見出し画像

武器をもっていても、戦いかたを考えないと無いとおなじ


私がVoをつとめる Unsteady Blanket で、路上ライブをしていた時期がありました。

相模大野駅、溝の口駅、越谷レイクタウン駅…そして、大阪に行った時には、なんば駅。

初めて、路上ライブをする時は、緊張と不安と恐怖で、誰も来ないような隅っこでやってしまって….
「何しにきたんだよ!」と、自分たちにツッコミを入れながら、少しずつ人の通りが多い場所へ移動していき、少しずつ音量も上げていきました。

越谷レイクタウン駅で、路上ライブをした時の動画です。
(今はもう路上ライブが禁止されている場所ですが…。)

11年前ですね…画像の解像度が時代を物語っています。。

路上ライブでは、通りすがりの方達が足を止めるかどうかで、いいライブができたかどうかが分かって、リアルに学ぶことができました。

また、予期せぬことが起こるのが、路上ライブです。
色んなことがありました。

・ライブ中に、酔っ払いの方が目の前に座り込んで、目をつぶり、しゃっくりをしながら、奥さんの愚痴を話していた。
・ヨチヨチ歩きの小さな男の子が、小銭を渡してくれた。
・長がいる団体にいそうな、ちょっと怖いお兄さんが10枚まとめてCDを買ってくれた。
・「自分も楽団でフルート吹いてます!感動しました!これしか渡せないんですけど…」と言って、若い男の子が1000円くれた。
・お巡りさんにライブを止められて、ユニット名を書かされた。

路上ライブとRadiotalk

画像1

なぜ急に路上ライブ時代を思い出したのかというと、私が今学んでいる、企画の連続講座「企画メシ」で「ラジオの企画」が課題として出されたことからです。

Radiotalk代表取締役 井上佳央里さんを講師にお迎えして、出題された課題はこちらです。

ラジオの公開生収録をするイメージで「Radiotalk」で、1回以上生配信してみましょう。 (収録型ではなく、生配信にチャレンジしてください。生配信したものは後からアーカイブされます)

ライブには慣れているから、緊張はしないかな…なんて思っていましたが、全然そんなことなく、めちゃくちゃドキドキして、再生ボタンをタップしかけて、指を引っ込めることを繰り返しました。
台本も用意していたというのに。。

この緊張感、経験したことあるなぁ、と考え、、
路上ライブだ! と思い出しました。

何度も人前でライブをしてきた私でもこれなので、ライブ経験のない方たちにとっては、ものすごい高いハードルだったんじゃないかと思います。
それでも、企画生の皆さんの完成度が素晴らしくて、やっぱり企画メシに集まる方々は、ハートが強い…!と感じました。
それと同時に企画を立てるのが好きな人って、結構おしゃべり聞いてもらうの好きなんじゃないかな、とも思いました。

私が出した企画

番組タイトルは「am5:00からLaLaLa♪」です。


早朝にライブをするアーティストは少ないので、朝の贅沢時間に少しでも癒しを提供できたら…と思い、ショートソングを4曲歌っています。

色々考えて、やっぱり歌だな…と思い、そうだ!一番届けたい歌を作っていなかった!と、企画メシの主宰者である 阿部さんの曲 を作りました。私のラジオだから、私の魂がのっていないと…!と意気込みました。

しかし自分の歌をどうしたら聞いてもらえるかなんて、ずっと答えが出てこなかったこと。
番組内容をうまくまとめられず、私が生配信ができる時間帯を選んだだけの形になってしまいました。

講義で選ばれることもなく、講義が終わってからも、どうしたら良かったのか考えてしまう自分がいました。

知りたいという気持ちに素直になって、
迷惑をかけてしまう、申し訳ないと思いつつも、企画メシの先輩だということで甘えてみよう…と、井上さんにメッセージを送りました。

私のメッセージの一部を記します。

課題を出して講義を聞いた今も、私はどんな番組が良かったのか、今でも分からず、答えが出ません。
売れないシンガーのラジオは、どんなものが面白いのでしょうか。歌わないと私ではない気がしてしまいます。井上さんのアドバイスをいただきたいです。


これに対して、井上さんからの返信です。

今回は、かなり商業的な視点で、「売れる(=お客さんの「人数」または「お金を出せる熱量」の大きさ)」を尺度としてピックアップさせていただきました。

どうしてもAM5時が、(子育て中の方だからこその時間という、リアルさや希少性はあるんですが!)生でお客さんが来づらいという点で、数が出せない難しさがありました...。

つまり、高崎さんは持っているもの武器はすごくすごく魅力的で、あとは「届ける方法」さえ磨けば、まだまだ報われるのだと思っています!

たとえば。タイトルを「阿部広太郎さんへのメッセージ・ソングをお披露目します」にするとして、番組詳細文に「目の前で伝えるのは、緊張してしまうので、気付かれないように、あえてAM5:00にお届けします」といった説明にする…
という風にすると、阿部さん以外のリスナーも「なるほど、聴いてほしいけど聴かれたくないような、気持ちの集まりを聴けるのだな」とちょっと興味が出るかもしれません。

歌自体は、とても素敵でした。アカペラのあたたかさをグッと感じました。
再生ボタンを押すより前に、「(何名くらいを想定できるかを含めた)誰に向けて」と、「どう振り向かせるか」の2点を考えてみるといいかなと思いました!
「どう振り向かせるか」は、タイトルでの「言語化」を意識してみるだけで、グッと変わると思います。心より応援しています!


とっても丁寧に答えてくださり、本当に感謝しています。
もし、私のように悩んでいる方がいたら、読んでもらえたらと思い、井上さんの承諾をいただいたので書き残します。ほぼ全部載せています。

時代に合わせて アップデートする

画像2

2016年企画メシの同期の、滝さんと井上さんの生配信では、リスナーさんからの沢山のメッセージが飛び交っていて、井上さんが胴上げされているヒーローにみえました。
とってもかっこよかったです。

外に出なくても、路上ライブができる。
そんな環境を、企画メシの先輩である井上さんが作ってくれました。

Radiotalkで、新たな私の人生を表現したいと思います。

時代に合わせて、アーティストも表現方法を変えなければならない。
自分で見つけていかないといけない、けれど、企画メシというコミュニティに企画生として参加できたことで、一人じゃない気がしています。これは私にとって、とても心強い希望です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?