0歳児との具体的な遊び方のコツや注意点を子育てママが徹底解説!


 妊娠、出産を経て赤ちゃんとの生活が始まると、いっぱい遊んであげたい!と思う一方で、どうやって遊んであげれば良いの?と、遊び方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 遊びから受ける刺激は赤ちゃんの心身の発達を促し、一緒に遊んであげることで親との絆も深まります。この記事では、0歳児の赤ちゃんとの遊び方やその時の注意点を月齢ごとにご紹介します。家族との遊びは、赤ちゃんにとって大切な経験の1つです。ぜひこの記事を読んで、赤ちゃんと楽しく遊んであげてください。

【月齢別】赤ちゃんの成長に合った遊び方のコツ


 生まれたばかりの赤ちゃんは、大人の声かけに反応がないように見えますが、じつは多くのことを感じ取っています。赤ちゃんの脳は、1歳頃までに急速に成長するので、日常の遊びで、赤ちゃんの心身の発達を促すことが大切です。
 ここでは、月齢別にどのような遊びが赤ちゃんとできるのかをご紹介します。もちろん赤ちゃんの発達には、それぞれ個人差があります。月齢はあくまでも目安として、赤ちゃんの心身の発達をよく見ながら、その時期に合った遊びを選んであげてください。

おねんね期(0~3ヶ月頃)

 生後1ヶ月までの新生児の頃の赤ちゃんは、短時間で眠ったり起きたりを繰り返し、1日の半分以上は寝ています。起きているときも、お腹が空いた・お尻が気持ち悪い・暑い・寒いといった不快感を伝えるために、全力で泣いていることが多いです。授乳のときやオムツ替えのあとなど、赤ちゃんの機嫌が良いときに、体をくすぐったり、やさしくなでたりしてあげてください。

 この時期の赤ちゃんの視力は、近くのものがぼんやりと見えるくらいしかありません。まずは赤ちゃんの顔のすぐそばまでご自分の顔を近づけて、笑顔で見つめましょう。たくさん声かけをして、スキンシップを取ることで、ママやパパを認識させてあげてください。
 
 赤ちゃんの手のひらをつつくとぎゅっと握ることや、大人が口を開け、舌を出すと、赤ちゃんが真似をすることがありますよね。これは、「原始反射」と呼ばれ、この時期特有の現象です。この時期にしか見られないので、ぜひ試してみてください。

 生後2ヵ月頃の赤ちゃんは、「あー」「うー」と声を出したり、あやすと笑ったりし始めます。視力も発達し、視線を合わせ始めるのがこの頃です。
 赤ちゃんと視線が合うように抱いて、優しく揺らし、こちょこちょ遊びなどもしてみましょう。全身を少しずつこちょこちょすれば、赤ちゃんのリラックス効果、運動能力向上、脳への刺激などに繋がります。

 生後3ヵ月頃の赤ちゃんは、手足を動かしたり、おもちゃを持ったり、楽しい時は声を出して笑うようになります。大人の存在に気づき、じっと見つめるような仕草をする赤ちゃんもいます。
 音楽や音の出るおもちゃに合わせて歌を歌ったり、手足を動かしたりすると良いでしょう。握りやすいリング状のおもちゃであれば、赤ちゃんも手に持って一緒に遊んで楽しめます。また、「おでこ見つけた!」などと言葉で伝えながら、あかちゃんの身体に触れるのも言葉の発達に繋がります。
 この時期には、赤ちゃんに言葉が通じていなくても、挨拶や日常の様子などをどんどん赤ちゃんに語りかけてあげてください。「あー」「うー」と返事をしてくれるかもしれません。

寝返り・お座り期(4~6ヶ月頃)

 生後4ヵ月頃の赤ちゃんは、首がすわってきます。うつ伏せのときに首を持ち上げようとしていたら、そろそろ首がすわります。うつ伏せでの遊びを取り入れていきましょう。また、動くものを目で追ったり、声がする方を振り向いたりと、周りに興味を示し、手を伸ばしてくることもあるでしょう。
 赤ちゃんの前に歯固めなどの舐められるおもちゃを置くと、自分でおもちゃを取って、舐めることもあります。赤ちゃんのそばでハンカチをゆらす、鏡を見せるなども赤ちゃんが大好きな遊びです。

 生後5ヵ月頃の赤ちゃんは、うつ伏せの状態で両手を使った遊びができるようになります。近くのものに手を伸ばしてつかみ、口に入れてその素材を確かめます。また、首がすわってくると寝返りも始まってくる頃です。赤ちゃんから目を離さず、注意して見守ってあげてください。
 
 赤ちゃんが身体をひねり始めたら、肩や腰を支え、寝返りを手伝いつつ、「ぐるり~ん!」と声をかけてみましょう。赤ちゃんを膝の上に座らせて、一緒に身体を左右に揺らすことや、「いないいないばあ」などの遊びも喜んでくれます。赤ちゃんにいろいろな素材のおもちゃを渡すと、手や口で素材や形などを確かめたがります。赤ちゃんの安全を守るために、飲み込めない大きさで尖っていない清潔なおもちゃを渡してあげましょう。

 生後6ヵ月頃には、寝返りやおすわり、うつ伏せでおなかをつけて前に進むずりバイができ始める赤ちゃんもいます。行動範囲が広がるので、いつもとは違う環境に触れさせてあげ始めると良いでしょう。しかし、ママやパパとそれ以外の人との区別ができ、人見知りをする赤ちゃんもいるかもしれません。赤ちゃんの様子を見ながら、適切な行動範囲を守ってあげましょう。

 うつ伏せの赤ちゃんに向かって、少し離れた場所から呼びかける、両手をパチパチたたく、やわらかいボールを転がすなどの遊びをすると、ずりバイやハイハイの練習になります。また、「たかいたかい」のようなダイナミックな遊びを取り入れるのも良いでしょう。家族以外のお友達や動物と関わる機会を増やし、おもちゃを渡すときにおもちゃの名前を伝えると、赤ちゃんの言葉の発達を促し、喜怒哀楽の感情表現ができ始めます。

ハイハイ・たっち期(7~9ヶ月頃)

 生後7ヵ月頃の赤ちゃんは、座って両手を自由に動かせるようになり、手指の動きが発達して、つかむ、やぶる、引っ張るなどの動作が少しずつ上手になります。
 積み木を触ったり一緒に並べたりする遊びをしてみましょう。また、絵本にも興味を持ち始める時期なので、赤ちゃんが破らずに自分でページをめくれる分厚い紙の絵本を用意してあげてください。

 生後8ヵ月頃の赤ちゃんは、ハイハイをし始め、行動範囲がさらに広がります。自分で移動して、見つけたものはなんでも口に入れて確かめるので、今まで以上に注意が必要です。押す、引くなどの動作も見られ、手先がとても器用になります。
 つかむ、はなす、握るなどができる風船遊びやボール遊びを取り入れましょう。真似っこ遊びやごっこ遊びも喜ぶ時期です。一緒に手遊びも楽しめます。

 生後9ヵ月頃になると、つかまり立ちをし始める子も増えてきます。ハイハイやつかまり立ちで筋肉が付いてくると、つたい歩きも始まり、歩けるようになるまでもう少しです。後追いをする子も出てくるでしょう。この頃になると、赤ちゃんの意思が強くなり、喜怒哀楽の感情表現が豊かになっていきます。
 この頃の赤ちゃんは、ハイハイ鬼ごっこや大人の足の下をくぐるトンネル遊びなど、身体を動かす遊びが大好きです。公園でのブランコや滑り台、砂場遊びなどの外遊びも、赤ちゃんの刺激になります。

 この時期は、できることが増えると同時に、精神的にも急激に発達し、感情表現も豊かになります。赤ちゃんの好奇心を刺激する遊びを取り入れ、心身の発達を促しましょう。言葉の発達にも繋がるので、赤ちゃんへの話しかけもたくさんしてあげてください。

あんよ期(10~12ヶ月)

 生後10ヵ月頃の赤ちゃんは、つかまり立ちをし、伝い歩きで移動し始めます。興味を持ったものを指さして伝えようとすることもあります。
 鬼ごっこやかくれんぼ、身体をゆらしたダンスなど全身を使った遊びがおすすめです。天気の良い日に公園でお友達と遊んで、協調性も育んでいきましょう。

 生後11ヵ月の赤ちゃんは、伝い歩きが上手になり、歩き出す子もいます。また、簡単な言葉を理解して行動するようにもなってきます。
 外に出て、後ろから赤ちゃんの脇の下を持つ、向かい合って手を持つなどして支え、「1、2、1、2」と声をかけながら、楽しく歩かせてみてください。また、絵本を読み聞かせたり、シャボン玉遊びをしたりして、視覚や聴覚へ刺激を与えるのも良いでしょう。型はめパズルも楽しめるようになってきます。

 生後12ヵ月頃の赤ちゃんは、一人歩きを始める子が多いです。意味のある言葉を少しずつ発するようになり、気持ちを伝えてくれるので、たくさん話しかけてあげましょう。   引っ張って歩くおもちゃ、段差や階段の上り下り、ボール遊びなどは運動能力向上に繋がります。まだ上手に歩けない赤ちゃんは大人が手をつないで、支えてあげましょう。また、手先も器用になってくるので、シール遊びやお絵かきも楽しめるようになります。また、パズルや積み木遊びは脳の発達を促します。

0歳児と遊ぶときの注意点


 月齢別に赤ちゃんの成長に合った遊び方のコツをご紹介しました。では、0歳児の赤ちゃんと遊ぶときには、一体どういうことに注意すれば良いのでしょうか。行動範囲も徐々に広がり、感情表現も豊かになる赤ちゃん。心身ともに急激な成長を遂げる0歳児の赤ちゃんと楽しく遊ぶための注意点を4つご紹介します。

安全を確保する

 0歳児の赤ちゃんは、ときに大人が想像しないことをするものです。安全面には特に気を付けてあげましょう。
 
 赤ちゃんはなんでも口に入れたがります。赤ちゃんが飲み込んでしまうような小さいものや触れるとケガをしてしまうものなどは、先に目につかない場所や手の届かない場所に置きましょう。
 
 また、赤ちゃんは転倒もしやすいので、テーブルの角やテレビ台の角などにガードを付ける、ベッドやキッチンに柵を付ける、フローリングの床にプレイマットを敷く、尖ったものがないか確認するなど、赤ちゃんに危険が及びにくい環境を先に整えることが重要です。
 
 お友達と一緒に遊ぶこともあるかもしれません。赤ちゃんは、悪気なくお友達の髪の毛を引っ張ったり、押したり、噛んだりしてしまいます。赤ちゃんからは目を離さないようにしてあげてください。

スキンシップをたくさんとる

 0歳児の赤ちゃんはスキンシップをたくさんとればとるほど、安心感を得て情緒が安定します。赤ちゃんとは、時間の許す限りたくさん触れ合いましょう。

 しかし、夜間時の授乳や夜泣きで眠れず、日中疲れていることもありますよね。日中に眠いときは、赤ちゃんと一緒にお昼寝をしてしまいましょう。これも赤ちゃんとの大事なスキンシップです。無理はせず、休めるときは一緒に休むことも、子育てをする上で大切です。 
 ママ・パパがリフレッシュして笑顔になれば、赤ちゃんも笑顔になります。赤ちゃんと遊ぶときは、何も考えずに、赤ちゃんと一緒に遊ぶことを思いっきり楽しむくらいの気持ちで過ごしましょう。

赤ちゃんの興味を優先する

 赤ちゃんは、ティッシュをボックスからひたすら出し続けるといった、大人が思いもよらない遊びを始めることがあります。可能な限り、赤ちゃんの好きなようにさせてあげてください。また、それに付き合ってあげれば、大人にとってもこんなことが遊びになるのかと新しい発見になるかもしれません。ただし、危険な遊びはさせないように、注意して見守ってあげましょう。

こまめに休憩をとる

 0歳児の赤ちゃんは、まだまだ体力がありません。続けて遊べるのは30分~1時間程度ですので、こまめに休憩を取ってあげましょう。特に、赤ちゃんとの遊びが楽しければ楽しいほど、大人も休憩や水分補給を忘れがちになります。一緒に遊ぶ大人が、赤ちゃんの様子や時間を気にして、上手に休憩を取ってあげてください。

 また、規則正しい生活は、赤ちゃんの情緒の安定にもつながると言われています。0歳児の赤ちゃんは、寝ていることが多いのですが、毎日の赤ちゃんの様子を見守りながら、いつも同じ時間に遊ぶようにすると良いでしょう。

赤ちゃんと楽しい時間を過ごし、絆を育もう


 0歳児の遊び方は、発達の段階に合わせた遊びを取り入れることが重要です。安全面を考慮しつつ、ママもパパも赤ちゃんも、みんなが楽しく過ごすための環境を準備し、五感に刺激を与え、全身を動かす遊びを取り入れましょう。
 0歳児の育児は、長いようで本当にあっという間に終わってしまいます。この時期には赤ちゃんとの絆を育むことを何よりも大切にしてください。遊びを通して大人たちとコミュニケーションを取れば、赤ちゃんの情緒は安定し、家族の絆をより深めることができるでしょう。0歳児という二度とない貴重な時期を、愛情いっぱいに過ごしてしてあげてください。

≪参考URL≫
赤ちゃんの月齢別遊びガイド|0歳・1歳の通信教育 こどもちゃれんじbaby|ベネッセ (benesse.ne.jp)
0歳児との遊び方がわからない…具体的な遊び方や注意点をご紹介! | 0歳からの幼児教室【ベビーパーク/キッズアカデミー】 (babypark.jp)
【時期別】親子で楽しめる0歳児遊びの種類や注意点を紹介 | 0歳からの幼児教室【ベビーパーク/キッズアカデミー】 (babypark.jp)
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