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2023年の振り返り、2024年の抱負。 #328

あけましておめでとうございます。3年ぶりに日本での年末年始を過ごしています。年越しそばを食べて紅白歌合戦を観るという日本らしい大みそか。ニューヨークでは年越しと同時に近所で花火が打ち上がっていたのと比べると静かな夜でした。今回は新年最初の記事ということで、2023年の振り返りと2024年の抱負を書いてみます。


2023年の振り返り

パーソンズ美術大学・Transdisciplinary Design修了

2023年の個人的一大イベントは、約2年に渡るパーソンズ美術大学・Transdisciplinary Designへの留学が終わったこと。卒業制作「Paradoxical Prototyping -How Zen Inspires Design Ethics-」を完成させて無事に修了し、5月に帰国しました。

中学生の頃から海外で住んでみたいという夢を抱き始め、2年前に海外に(しかもニューヨークに)住むことができました。留学前の私は「海外に行けば幸せになれる」と漠然と思っていましたが、どこに住んでも生活は変わらないことに気づきました。無邪気な海外志向は影を潜め、日本での暮らしの良さに目が向くようになりました。

長年の夢が叶ったので、今は満たされたような感覚でもあります。社会的なステータスを得たりお金持ちになったりしたわけではないですが、「海外で生活してみたかったなぁ」と老後に後悔しないという安心感。とはいえ、まだまだ人生は続いていくので、新たな夢を見つけていきたいです。

帰国後はフリーランスで「デザイナー/ライター」を名乗って活動しています。Transdisciplinary Designは特定の職種になるための学部ではないので、自分で職種を決めていく必要があります。自分は何が得意なのか、学んだことが何に役立つのかは手探り状態ですが、焦ることなく少しずつ見つけていければと思っています。今は複数の会社でお仕事をさせてもらいながら、主にデザイン業界の知り合いを増やしている状況です。

デザイン観と人生観の更新

卒業制作でデザイン倫理をテーマにしていたこともあり、「人の役に立つとは何か?」という問いを1年間考えてきたように思います。「海外で生活すれば幸せ」というのが幻想と気づいたように、「デザインは世界を良くする」というのも幻想だとも気づきました。デザインに期待しすぎず、でもデザインの可能性を信じるという絶妙な距離感を探るようになっています。

また、個人的には資本主義的なハッスル・カルチャーを一歩引いた視点で考えることが多かったです。自分自身の生き方を考えるためというだけでなく、社会的な常識が合わないと感じる人に優しくありたいとも考えるようになってきている気がします。

また、思考のヒントを仏教から得ることも多かったです。実際にNew York Zen Centerで坐禅をしたり法話を聞いたりしたのは貴重な体験でした。日本人として生まれたからには仏教を学んでいきたいという思いを強くした一年でもありました。


2024年の抱負

健康第一

どこに住んでいようが何をしていようが、健康でいなければ何もできません。私が心身ともに不健康になる時は、家に籠る、食事量が減る、夜更かしをするという傾向があると分かってきたので、1. 定期的に運動をする、2. 食事を多めに摂る、3. 睡眠サイクルを崩さない、という3点を心掛けていきたいです。

英語を学び続ける

留学生活を通して英語力がどれほど向上したのかは分かりませんが、英語を使うことへの心理的な抵抗感はほとんどなくなりました。街中で外国の人を見かけても動揺しないメンタルを手に入れました。ネイティブレベルではないにせよ「自分は英語を使える」という自己認識に変わったのは大きな変化です。仕事でも英語を使う環境に参加できています。

しかし、日本語だけの生活をしている時にふと英語を聞くと「あれ、なんか聞き取れなくなっているかも?」と感じる時があります。なので、「1日30分は英語を聞く」などの目標を設定し、今後も英語に触れる機会を意識して確保したいです。今後も英語力を磨いて仕事に役立てていきたい。

人の心を知る、人と会う。

自分の興味があるテーマが「人の心」を軸にしていると気づいてきました。機械工学を学んでいる時に「最先端テクノロジーが役に立つとは限らない」と感じ、デザインを学ぶ中で「何が役に立つのかは文化ごとに異なる」ということを理解するようになってきました。究極的には自分以外の他者は自分とは異なる文化(環世界)を生きていることを意識するようになりました。

誰かの役に立ちたいならば、その人の心を知らなければならない。ということで、今後は人の心を扱う学問を学んでいきたいです。特に進化心理学や人類学などに興味があります。2500年以上前からの人の心を探究してきた人類の知恵として仏教も学びたい。また、学問として学ぶだけでなく、実際に他人と交流することにも積極的になりたいです。きっとこれからも新たな出会いが増えていくはずなので、全ての出会いを大切にしていきたいです。


2023年の振り返りと2024年の抱負を書いてみました。2023年は大きな夢が叶って人生の一区切りを迎えた一年でした。私のnoteも「留学生活を記録する」という当初の役目を終えましたが、引き続き日々の学びを気まぐれに更新していきますので、2024年もよろしくお願いします!

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