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理想の性行為は初体験の人

みなさんは初めての性行為のことを覚えていますか? 確信してます。これはマジです。
断言しますが、大事だから何度も言います。炎上覚悟で言いますが、正直、驚いています。本当は教えたくないのですが、私の諸体験は家ではありませんでした。
詳しくはお相手がいるので、あまり話したくない、というか今回はご遠慮しておきましょうかね。これはむずかしいお話です。「セ〇クスと芸術は一人ではできない」とはどこかで見かけた映画のセリフなんですが、でもオ〇ニ-なら一人でできるよね。
組体操であるセ〇クスの、個人種目がオ〇ニ-でしょうか。
それとも、まったく別の次元のもので、その質を比べたりすること自体が無意味なのかもなとか。
ひとまず動き出した淫タビューお楽しみくださいませ!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは かわうそ さんです!


男だけど中1の時に男の子から告白された

qbc:今日は、どんなテーマでお話ししましょうか?

かわうそ:僕の恋愛遍歴みたいなのをお話できればなと思ってるんですけど。

qbc:はいはい。

かわうそ:僕、中学生の頃、ちょっと家庭環境が複雑で。自分に自信がなかったっていうか、負い目に感じていたところがあったんですけど。
中学校1年生のときに、男の子から、「お前のことが好きだ」っていうふうに告白を受けたことがありまして。

そのときに僕、自信がなかったので。こんな僕でも、必要としてくれるんだっていうふうに思って、すごく嬉しくて。じゃあ付き合おうかって、付き合うことになったんですよ。
中学生だったので、エロいこととかってまだわかんなかったんですけど、とりあえず、キスはしたんですよ。ファーストキスは。

qbc:なるほど。

かわうそ:中学校2年生のときとかは部活が忙しくて、彼とはあんまり会えなかったんですけど。中学校3年生になって、部活を引退した後に、すごく時間が空くってわけじゃないですけど、放課後にフリーな時間が増えたんですね。

その頃に彼から、「お前とHしたい」と。そういうふうなことを言われたときに、僕もそろそろ、そうしたいなと思ってたので、「うんわかった」って言って。

男同士のセ〇クス

かわうそ:攻めと受けで言うと、僕が受けだったんですけど。お互いにHのやり方がわからなかったので、本当はいけないんですけど、ネットとかでやり方を調べて。
どうやら、男同士のセ〇クスはこういうふうなことをやるらしいと。

ていうことで、土曜日にお互いの予定を合わせて、相手の家に行って。相手のお母さんがちょうど出かけるっていうふうなタイミングで、家に僕と彼しかいない状態を作って。
それで初めて、行為に及んだっていうのがあるんですけど。

qbc:はい。

かわうそ:そのとき、最初は一緒にシャワーを浴びたんですよ。お互い体が綺麗になったところから、キスとかしたりして、いろいろ体を触ったりとか、そういう前戯をして。
で、本番をして、みたいな感じで。

そのとき、僕が入れられる側だったんですけど、相当痛かったんですよ最初は。ですけど、慣れると意外とそうでもなくて。
彼がどうやら最初は痛いらしいっていうので、勉強してたらしくて。すごくなんていうんすかね、「痛いだろ、大丈夫か」とか「でも、もう少しで気持ちよくなるからな」とかって、一生懸命フォローしてくれたおかげで、あんまり怖いとかっていうふうなのはなく。お互いに気持ちよくなって、それで彼が射精をして。

確か夏休みの時だったと思うんですけど、それでお互いの初めてを終えたっていう感じなんですよ。

qbc:なるほど。

かわうそ:それでまた秋と冬休み、2回ぐらいやったと思うんですけども。2回目以降は、もう本当に彼がすごい手馴れて、エスコートしてくれて。

僕はただただ、彼に身を委ねるだけっていうふうな感じなんですけど。僕自身も、彼のことが好きだったので。気持ちいいことしてくれるから好きっていうよりかは、どっちかっていうと人として好きだったので、本当にすごい幸せだなと思ったんです。
彼のために、何かしてあげたいと思ってたことが、セ〇クスという形でできる、っていうのですごい幸せだったんですけど。

彼に好きな子ができて別れた

かわうそ:転機が訪れたのが、高校進学のときで。確か彼が、神奈川の方だっけかな、遠いとこに引越したんですね。でも彼が、「俺は引っ越すけど、夏休みとかになったら会おうな」っていうふうに言ってくれて、僕もうんわかったって言って。

高校生になった最初の夏休みに、彼から連絡が来て。
「会わないか」って言ってくれたんですけど。そのとき、ちょうど僕の部活が忙しくて。吹奏楽部だったんですけど、野球の応援で演奏しなくちゃいけなかったんで。ごめん部活が忙しいって彼に連絡したら、「そっかわかった、じゃあまた今度にしよう」って言ってくれて。

それから高校1年生の2学期、秋ぐらいに彼から連絡があって。
「ごめん、好きな人ができた」って言われて。
相手について聞いたら、「いや、女の子で」って。「両思いなんだ」って言われたときに、僕は悲しかったんですけど、ちょっと仮面をかぶって、いいじゃんいいじゃんって、頑張って応援するよって言って。僕のことはもう忘れていいから、みたいなことを言ったんですね。

qbc:はい。

かわうそ:彼は「俺は身勝手な男だよな」みたいなことを言ってたんですけど、いや全然そんなことないよ、その彼女さん大事にしてあげな、って。
そんなわけで、初めて付き合った彼と別れたっていうか、捨てられたっていう話なんですけど。

qbc:それが、高校1年生の時だったと。

かわうそ:はい。それで僕は、高校生のときは、自分を振った彼のことがまだ好きだったっていうこともあって、誰かと付き合おうと思わなくて。

女友達から「いいものがあるよ」と渡されたのがBL本

かわうそ:高校2年生になってクラス替えがあって、僕はなぜか美術部の女の子たちのグループと仲良くしてたんですね、友達として。

で、今お話したようなことも打ち明けて。実は中学生のとき、彼氏がいて、セ〇クスとかしたって。でも去年、相手に好きな人ができて別れたんだって言ったら、女の子たちがすごく親身になって話を聞いてくれて。「わかった」と。「あんた、今寂しくないの」って言われたから、いや、寂しいですって言って。

そうしたら、「いいものがあるよ」って言って渡されたのが、BL本だったんですよ。

qbc:なるほど。

かわうそ:で、BL本を借りて読んだときに、すごく胸がきゅんとして。こういう世界があるんだっていうふうに思って。
読み終わって本を返した時に、「どうだった?」って聞かれたから、いやもう胸がきゅんとしてすごい楽しかったって言ったら、「あんたもBL本買って、貸し借りしようよ」っていうふうな話になって。

それで、女の子たちとBL本のやり取りをして寂しさを紛らわせる、っていうふうな感じになったんですよ。

貸し借りの時にもルールがあって。借りるときに「いただきます」っていうふうなことを言って、返すときに「ごちそうさまでした」っていう、挨拶をするんですね(笑)。

qbc:うんうん。

かわうそ:それで、高校って、持ち物検査っていうのがあるんですよ。検査のときに、そういう本が見つかったらまずいじゃないですか。

でも、先生と仲いい女の子がグループの中に1人いて。「明日持ち物検査だから」っていうふうな連絡をくれるんですよ。それで、じゃあ明日の貸し借りはなしねとかって言って。
そういうふうなことをやってましたね、高校生のときには。

あとは、高校2年生の秋ぐらいに、アメリカと交換留学みたいな感じで、何人かアメリカの高校生が僕の通ってた高校に来たことがあったんですよ。

そのとき、その留学生に一目ぼれをして。初めて。でも全く言葉も通じないし、泊まってるところもホテルみたいなところで、行けないし。結局、僕はその人に対して好きだと言えずに、アメリカに帰っちゃって。それがまだ記憶に残ってますね。

あのとき好きだって、I Love youとか簡単な英語でもいいから、言えば後悔はなかったのかな、っていうふうに今でも思ってるんですけど。
またそれを、女の子のグループと話して。「そういうときもあるよ」とかって励ましてもらったりしてたんすけど。僕の恋愛遍歴はそんな感じですね。

qbc:なるほど。

かわうそ:それから高校3年生になると、受験のこともあって、女の子の友達とBL本の貸し借りっていうのは、頻度は少なくなったんですけど。それでもやっぱり受験がつらいときとかにはBL本を読んで、何とか気を紛らしてましたね。

それで高校を卒業した後に、別れた彼から連絡があって。久しぶりだねって話してたら、「実は、結婚するんだ」って。

qbc:その彼は、高卒で結婚したっていうこと?

かわうそ:はい、そういう連絡があって。そうなんだおめでとうって言ったら、「悪いけど」って言われて。「俺とお前のことは、もうずっと秘密にしていってくれ」って彼が言うんですね。
僕も、言わないよそんなこと、誰にも言わないから、っていうふうなことを言って。まあ、今ここで言っちゃったんすけどね。

同性の好きと異性の好きの違い

qbc:もともと男の子が好きだったんですか?

かわうそ:中学のときに男の子に告白されてから、僕は男の子が好きなんだ、っていうふうなのは思いましたね。

むしろ女の子を、彼女として見ることができなかったんですよ。実は中学のとき、女の子から「好きだ」っていうふうに言われたこともあったんです。

qbc:はいはい。

かわうそ:でも、なんだろう。女の子に告白されても嬉しいとも思わなかったし、別に友達でよくない? みたいな感じに思っちゃったので。

告白してくれた女の子には、ごめん友達以上には見れない、って言っちゃったんですけど。そのときに、僕は男が好きだって、言えばよかったんですよね。今思えば、ちょっとかわいそうなことしちゃったなと思うんですけど。

qbc:告白されたから好きになったというよりは、性別として、男の子の方が好きだったってことですかね?

かわうそ:そうですね。

qbc:中学校よりも前の小さい頃は、自分の中で男性が好きっていう意識はありましたか?

かわうそ:小学校のときは、友達と、気になる女の子とかの話をしたような気もするんですけど。やっぱり中学校になって、思春期とかを迎えるわけじゃないですか。
ただ、そのときにはもう、女の子には全く興味がなくて。男の子から告白を受けたときに、彼のことが好きになったってことは、自分は男の子が好きなんだなって思った、って感じですかね。

qbc:アメリカの交換留学生のことは、まだ思い出します?

かわうそ:覚えてます。もう本当に背が高くてすらっとしてて。バスケ部の練習とかをちょっと見たときに、ダンクシュートをバッて決めて、すごい「よっしゃー」みたいな感じでやってる姿を見たときに、うわーすごーいかっこいいーって思っちゃったんすよ。

それと、僕より背が高い。僕も身長が172か173cmぐらいあるんですけど、その僕よりももっと高い身長だったので。こういう人に身を委ねたいなーっていうふうに思ったりしましたね。

本当にキラキラしてて輝いてて。僕はね、運動は駄目だったので、一緒に運動するとかっていうのはできなかったんですけど。でもそのバスケでダンクシュートを決めたときとかの、あの笑顔って言ったらもう本当に、天使っていうか。本当に尊いなって思いましたね。

趣味はBL本を読むこと

かわうそ:それで、高校生のときにBL本の貸し借りをするようになってから、僕にとってBL本を読むっていうのが趣味になって。
2・3年前からかな、僕がすごい好きな作家さんがいらっしゃって。そのお方の作品にすごい魅了されて、もう大ファンですとかって言って。その方の本をネットで買って、タブレットとかで見るっていうふうなことをしてるんすけど。
いつかその方に、僕の絵を書いていただくのが夢だったりします。

qbc:なるほど。その後は、パートナーは特にいらっしゃらないんですかね?

かわうそ:そうですね、パートナーを作る気もないです。

qbc:それはなぜでしょう?

かわうそ:いろいろ理由はあるんですけど。
やっぱり、ずっと1人なのは寂しいけど、別れるつらさとかっていうのを天秤にかけたときに、1人の方が気楽でいいじゃん、BL本とかもあるし、って。
1人よがりって言うとあれですけど、そういうふうな理由ですかね。

qbc:そこまで達観できるようになったのって、いつ頃なんでしょうか?

かわうそ:ここ最近、1、2年の話ですよ。

qbc:なるほど。ありがとうございます。

推しBL本は故珍子先生の「くっころ」シリーズ

qbc:他に、話したいテーマってあったりします?

かわうそ:ええっと、推しの作家さんの宣伝とかって大丈夫ですか。

qbc:もちろん、大丈夫ですよ。

かわうそ:故珍子っていう先生がいらっしゃるんですけど、その方が書かれてるくっころ」っていうシリーズがあるんですよ。そのシリーズが、ものすっごく良くて。

今日はインタビューするにあたって、故珍子先生にDMして、ちょっとインタビューを受けるんで、先生のことを紹介していいですかって聞いたら、「はい、ぜひしてください」っていうふうな連絡をいただいたもので、ちょっと宣伝させてほしいんですけど。

qbc:はいはい。

かわうそ:ストーリーをざっと話すと、ファンタジーものなんですけど。

主人公が鬼退治に行くんだけど、負けちゃって、鬼たちにいいように体を弄ばれるとかっていうふうな内容で。そこからいろいろ派生して、いろんなキャラとカップリングがあるっていう話なんですけど。その鬼のトップと、主人公との絡みがもんのすっごく好きで。

ていうかもう、その鬼のトップも、僕が付き合いたいぐらいのすごいイケメンで、俺様って感じのキャラで。

セ〇クスのテクニックとか、もうめちゃくちゃものすごい描写が細かく細かく描かれててこういう人とまた付き合えたらな~なんて妄想しながら、楽しんでるんですけど。
ほぼほぼそういうふうにして、寂しさを紛らわしてるとかっていう感じですかね。

qbc:オ〇ニ-はするってことですかね、BLで。

かわうそ:あ、そうですそうです。

qbc:「くっころ」について、もうちょっと詳しく説明してもらってもいいですか?

かわうそ:えーっと、ちょっと待ってくださいね。調べるので。

qbc:「くっ…殺せ」の略ですよね。

かわうそ:僕が好きな本の正式名称は『男騎士が「くっ、殺せ!」って言うからメス調教してみた』っていうタイトルなんですけど。男騎士が鬼の国に行ったものの、鬼に負けてしまって、鬼たちに体をいいようにされるっていうふうな内容で。

そこから鬼のトップとか、トップを支える宰相っていうのがいて、宰相のメス犬になったりだとか、っていうのがいろいろあるんですよ。

qbc:「くっころ」っていう言葉自体は、男性向けの話で、オークが女騎士を襲うっていうネタから始まったと思うんですけど。

かわうそ:そうですそうです、そこがベースで。

qbc:BLでもそのカテゴリがあるんだと思って。その推しBL本の「くっころ」の魅力って、どういうとこにあると思いますか?

かわうそ:「くっころ」の魅力は、描写が圧倒的にエロいことですね。例えばなんですけど、最初はいわゆる愛のないセ〇クスというか、ただ体を弄ばれるだけなんですけど、徐々に、敵側の鬼に、男騎士に対する愛情みたいなものが芽生えていくんですよ。

最初は男騎士も、負けたから体をいいようにされていただけなんだけど、例えば鬼のボスを支えてる宰相っていうキャラクターのペットになったりとかして。その宰相が、男騎士に対して愛情のあるセ〇クスをするみたいな。その過程が、すごく面白いんですよね。

qbc:うん。

かわうそ:ストーリーの中で、徐々に徐々に、攻めの側が受けの男騎士に対して愛情をかけていく、っていうふうになるのが面白くて。こういうふうな体験してみたいな、とかっていうふうに思いながら読んでますね。やっぱり感情移入するのは、受け側の方です。

qbc:ちなみに、複数でのセ〇クスとかあるんですか?

かわうそ:攻めが複数の場合もあるんですよ。鬼のボスとその宰相が同時に攻めて、受けは主人公1人でっていう描写もあって。なのであの、3Pっていうんですかね。そういうのも萌えますね。なんか、いいなって。あー選べないーとか思いながら。

qbc:一対一じゃないと駄目、みたいなこだわりはないわけですね。

かわうそ:ですね、そういうこだわりはないです。楽しければいいじゃんみたいな。

BLのカップリングの好みは人外と人間

qbc:あとはどんなBLがお好きなんですかね?

かわうそ:あとはそうですね、例えばもう、カップリングが人間以外の存在。たとえば蛇神様とか、妖狐、つまり狐さんとか。

あとは、最近だと、ツイステッドワンダーランドってご存知ですかね。
ツイステッドワンダーランドっていう、ディズニーが手がけてるリズムゲームみたいなものがあるんですけど。そこのキャラクターとかの二次創作が好きですね。
二次創作を専門とするpixivっていうサイトがあるんですけど、そこで二次創作の小説とか、漫画とかを読んだりしてるって感じです。

だからBLの好みも、人間同士より、人間以外と人間のカップリングがものすごく好きで。人間じゃない種族って、人間の常識が通用しないじゃないですか。

qbc:はいはい。

かわうそ:なので、人間以外の種族いいなとかって思っちゃったり。そういった意味でも、リアルの世界で、普通の人間に対しての興味がなくなるんですよ。
なので先ほど話した故珍子先生の作品とかも、やっぱり一番好きなのは人間以外の種族と人間のカップリングだし。

で、人間側を僕と見立てて、想像してオ〇ニ-したりするって感じですね。それが楽しみって言うか、生きがいですね。

qbc:いつ頃から、人間以外のものに性欲を抱くようになったんですかね?

かわうそ:高校の頃は人間同士のカップリングのBL本を読んでたんですけど、成人してからは自由にそういうのを買えるようになるじゃないですか、年齢制限とかもないし。

っていうので、詳しくは覚えてないんですけど、人間以外の種族と人間のカップリングのBL本を買ったんですよ。それを読んだときに、あ、これだと思って。

例えばですけど、勇者と魔王だったら、勇者が魔王に負けて、いいようにされるとかっていうふうなのがあったり。それがすごく自分に突き刺さったっていうか、そういうのがいいなって。

もうリアルの人間では満足しないと思う

qbc:リアルの世界の話になりますけど、傷つかないっていうことがなければ、また誰かと付き合ったりしたりとかできそうですか?

かわうそ:でも、もう完全に、さっきもお話した通り、人間以外の二次元のキャラクターが好きすぎて。もうリアルの人間はいいかなって感じですかね。
また誰かと付き合ったとしても、多分満足しないと思いますし。

逆に相手がかわいそうになっちゃうっていうか、僕と付き合っても、多分相手を傷つけてしまうだろうっていうのがあるので。付き合うっていうのは考えられないですね。

qbc:相手を傷つけるっていうのは、どういうことでしょう?

かわうそ:僕は人間以外が好きだから、例えばセ〇クスするときとかも、どんなにいろんな言葉とかかけてくれても、僕は楽しめない。終わった後にどうだったか聞かれても、あなたとのセ〇クスはつまらない、って言っちゃうと思うんですよ。
なので、そういった意味で、相手を傷つけちゃうのかなと思って。

相手は満足できるかもしれないけど、僕が満足できないっていうので。ちょっと自分勝手ですけど、僕が満足できないことで、相手に「俺の何がいけないんだろう」とかって考えさせちゃうのも嫌なので。

qbc:パートナーはもう、完全に欲しいと思っていないってことですか?

かわうそ:パートナーを作るのは、もう諦めてるんですよね。無理かなと思ってるんです。占い師の人にも、「結婚の線が見えない」って言われたんですよ。
僕自身も何となくですけど、もうパートナーはできないだろうなって思ってるので。

qbc:例えば、セ〇クスをしないパートナーっていうのもあると思うんですよね。

かわうそ:そうですね、パートナーとセ〇クスっていうのは、僕はあんまり関連付けられないですかね。つらいときに支えてくれるぐらいでちょうどいいかなっていう。

セ〇クスとかそういうのは、中学生のときに充分体験してきたんで、別にそんなにあれかな。そこにこだわる必要がないかなとは思うんですけど。
でも相手が求めてくるようであれば、じゃあ、いいけど? みたいな。そんな感じですかね。

未来について

qbc:未来についてなんですけど、これからどんなことがしたいとか、どんなものが読みたいとかありますか?

かわうそ:僕はいわゆる今のカテゴリーでいう、LGBTQっていうふうな話になると思うんですけど。僕みたいに男の子なんだけど男が好きとか、同性が好きだとかっていう人たちが、やっぱり中学校、高校とかにいると思うんですよね。僕と同じような人が。

で、そういった子たちとか、大人になってもそうですけど、やっぱり普通と違うとかっていうふうな理由でいじめられたりとか、差別を受けたりだとかっていうのがあると思うんですよ。

そういうのをなくすために、LGBT理解増進法っていう法律が、こないだ国会で成立したんですね。一見、名前はいいんですけど、「差別の禁止」っていうところまでは踏み込めなかったんですよ。

それはなぜかって言うと、例えば、男なんだけど、自分のことは女の子だと思ってるトランスジェンダーっていう人が女風呂に入る、とかっていうふうなのがあるから、差別を禁止するっていうのは法律の中身には入れないっていうふうで。あんまり実効性のない法律が通っちゃったんですね。

qbc:はい。

かわうそ:それでもうLGBTQ、いわゆる同性が好きだとかっていう性的マイノリティの人たちの問題は、それで解決済みとかっていうふうに政府がしちゃったんですよね。
その法律の撤回とか改正を求めて、今そういう運動をしている団体の呼びかけ賛同人に、僕もなってるんですけど。今後もそういう活動をしていきたい、とか。性的マイノリティの人たちのために、何かしたいなっていうのはありますね。

あとはそうですね、BLで気に入った作品があったら、例えばゲーム化しませんかとか、アニメ化しませんかとか、そういう時に、僕は作曲をやってるので、そういった形で、BL界をもっと盛り上げたい。

qbc:なるほど。ひとつ気になったのが、BLが好きで、それでオ〇ニ-する男性って、LGBTQに含まれるんでしょうかね?
かわうそさんは、特にリアルで同性のパートナーを求めてるわけでもないですよね。そこが新しいなと思って。

かわうそ:そうですね。

qbc:リアルの同性が好きな人と、リアルの同性が好きなわけじゃない人っていうのは、またちょっと違う気がするんですよ。

かわうそ:リアルの人間同士がセ〇クスしてる動画も、見たことがないといったら嘘になりますけど。やっぱりどっちかっていうと、僕はフィクションの世界にのめり込んでいるので。
もし、攻めと受けがあったときに、受けを自分であると捉えて、想像しながらオ〇ニ-するとかっていうのはあるんですけど。

あとは、夢小説っていうのがあるんですよ。夢小説って、いわゆる主人公を自分の名前にすることができるもので。で、自分の名前を設定すると、小説の主人公の名前が全部自分の名前になるっていう。
その夢小説で、僕はあえて女性向けのものを楽しんだりはしてます。すいません、答えになってるかわかんないですけど。

qbc:なるほど。私は、フィクションのものを好きになるっていうのは、LGBTQとはまた違う性なのかなと思ったんですよね。

かわうそ:あー、違う性なのかな。

qbc:どうなんですかね。

かわうそ:僕は、LGBTQの子たちが、例えばBL本を読むとかっていうのは、普通にあり得ることだなと思うんですよね。もちろんBLって女性向けではあるんですけど、僕のLGBTQ仲間も、BLの本だったりとかゲームだったりとかっていうのやってたりするので。
全く違う、とかっていうものでもないと思うんですよね。

qbc:例えば、リアルもフィクションも、両方が好きな人もいるじゃないですか。
リアルだけを求める人と、フィクションだけを求めてリアルでは誰とも付き合わない、っていう人は、また違うんじゃないのかなって思っちゃって。
だからレズビアンとか、ゲイとかってありますけど、それとはまた違う性だよっていうのを言ってもいいんじゃないのかなって。

かわうそ:そうですね。僕は自分でゲイだと思ってましたけど、qbcさんのお話を聞いて、もしかしたら新しい性なのかもしれないと思いましたね。

でも、LGBTQって、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、クィアっていう性の種類があるんですけど。

そういう性的な嗜好って、アメリカだと確か、もっとたくさんあるとかっていうふうな話を聞いたことがあって。40か50ぐらいあるんですよね。例えば物が好きで、物に興奮するとか。

だから、もしかしたらBL本が好きとか、二次創作が好きだっていうのは、ゲイとかっていうカテゴリじゃなくて、新しいカテゴリになる可能性もありますし。もしかしたらアメリカでは、それがもうカテゴリー化してるかもしれないですね。

qbc:かわうそさんの場合はさらに、同性の上に異類婚というか、人間じゃない相手がいいっていう話でしたよね。

かわうそ:そうですね。

qbc:その、お好きな人間以外の種族の系統について、もうちょっと詳しくお聞きしていいですか?

かわうそ:好きなのは蛇とか、妖怪なんですけど。

qbc:それは、どういう見た目なんでしょう?

かわうそ:普通の蛇とかっていうよりかは、蛇を擬人化したような感じの美少年みたいな。そういうのが好きだったりとか。狐も、そのものじゃなくて、狐を擬人化したすごいイケメンが好きで。

大体キャラクター化すると、蛇とかって執着心が強いんですね。
なので、僕をものすごく愛してくれるとか、っていうふうな、受けに対して攻めがすごく愛情を注いでくれるっていうのがある。

理想の性行為は初体験

qbc:なるほど。理想の性行為っていうのは、今どんなものだと思ってます?

かわうそ:理想なのは、もう僕からしたら、なんだかんだフィクションが好きだとかっていろいろお話をしましたけど、そうですね。

やっぱり、一番はあれなんですよね。中学生のときの初めてのHっていうのが理想なのかな、って思ったりもするんです。そこがちょっと、リアルは興味ないって言ってたのと矛盾してるかもしれないすけど。

qbc:いや、それはそうですよ。初めての時にそこまで幸せだと思って、そのあと相手に別の恋人ができて別れることになったら、リアルはもういいかなって思うのは、普通によくあることですし。

ただ本当にフィクションの方だけが好きだっていう方もいらっしゃるから、そういうタイプなのかなと思って。
それじゃあ、もう1回リアルのパートナーと出会うためには、ご自身に何が必要だと思いますか?

かわうそ:うーん。

qbc:お金、見た目、地位、名声とか。どれでしょう?

かわうそ:そうですね……。顔ですかね。
僕あんまりちょっと、イケメンっていうふうな類ではないので。もし、いい顔が手に入れば、LGBTQの男性から言い寄られることもあるのかなって思う。

qbc:なるほど。顔以外には、何かありますか?

かわうそ:そうですね、でも顔になるんですよね結局は。あとは、テクニック。

qbc:自分にテクニックがあれば、っていうこと?

かわうそ:僕はテクニックないので、はい。

性を外した愛があればいいかな

qbc:最後の質問になるんですけど、今後、自分がどう変わっていくと思いますか?

かわうそ:今後ですか。

qbc:性についてでもいいし、何でもいいですね。

かわうそ:未来について。今までは結構、性に貪欲だった部分があって。中学校の頃から気持ちいいこと大好きだったので。それこそいろんなことをやりましたけど。
だんだんその、性欲がなくなってきてるんですよ僕。

qbc:今、おいくつでしたっけ。

かわうそ:今年で25歳になるんで、性欲なくなるの早いなって思われると思うんですけど。
その、BL本とかを読むのは好きですよ。好きですけど、リアルで体が疼く、とかっていうふうなのはもう全くなくて。マジでもう、どんどんどんどん性欲がなくなっていくので。

そうなると、ディズニー映画じゃないですけど、そういう性を外した、性を感じさせないような愛、っていうのがあればいいかなっていうふうな感じですかね。

先ほど言った通り、相手が求めてきたら、それはそれで話は別ですけど。
僕から何か求めるっていうことはないかな、っていうふうな感じですかね。

qbc:ありがとうございます。

かわうそ:ありがとうございます。

かわうそさんの通常インタビューはこちら!

あとがき

個人的には初めてする淫タビューでした。ご参加ありがとうございます。
この無名人淫タビューという、性をテーマにしたインタビュー企画を始めるにあたって、女性インタビュアーにしなきゃとか、方向性はこういったものにしなきゃとか考えたんですが、あんまり頭もよくないんでさっさとスタートして問題点はその都度拾って直していくよ方式にしました。
みなさん、新しい企画を、どうぞよろしくお願いいたしますね。

テストから数えれば2回目、内部で行ったものも数えれば5回目の淫タビューでした。
実は男性は初参加だったのでは、と。
内容は、なんというか、性よりも愛だった気がします。
初恋を忘れられない人の話。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【文字起こし・編集:なずなはな】


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