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繰上返済は有効か

こんにちは。大家兼不動産屋の廣田です。

今回の記事では、ローンの繰上返済について書いていきます。

繰上返済の効果

通常のローンの返済以外に、臨時でローンの返済をすることを、繰上返済と言います。

通常の返済には、元本返済分と利息部分にわかれますが、繰上返済では、すべて元本へ充当されるため、支払う金利の総額が減少します。返済期間の内、返済開始時期に近い方が効果高く(金利の支払い総額は少なく)なります。

繰上返済には、手数料が発生します。手数料の金額は、金融機関やローンの条件によって様々です。

期間短縮型と返済額軽減型

繰上返済には、期間短縮型と返済額軽減型の2通りの方法があります。

期間短縮型
毎月の返済額を繰上返済前の金額と同じにして、返済期間を短縮する方法です。たとえば、返済期間が20年であったのが、繰上返済をすることで、15年になるという感じです。
毎月の返済額は、変化しないので、繰上返済後の毎月のキャッシュフローは変化しませんが、完済する時期が早まります。

返済額軽減型
返済期間を繰上返済前と変えないで、毎月の返済額を少なくする方法です。
毎月の返済額が少なくなるので、繰上返済後、すくに、キャッシュフローは良くなります。

利息の支払い総額で比較すると、期間短縮型の方が、返済額軽減型より少なくなります。すぐに、キャッシュフローの場合は、返済額軽減型の方が有効だと思います。一方トータルの支払い利息を軽減する効果や完済時期の」短短縮を狙う場合は、期間短縮型の方が良いと思います。

繰上返済をどう判断するか

繰上返済をする場合は、当面使う予定のない現金が必要です。次の物件の購入予定やある時は、近々大規模修繕を予定している場合は、繰上返済をべきではありません。

繰上返済可能な現金があっても、その現金を、現状の借入金利より高い利回りで運用ができれば、繰上返済をするより良いと言ことも考えららます。

繰上返済を実施することで、ローンの残債が減少します。ローンの残債の減少は、借入金のリスクの軽減にも繋がります。また、ローンの残債に対して不安やプレッシャーを感じている人には、繰上返済をすることで、精神的な安定を手に入れる効果もあります。経済的な効果だけでなく、精神的な効果も繰上返済をするかどうかの判断の基準になると思います。

金融機関から見た繰上返済

金融機関の立場で繰上返済を考えるのと、手数料の収入はあるものの、予定して利息が少なくなるためマイナス効果で、必ずしもいい話ではありません。とは言っても、繰上返済を拒否されることはありません。

今後も金融機関からローンを組んで物件購入を勧めることを考えると、繰上返済を実施する時は、金融機関に対して、繰上返済の目的を丁寧に説明する方が良いと思います。

まとめ

繰上返済は、支払い総額の減少、キャッシュフロー改善など、経済的効果があります。また、借入金のリスク軽減やローン残債のプエッシャーの軽減など、目に見えない効果をあることも認識しておきましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

今日はこの辺で、次回また。

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