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横浜トリエンナーレ

下書きだけが溜まっていますが、出せる状態では無いので、熱があるうちに書いておこうと。こんにちは。


3年ぶりの横浜美術館。改修していたのでずっとお休みしていました。お久しぶりです。横浜トリエンナーレの主会場になっています。


第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで生きてる」

何が変わったか・・・トイレとか・・・。過去写真が帰らないと出せない、見比べれない。


対立、分断、排除など世の中には息苦しさを感じることが多々あります。可視化されるとそれは暴力につながり、戦争へと続きます。海外の話でしょ、なんて思わないで見て感じて考えてほしい。「村八分」なんていう言葉が存在するように、日本にも息苦しさは十分に存在する。


ドミトリーというスペースに押し込まれ、明日、自分が何をすべきかがわからない人たち。与えられた物事だけを着々と進まされるが、自分のペースではことは進まない。自由を得ようと奮起していたが、小さなコミュニティーに放り込まれ、次第に慣れていってしまう。


有刺鉄線で表現、構成されている作品。一番手前に張られた有刺鉄線が、これ以上先に進ませてくれない。それ以上近くに寄ることができない。強烈な線引きをされることで自由は失われていく。敵意は無くとも線は残酷なほどにその内側、または外側への道を閉ざす。

現代芸術のあり方は、さまざまです。ハッキリ言って難しいです。作品そのものだけでは完結しがたくなってきているのでキャプションなどで文字資料をもって補足していたりします。あべこべなんだけど、安直すぎたり短絡的なよりは一歩進んだ感じなんだろうか。コンセプトは必ずあるのでそれに沿って見て考えると少し易しくなるかも。私が感想を書いた作品は、私が素直に受け取った感想です。作者の意図では無いかもしれません。

今回のは正直に重い。芸術の方向性もさまざまですが、今回の展示は知らしめる、警鐘する内容だったと感じます。なんとも言えない、伝わらない葛藤を形にしてみた、できていないかもしれない。美術館を使って一種の報道をしているような感じ。

美しさや華やかさを求めている人には合わないかもしれないが、私としては、良い展覧会だったと思う。個人的な資料収集もできたし・・・。

横浜美術館以外でも作品は展示されております。そちらも見に行っています。詳しくはサイトで。


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