってもいいですか?

ひかり:
ええ、なんだ?シャクシャクしてて美味しい。瑞々しいとかですかね。

過去:優等生だった自分とは別の道を歩む。別ルートでは、もしかしたら全日に行ってたかもしれない私と、でも優等生ではなくなってしまった自分、が分かれたところがあの時点だったなって思うし

qbc:
過去についてちょっと聞いていきたいんですけども。本当にちっちゃいころ、その幼稚園上がる前とか、覚えてる記憶の中で自分ってこんな子供だったみたいなのって、あります?

ひかり:
人見知りでした、すごく。なんか知らない人とか、大人がいっぱいいるところだと、親の陰に隠れて動かなくなったりとか。一点をじっと見つめる、よくなんかずっと見続けてる子供でした。

qbc: 
何を見てたんですか?

ひかり:
なんか、人の動きとかを観察するように見てました。

qbc: 
ものは見てなかったんですか?

ひかり:
ものではなかったですね、なんか。

qbc: 
遊びは?この頃、ちっちゃいころの。

ひかり:
おままごとして遊んでました。

qbc: 
1人で?

ひかり:
1人で。

qbc:
どんなおままごとを?

ひかり:
ぬいぐるみがあったんですよ。なんか、ぽぽちゃんっていうぬいぐるみがあって。その子をお世話するおままごとを一生やってました。

qbc: 
どんなぬいぐるみなんですか?

ひかり:
ぽぽちゃんって、何かこう、リカちゃんとかよりちょっと大きめの、2,3歳児とかが
ちゃんと横抱きの抱っこができるようなぬいぐるみがあるんですよ、赤ちゃんサイズの。

qbc: 
あ、商品名なんだ。

ひかり:
そうです。ぽぽちゃんっていう、商品名で。それにご飯あげたりとか、寝かしつけたりとかしてました。

qbc:
なるほどね。小学校はどんな?

ひかり:
小学校は、同じ…同じではないけど、でも本が好きな子でした。なんかでも、委員会の委員長とやるタイプの子でした。代表とか好きでした。

qbc:
どんな本が好きだった?

ひかり:
今とあんまり変わってなくて、ミステリとか小説とかが好きでした。今と全然変わらない趣味のものを、読んでました。

qbc: 
中学校とかはどんな子だった?

ひかり:
中学校は、何だろう。なんか、でも、ずっと同じように本が好きで。勉強してました、ずっと。真面目って感じの子です。

qbc: 
そこからどうして、その今の学校を選ぶっていうルートになったんですか?

ひかり:
中学校のときに、その中学校とか毎日行く形式の学校だったと思うんですけど、行けなくなってしまって。そうすると、成績とかの面でも自分の体力的にも、その全日って呼ばれる毎日学校に行って対面で授業を受ける方式の学校は、ちょっと厳しいなって思って。それがきっかけで、通信制とかを探し始めたんですよね。その中で、何かいろんな部活があったりとか、自分のペースで勉強ができる、みたいな。何かそういう部活とかに魅かれて、NSにしました。

qbc: 
決定的なものってありました?N校の。

ひかり:
なんだろう、決定的なものはなかったけど、他の学校に比べて、なんか要素がいっぱいあったんですよ。部活とか委員会とか職業体験とか。私が今言っただけでも三つあって、三つがすごく楽しそうだったっていう。楽しめる要素の多さですかね。

qbc: 
人見知りは?今はどうなんですか?

ひかり:
ちょっとはあります。でも、だいぶ良くなりました。

qbc: 
なんで良くなったんですか?

ひかり:
なんだろう。高校で、ネットでやり取りをするときに、なんかいろんな人と関わったのがでかいと思うんですけど。ネットでこう初めましての人と仲良くなるっていうのを、対面じゃなくて、オンライン上でずっとできたっていうのが大きいのかなって思います。

qbc: 
何人ぐらいと仲良くなったんですか?

ひかり:
何人?どれぐらいだろう。

qbc: 
期間でもいいですよ。

ひかり:
早い子は本当、2日とかで仲良くなるから。

qbc: 
あ、ごめんなさい。人見知りじゃなくなったなみたいな感じになった期間は?何人ぐらい会ったら人見知りがなくなってきたのかなって感じて。

ひかり:
1年生の終わりぐらいでした。

qbc: 
具体的なエピソードがあるんですか?

ひかり:
何か人狼部なんですけど、それこそ人狼部のホームルームがあるんですよ、毎週。定期的に集まって人狼しようねっていう会があって。そのホームルームのときに、2年生の夏まで部長やってて、部長だったのでホームルームを仕切る立場になるんですけど、実際に。そのときに、初めましての人とかに、「初めましてこんにちは、〇〇さんっていうんだ」っていうところから仲良くなり始めるっていう作業がすごくあって。作業って言うか工程がすごくあって、それで割とこう解消できたのかなって思います。

qbc: 
あ、もう来年、数日後には3年生になるんですか?

ひかり:
そうです。

qbc:
なるほど。生まれ育ったところの風景ってどんな風景ですか?

ひかり:
うーん、ちょっと田舎みたいな感じ。

qbc: 
どこら辺が田舎だと?

ひかり:
スーパーに行くのに徒歩20分はかかるところが田舎っぽいなって思います。

qbc:
家族からはどんなふうに育てられてると思いますか?

ひかり:
割と自由に、なんでもいいんじゃないっていう感じで育てられたなと思います。

qbc:
ご兄弟は?

ひかり:
下に2人います。一番上です。

qbc: 
2人は、男?女?

ひかり:
弟と妹です。一番下が妹。

qbc: 
どうして中学に行けなくなったんですか?

ひかり:
なんだろう。元々多分小学校の頃からちょっとあんまり学校好きじゃないなみたいなものはあって。お友達関係とかでちょっと、人間関係もあったんですけど。
中学校になって、何かその明確な嫌がらせみたいなのは全くなかったんですけど、すごい人の雰囲気とかを敏感に感じ取るようになってしまって。元々多分、大人数がそんなに得意じゃなかったのと、そういう何か、この人今誰々のことを嫌いって言ってたとか、そう思ってるだろうみたいなのが、頭の中にすごくあって。その、人に対する嫌悪感とかが、いっぱいある雰囲気のところだったんですよ。なんかそれが私的にはあんまり合わなくて。それで、心の前にまず体が行けないなみたいなってしまって、そこから行けなくなりましたね。

qbc:
いつごろ?

ひかり:
中学校1年生の冬。秋。

qbc: 
今では趣味が学校って言ってたんですけど、その、何が違うんですかね?その全日と通信とかそういう制度の差とか、そういうのは違うと思うんすけど、何が決定的に違うんですかね?

ひかり:
そんなに体力使わなくていいっていうのもあると思うんですけど。うーん、何が違うのか…。でも思うのは、何かやっぱり、そういうことを、同じことを思ってた人が多かったなっていう印象があって。もしかしたら、ちょっと全日の人とかもそういう思いを持ちながら登校されている方もいらっしゃるとは思うんですけど、なんか中学校の頃ちょっといじめあったよねとか、わかるあれ嫌だった、ってなるんですよ。あれが嫌だったっていう認識が、みんなあって。だからすごい気を遣う、みんながみんなに対して気を遣ってるから、逆にこう気負わなくていいみたいな場面が、すごくあって。
それは、なんだろう、ここ独自かなって思うし。多分、そのときよりも私は大人になってるから、ちょっとずつ平気になってきたっていう部分はあると思います。

qbc: 
なんかそういう話をするきっかけみたいな、あの中学校のときの空気というか、その今までの学校の空気って嫌だったっていうような話をする、なんかそういう機会ってあるんですか?

ひかり:
なんだろ。なんかでも、中学校の話をする機会が…うーん、でもなんかあれですかね、教科書の話とかけっこうするんですよ。スイミーがどうたらこうたらとか。なんだっけ、少年の日にみたいな、そうか君はそんなやつだったのかとか、そんな話を、なんかそういうのあったよねーみたいな話をしたときに、でもあんま中学校行ってないからわかんないんだよねーみたいなのをぱって出すと、みんな意外とそういう反応なんですよね。「私もそう」みたいな。それで、することは多いかもしれないです。

qbc:
人生に転換点、ターニングポイントを置くとしたら、いくつおいてもいいんですけど、どこにおきます?

ひかり:
一つは、中学校に行けなくなったとき。 

qbc:
中1の冬?

ひかり:
中1の冬ですね。二つ目は、高校入学したとき。だから、高校入りたての時ですかね。

qbc: 
それぞれちょっと説明を。

ひかり:
はい、中学校1年生のときは、それこそ学校に行けなくなったっていうのもそうだったんですけど、もうそのとき既に進路みたいなものもある程度作っていたんですよ、自分の中で。こういう高校に行きたいなとか、こういうことができるところに行きたいなって思っていたし、わりかし優等生タイプだったので、まぁ、学校の成績もそこまでじゃないけどまあまあだったんですよね。それが、でも学校に行けなくなってしまうっていうことによって全て意味なくなっちゃうから、優等生だった自分とは別の道を歩む。別ルートでは、もしかしたら全日に行ってたかもしれない私と、でも優等生ではなくなってしまった自分、が分かれたところがあの時点だったなって思うし、私は全日に行く道にしてたら、体をもっと壊してたんだろうなと思って、多分しんどくなっちゃってたんだろうなって思うので、1個はそこに入れました。

qbc: 
高校入学の方は?

ひかり:
高校入学のときも、なんか正直入学する、入学してちょっと多分1ヶ月ないぐらいか、半月ぐらいは、通信制に対する偏見みたいなものを私も持っていて、友達できないんでしょう?とか、何かそういう類の、何か通信制に入ってしまったからもう、こういうことはできないんだみたいなこと、お友達と遊んでワイワイすることは難しいんだなと思っていて。
で、ただもうなんか入学した当初から、もうさっきもちらっとお話したコミュニケーションのためのアプリのSlackが使えるようになったんですよね。で、Slackを使い始めて、すぐにお友達ができたんですよ。そのお友達ができたときが衝撃的すぎて。あ、通信制でもこういうことできるんやって思って。そうです、そのお友達ができたっていうのが結構大きかったので、そこに置きました。

未来:なんか感性が子供だなって思う自分もいる反面、例えば、綺麗な雲の形とかがあったときにテンションが止まらない自分もいるんですよ。なんかそこが、相反してるんですけど。

qbc:
5年10年30年40年最後死ぬっていうところまで見据えていただいて、どんな未来をイメージされてます?

ひかり:
どんな未来…なんだろう。なんかでも、高校卒業したら大学に入り、大学を卒業して就職して。なんか、何だろうでも、ちょっとだけ平均寿命より早く死にたいです。あと何か就職して、働きながらお友達とも交流していって、結婚もできたらいいなっていう感じですけど。
そうですね…。平均寿命よりはちょっと早く死にたいかな。

qbc: 
何で早く死にたいんですか?何歳ぐらい?どうですか、イメージ

ひかり:
80手前ぐらいですかね。なんかそれ以上いくと、何か残された人たちが大変になっちゃう気がしてて。自分で何でもできるうちに。子供が欲しいとか思っていないので、自力で何でもできるうちに、往生したいなっていう気持ちが大きいかな。

qbc: 
なるほどね。体がどんどん動かなくなっていってもう明日死ぬかもしれないってときに、1人しか呼べないと、そのとき誰を呼びます?

ひかり:
1人しか呼べないんだー。えー。

qbc: 
今の時点でね。誰かなって思います?

ひかり:
家族ですかね。家族、お母さんかな。

qbc: 
なんて言います?ん?お母さん?

ひかり:
お母さん。生きてる想定ですよね?

qbc: 
生きてたらってことで、全然大丈夫です。

ひかり:
生きてたらお母さん。今までありがとうって言って、死にたいかな。

qbc: 
友達とはどんな存在ですか?

ひかり:
友達は…なんだろう。自分の中の気持ちとか、その感情とかを、新しい視点から見てくれる人。自分の周りにあるものごととかを、別視点から見てくれる人ですかね。

qbc: 
こういう存在だっていつ頃から感じるようになりました?

ひかり:
中学校ぐらいですかね。

qbc: 
中学校のその学校行ってない間って何してたんですか?2年ぐらいあると思うんですけど。

ひかり:
なんか学校に行ってない期間ももちろんあったんですけど、大部分は、教室に入れなかったので、別室登校をずっとしてました。本当に行けてなかったときは、家でずっとダンスしてました。

qbc:
何ダンスですか?

ひかり:
ヒップホップを習ってたので、そういうのを踊ってたりとか。動画の踊ってみたが好きだったので、それをやってたりとか、してました。

qbc: 
どんなこと考えてたんですか?

ひかり:
将来、大丈夫かなとか。なんか、不安しかなかったですね。

qbc: 
さっきの友達って、このときの友達?どんな話をしてたんですか?

ひかり: 
なんで来れないん?みたいな話になったときに、こういうのが辛いんよねーって言ったら、何か、あ、そう?そうなの?みたいな。なんか自分は全然大丈夫だけど?みたいなことを言われて。なんか中学生なんで、お互い幼いんで、それを聞いたときに、こんなに同じものを見てて違う感想を持つ人がいるんだーっていう気づきですね。そっから。

qbc: 
それ言われた時、あなたはどう感じました?

ひかり:
それ言われても、しんどいものはしんどいので。でも私はしんどいんよって思ったし、え、なんでこれで大丈夫なんだろう?って、疑問でしたね。

qbc: 
そのときに、その視点っていうのはどう感じているんですかね?新しい視点で見てくれる人に対して、友達とは何だ?っていう。必要、不要とか、何かどういう存在ですかね?

ひかり:
必要ではあったと思います。

qbc:
もしもの未来の質問というのをしていて、もしもそのときに、その友達とそういう会話にならなかったらどんな感じだったかな?自分ではない人に気づかなかったっていうのかな、変化あります?

ひかり:
自分では無い視点があることに、私が気づかなかったらって話ですね?

qbc: 
そうそうそう。触れなかったらね、そのことに。

ひかり:
そのことに、でも触れなくても、必要ではあったかな。

qbc: 
どっちかというと、その新しい視点というものを気付けなかったら、どういう人生だったか、その後。

ひかり:
気付けなかったら、なんか友達っていうもののありがたみに気づくのが遅れていた気はします。
今のNS入って、そうやって、そのすごい新しい視点だなって思う人はいっぱいいるし。なんかその気持ちに、多分、遅めに気づきます。

qbc: 
なるほど。最初の方で、その感性は子供なんですよねって自分でおっしゃってたんですよ。
でもそれ、もう自分の感性を子供だっていうふうに客観視してるっていうのは、もう大人だと思うんですね。それはいかがですかね?

ひかり:
なんだろう。なんか、二面性なのかな?
なんか感性が子供だなって思う自分もいる反面、例えば、綺麗な雲の形とかがあったときにテンションが止まらない自分もいるんですよ。なんかそこが、相反してるんですけど。それを客観視してる自分もいれば、喜んでる自分もいるので。子供であり、大人に見える部分ももしかしたらあるのかもしれないです。

qbc: 
なんか、いつからそういうふうに自分子供だなーって思うようになるんですかね?

ひかり:
なんか自分子供だなーっていうの、でも、お友達にすごい言われたことがきっかけかな。なんかお花や雲が綺麗とか言っても反応しない友達がいるんですよ。で、その子に、なんでそんな反応しないの?って聞いたら、いや、あなたと違って、あなたが子供みたいだからだよ、みたいなこと言われて。あーそっかーみたいな。っていう感じ。(笑)

qbc:
(笑) それは、いつですか?

ひかり:
それは、高校1年生の冬とかぐらいですかね。

qbc:
N高って、何がやっぱいいですかね?

ひかり:
なんだろう。うーん、自分に合ってたってのはもちろんあるとは思うんですけど、みんな1回飲み込んでくれる部分がある。あなたはそう思うんだ、でも私はこう思うんだよっていう冷静な思考の掛け合いができるっていうのが、いいところなのかなって思います。

qbc: 
それって何でみんなそうなってるの?教えられるんですか?どうなんですか。

ひかり:
教えられてるわけではないと思うんですよね。なんかでも…教えられてはないと思うんですけど、でもこうした方が関係が円滑にいくっていうのを知ってるっていうのは、あるのかなーって思います。なんかどっかで経験則として、知ってるのかなって思います。

qbc:
そういう人が集まっているっていう。

ひかり:
そうですね。

qbc: 
ありがとうございます。最後の質問が、最後に残したことは?っていうので。さっきと重なる部分もあるんですけど、遺言でもいいし、インタビュー振り返って一言でもいいし、読者向けメッセージでも大丈夫です。最後に残したことがあればお伺いしています。

ひかり:
はい、なんだろう、インタビューありございましたっていうところと。ここまでお読みいただきありがとうございましたっていうところと。これからもN/S校とか、自分のこととか頑張っていきたいなって思うので、これから関わる人は楽しみにしていてください。っていうところですかね。

qbc: 
ありがとうございました。

あとがき

本来の自分ってなんなんだろうか。なんでしょうね。すがすがしい?
わからない。わからないから生きるんだ。
自分の力を、すべてを、生きることに費やして。たまさか、時代に合わなくても。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:mii】

#無名人インタビュー #インタビュー #高校生 #N高

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