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数学と宮本武蔵さん。

『数学がえらいこっちゃになってきた!』

JKドカ弁がジタバタしている。

数学の問題集に、宮本武蔵さんの言葉が書いてあり、それを見た夫スナフキンが深く頷き言った。

『ドカ弁、宮本武蔵さんがいいこと言ってくれてはるやないか!数学にも書道にも通じることなんやで、これは!』

えっ?ドカ弁の数学を見てやるんじゃないの?私にも火の粉が飛んできたの?

問題集の中身を見ても、階乗の問題がガーっと並んでいて、私には何が何やらである。

千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬としてもこれは無理そう。

誰にでも苦手なことや得意なことがあるはずだと思っている。

私は数学のセンスはゼロに等しいが、書道のセンスはあったようなので、千日を超えて万日を迎えてもなお書道を続けていられるのかもしれない。

ドカ弁はといえば、勉強より身体を動かすことが向いているのであるが、今は自分が表舞台に立つ立場から離れ、裏方のマネージャーをしている。

彼女の夢は小学校の先生になることらしいが、子ども好き、学校好き、運動好きだけでは乗り越えられない壁がある。

勉強しなければ夢は遠のくという現実にそろそろ気がつきはじめたようである。

数学は嫌いじゃなかったはずがどんどん複雑に難しくなっていく中でかなり苦しみだしたようなのだ。

しかしドカ弁はまだ16歳である。

千日の稽古を鍛とすれば、先に続く道が開けるやもしれないのだ。

万日の稽古を錬とするまで続くかどうかはわからない。

しかし、今やっていることが無駄だと腐らず、頑張ってほしいと願っている。

それにしてもスナフキンよ。

あなたも数学が嫌いなんだね。

上手く宮本武蔵さんを使って私に振ってくるあたり、スナフキンはなかなかやり手のサラリーマンなのかもしれない。

#エッセイ #子育て

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