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プロパンガスVS都市ガス

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今回は記事では、プロパンガスと都市ガスに付いて書きます。

プロパンガスと都市ガスの違い

プロパンガスと都市ガスの違いは、下表通りです。使い側から見ると、同じ様に感じますが、基本的に成分が違っています。

プロパンガスは、ガスボンベを置くスペースがどこでも供給が可能ですが、都市ガスが、地下に埋設された配管によって供給するで、配管網が整備されている都市部に限定されます。

料金は、両者とも基本的に自由価格なので、具体的な数値はなんとも言えませんが、プロパンガスの方が高くになるようです。単位あたりの熱量の違いを加味しても、プロパンガスの方が高いようです。

プロパンガスの物件が、入居者募集に苦戦するのは、料金が高いというのが、原因になっていると思います。

ガス会社の切り替え

プロパンガス会社は、地域に複数あるため、切り替えることは可能です。

以前は、都市ガスを供給する会社が限定されていましたが、2017年以降は、ガスの小売が自由化されたため、都市ガスであっても、供給する会社を選択することが可能です。

また、2022年4月からは、大手の都市ガス会社3者(東京ガス、東邦ガス、大阪ガス)導管事業(ガスを供給する配管)を分離されたため、今後
新たな、都市ガス小売会社が参入する可能性があります。

プロパンガス↔都市ガス切り替え

プロパンガスと都市ガスは、使用できるガス器具が違うため、ガスを切り替えた場合は、給湯器、ガスコンロなどの器具も変える必要があります。また、ガスの比重が違うため、ガス漏れ警報器の設置する高さも変える必要があります。ちなみに、プロパンガスは、比重が重いので下方、都市ガスが比重が軽いので上方になります。

プロパンガスから都市ガスへ変更する場合は、前面道路から物件の敷地まで引き込み感の工事が必要になり、工事費が高くなります。

プロパンガスは大家さんにメリットがある?

プロパン会社は、供給先獲得するために、新築する共同住宅に、自社からの供給を約束すれば、給湯器などのガス器具を無償で提供するというような条件を出してくるケースがあります。また、すでに他のプロパン会社から供給されている物件の対しても、供給する会社を変更することで、新築時と同様にメリットを大家さんに提示する会社もあります。

設備機器が無償で手に入るメリットが有るため、あえて、物件にプロパンガスを採用してる大家さんの多いようです。

大家さんに取ってはメリットは有りますが、その分、入居者さんのガス料金に転嫁されている、つまり、入居者さんが高いガス料金を負担している可能性があります。

まとめ

入居者さんの負担を考えると、利用可能地域であれば、料金の安い都市ガスの方が良いと個人的には思っています。しかし、災害時の復旧を考えた場合は、プロパンガスのほうが有利です。一概にどちらがいいとは言えません。

プロパンガスを採用したり、あるいは、プロパンガス会社の変更するときは、設備器具の無償提供などのメリットもありますが、契約期間の縛り、途中解約の違約金など条件もあるので、このあたりの条件も検討する必要があります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今日はこの辺で、次回また。


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