2019年Xデザイン学校マスターコース 3回目の振り返り

1週間経ってしまいましたが、授業を振り返ってみたいと思います。
(1週間経つとだいぶ記憶が抜けていることに驚きつつ…文章にしなくても簡単に振り返っておくことが必要そうです。)

今回は「観察調査」を学びました。

観察調査には2つの方法があり、人間が直接観察を行いメモなどで観察データを得る直接観察と、ビデオ、レコーダー、センサー等で観察データを得る間接観察があるそうです。

近年Iotなどで、様々なところでデータを取得できるようになりましたが、間接的にやる前に、直接観察をしなければ何のデータをとればいいのかわからないそうで、テクノロジーでデータが取得しやすくなったからといっても、直接観察は重要なのだと思いました。

データ集めやデータ分析が重要になっていく中で、大切なのが「コンテキスト(5W1H)」であるということです。

例えば「お金持ち」や「貧乏」など簡単なセグメントだけで何を買う・買わないはわからない。先生の生徒さんでもお金がないと言いながら最新のiphoneを買ったりする。同じ人がお金を使うにも「コンテキスト」によって、使う/使わないということが発生しているという話がありました。

「コンテキスト」が欠けている調査も多いそうです。
ユーザーだけを見るのではなく「常にコンテキストとユーザーの組み合わせを考えなければいけない」ということです。

その後、カスタマージャーニーマップについて学びました。
カスタマージャーニーマップですが、書き方に決まりはなく、プロジェクトに合わせてアレンジするものなのだそうです。
大切なのは、ユーザーの行動(体験)を視覚化すること。
そして、マップで何を表すかの「テーマ」が大切ということです。

例としてモスクワの兵士が(どれだけ無駄に)亡くなったのかを表しているマップが示されました。どこで兵士がたくさん亡くなったのかマップ化されることですぐに理解することができます。

また、カスタマージャーニーマップの軸の決め方の話もあり、軸をどう作るかもデザイナーの仕事の一つであるということでした。
(ちなみに横軸でよく使われるのは「時間」ということです。)

その後、チームを2つにわけて実際の観察調査を行いました。
私にとっては今回が初めての観察調査でした。
一生懸命メモしたつもりでしたが、高級チョコ店で観察される側のメンバーが途中手にとったチョコの種類など全然見ていなかったりと、なかなかに難しいなと思いました。
ぴったりくっついてメモを取っていたのもたぶんマズくて、自然に同行しながら記録できる方法を何かあみ出せればと思ったりしました。

観察調査を終え、教室に戻り、次はカスタマージャーニーマップの作成です。
「テーマ」が大切という話がありましたが、テーマを決めるのもすんなりいくものではない、ということがわかりました。

とはいえ軸を決めようということで、横軸は時間、縦軸に行動、そしてインタビューから得た感情からのマップを作成することになりました。

チームメンバーがインタンビュー、店内のマップと店内での行動の記入、インタビューから得たユーザー情報のまとめ等素早く対応してくれました。(ありがとうございます!)

そしてマップが完成。
完成当初、マップを見てぱっとわかることといえば、行動と感情のログだけのように感じていたのですが、その後皆で考察を行い、高級店であるということが行動に影響を与えるということが判明したりと、マップ(+インタビューの組み合わせ)から発見に繋げることができました。

今回は調査自体のテーマをはっきりしないままに観察を進めたので、マップ化するときもテーマに迷ったり、マップで表す内容も行動と感情というわりと一般的な内容になってしまったのかなという気もしており、調査のテーマ決めもしっかりした上で行うとまた違ってくるのかなど、今後調査などをするときには調査のテーマ決めとそれによるアウトプットの違いについてなども意識してみたいなと思いました。

発表のときに他チームのマップがバラエティ豊かで、様々なマップを見ることができたのはとてもよかったです。

先生が講義で、カスタマージャーニーマップについてこう書かなければいけないという定型はないという話と共に、これからはプロジェクトに相応しいツールを自分たちでデザインするのが重要になってくるというお話をされていました。
決まった答えがない中でやり方も含めクリエイティブにそして柔軟にデザインしていく姿勢をしっかり身につけていければと思います。


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