「思い立てる」のはありがたい
「フットワークが軽いよね」といわれることが増えた。そうなのか、と思う。
わたし自身、あまりフットワークが軽い方だとは思っていない。むしろ、本質は出不精だ。放っておけばひとりで何時間でも引きこもれる。むしろ、「ひとりならば」引きこもれる。
わたしが外に出るのは、誰かに会うためがほとんどだ。誰かの話を聴きたくて、誰かと話がしたくて、わたしはいつでも外に出る。
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ライター仲間の大城あしかさんにお誘いいただいて、千葉県勝浦に行ってきた。彼と付き合いのある会社が、廃校になった小学校をコワーキングスペースにしたらしい。プレオープンするということで、見学がてらお邪魔させていただいたのだ。
コワーキングスペースに興味を抱いたのももちろんなのだけれど、わたしが遠路はるばる(帰路は電車で2時間42分らしい)足を伸ばしたのは、やっぱり「会いたい」が大きかった。
Twitterで親しくさせていただいているライターさんが、その場にくると聞いていた。ずっと彼女に会ってみたかったし、彼女の方も会ってみたいと言ってくれているらしい。「機会がきた……!」と内心小躍り。行く前提で幼稚園の迎えとの両立をあしかさんと模索した。(間に合いそうです、よかったです)
彼女とも無事に話ができたし、同業・異業種問わず、さまざまな人たちにお会いできた。
フリーランスではない方たちともお会いして、「こんなことやりたいんですよね!」と元気あるお話をお聞きできたのは、有意義だったなあと思う。
フリーランスの方からの「やりたい!」話はよく耳にできるけれど、そうではない方からのお話はなかなか聴ける機会がないので。(クライアントさんは除いて)
「こんなことどうですか」「いいですね!そういうこと、どうにかうまくやれないか模索しているんですよ」
ライターや編集ではないお仕事をされている方たちと、「ああ、それいいですね」「こんなことできたらうれしいです!」と盛り上がった。「何かを発信する」ことがメインではないお仕事の方の話は、また違う視点や発想があって楽しい。
帰りの電車では、デザイナーさんと途中までご一緒した。彼の話もまた、「あー、あるある」とわかるものから「へええ」と興味深く思えるものまでさまざまだった。
「ああ、脳細胞が喜んでいるなあ」と感じながら、今、これをつらつらと書き綴っている。ここから何か広がりを見せるのか、仕事に発展していくことがあるのかはわからない。(その前提で人に会うことがない。縁があればうれしいなあ、程度)
けれども、ひとつのつながりは、どこでどうなるのかわからなくて、それがおもしろいところだと思っている。
あ、冒頭の「フットワークが軽い」だけれど、今回、昨日新幹線のチケットを買って、大阪から始発終電の日帰りツアーを決行した方がいた。そういう人のことこそ「フットワークが軽い」というんだよ……。すごい。
理由はなんだっていいのだけれど、「会いたいね」「行きたいね」「やりたいね」という感情のまま飛び込んでいける軽やかさは、きっと張りのある生活につながるのだろうなあ。
わたしは、下手をするとうじうじ地面にへばりつきそうなネガさんなので、その軽やかさが軽やかに生きる秘訣だと思う。
「思い立ったら吉日」というけれど、思い立てるきっかけをくれる人たちには、本当に毎度感謝だ。
やる気・元気・勇気をお土産に、また日々の仕事や生活を送ろう。人と会話するのは、本当に楽しい。
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