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運転士になるならどっちが幸せ!?JR・首都圏大手私鉄VS地方中小私鉄

 一口に「鉄道会社で運転士になる」といっても、JRや首都圏の大手私鉄と、地方の中小私鉄で働くのでは様々な面でかなりの違いがあります。もちろん幸せや価値観は人それぞれですから、どちらがいいという比較はできません。しかし鉄道会社への就職や転職考えているなら、JRや大手私鉄と地方中小鉄道それぞれのメリットとデメリットを知っておいて絶対に損はありません。
 私鉄で10年以上運転士をしている自分自身や他社で運転士をしている友人たちの話をもとにしていますので、これが全てではありませんし、会社によって大きく異なりますから参考までにお読みください。


 JR・首都圏大手私鉄で運転士になるメリット
1.高収入。インターネットで「鉄道会社 収入 ランキング」などと検索すると、首都の大手私鉄とJRが毎年上位にランクインしている。
2.昇進が試験制度のところが多く、どんどん出世したい人は自らチャレンジできる。
3.路線が複数ある鉄道会社では乗務員区が複数あり、人事異動や配置転換で違う乗務員区に行くことによって、新たな経験を積んだり、人間関係をリセットしたりできる。
4.頻繁に社内外の研修に参加する機会があったり、社内に部活のようなものがあったりし、仕事以外にもいろいろな勉強や体験、人との出会いがある。

 
 JR・首都圏大手私鉄で運転士になるデメリット
1. ライバルが多くて、駅務員から車掌、運転士と昇進するための社内試験を突破するのに苦労することがある。
2.勤務地が家から遠い場合がある。乗務員区が複数ある会社の場合、一応希望は出せるものの、家から一番近い乗務員区への配属とは限らない。
3.昇進が試験制度であるため、運転士になった後もどんどん出世していく同期生に焦りを感じる。
4.都心で働く方々の通勤通学利用が多く、乗客が常にぴりぴりしていて、1分の列車遅延や係員の些細な対応の悪さで激怒されることが多い。


 地方中小私鉄で運転士になるメリット
1.小規模の鉄道会社の場合、乗務員区が1ヶ所しかないことも多いため、勤務地がほぼ固定。近くに住めば、通勤がとても楽。
2.運転士の人手不足が深刻なことが多く、新人運転士でも貴重な人材として親切に面倒を見てもらえることが多い。
3.乗客は地元住民や旅行客が多く、鉄道員に対して強く当たってこない。クレームなどが少ない。
4.一度運転士になると、よっぽどのことがない限りずっと運転士として働けるので、急な人事異動や配置転換に振り回されることはない。


 地方中小私鉄で運転士になるデメリット
1.社内に運転士養成所がなく、大手他社の鉄道会社の運転士養成所で免許を取得することがある。
2.乗務員区が1ヶ所しかないがゆえに、人間関係や仕事が単調になりがち。
3.昇進が年功序列の会社が多い。やる気があっても、ある程度の年齢になるまで出世の機会がほぼない。
4.ワンマン列車なら運転士兼車掌、駅員が常駐しない駅の多い会社なら運転士兼駅員、のように、小規模の会社だと運転士をしながら運転士以外の仕事もしなければならない。


きっと異論もあると思います。
うちではこうだよ!なんてコメントもお待ちしています。

異業種からの転職でも、30歳過ぎでも、運転士になる秘策のご紹介記事はこちら。


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