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詩ことばの森(76)「冬の日差しに」

冬の日差しに

夏に買った風鈴が
窓辺にぶらさがっている

しまい忘れたわけではなく
なんとなく
そのままにしておいたのだ

朝   カーテンをあけると
冬の日差しが
ぼんやりと
窓ガラスに映じていて

年月の過ぎゆく早さに
思わず愕然とする
そんな自分を
どうしてよいのかわからず
置き忘れたような姿の
風鈴を見ている

        森雪拾

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