【要約】 失敗の科学
今回紹介する内容はタイムズ紙でコラムニストやライターをしているマシュー・サイドさんの『失敗の科学』の一部分です
▪︎失敗することの大切さについて
①失敗を非難されると言い訳をするようになる
失敗すると上司から『こんなこともできないのか?』『責任を取れ!』と怒られることが多いでしょう
また、自分自身も不甲斐ない気持ちになると思います
このような惨めな気持ちになるくらいであれば失敗を隠して無かったことにしてしまった方がいいと考える人がほとんどでしょう
とはいえ、失敗を隠せば隠すほど進歩せずに同じミスが何度も繰り返されてしまいます
②失敗から学ぶからこそ飛躍することができる
失敗を経験してその原因を考えてもう一度挑むことで正解に行き着きやすくなります
航空業界は失敗と誠実に向き合い、そこから学ぶ文化がありうそうです
飛行データやコックピットの音声録音を分析して必ず事故が怒った原因を突き止めて、全ての航空会社に共有して2度と同じことが起こらないようにします
航空事故が起こるということは必ずその事故で人が亡くなっていることになります
この取り組みによって、年々航空事故は減少傾向にあります
このように失敗から積極的に学ぶごくわずかな人と組織だけが高いパフォーマンスを発揮できるようになります
③努力すれば能力を上げられると考えよう
失敗を受け入れて自分の努力次第で成長できると考えることを『成長型マインドセット』と呼びます
努力すれば成長できると考えていれば、今上手くいかないことがあったとしても失敗の原因を追求して何度も挑戦を続けられるでしょう
というのも、今はできなくても最終的に自分は成長してクリアできると信じているからです
④失敗を活かすには正確な失敗データをとる
失敗を学びにするためには、必ずどういう状況でミスが起こったのかを分析することが大切です
もし、自分が今打ち込んでいることがあるのなら毎日日記を書いて上手くいった日とダメだった日に何をしていたのかをデータとして集めておけば本当の原因に気づきやすくなるでしょう
成功者というのは誰にも見せない日記を書いている人が多いです
⑤失敗したら原因を探して精度を上げよう
成功するためにはたくさん行動して失敗したらその原因を見つけ出してさらに精度を上げて行動し、また失敗したらその原因を見つけ出して行動するという一連の作業はとても大切です
行動しながら頭で考えることが必要であり、行動せずに考えているだけだと机上の空論になってしまいます
行動だけして頭を使わないと失敗の原因がなかなか掴めないので精度は上がりません
本当の失敗とは、失敗から何も学ばないことです
▪︎【まとめ】勇気をもって自分の失敗を受け入れましょう
医療業界は失敗を認めないことが多いため、いまだに医療ミスが多いのに対して、航空業界は失敗と向き合い失敗をデータの山と捉えているため事故率は極めて少なくなっています
私たち人間は自分の失敗に対しては言い訳をするのに対して、他人が間違いを犯すとすぐに責め立ててしまう生き物です
他人の失敗には優しく、自分の失敗は勇気をもって受け入れていきましょう
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