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~いつも100点じゃなくてもいい(前編)~

はじめまして。香林祐介といいます。
“香りの林”と書いて“こうりん”と読みます。
普段は花王という企業に勤める会社員ですが
おうちでは1歳と3歳のこどものパパでもあります。

そんな私はいま n/36500 by MegRhythm (エヌスラサンロクゴマルマル) という活動に参加しています。
今回はそんな n/36500 by MegRhythm について綴りたいと思います。

 私がこの活動に参加しようと思ったきっかけは、発起人であり同じ会社でマーケティングの仕事をしている仲田(実沙希)さんの言葉に心打たれたからです。

仲田 実沙希さん
蒸気でホットアイマスク等を展開するめぐりズムブランドのブランドマネージャーとして仕事をしていくい中で生活者のゆらぎの声に出会い n/36500 by MegRhythm の活動を開始。 めぐりズムのパーパスである“社会にごきげんをつくる”の一つのあり方としてゆらぎへの向き合い方を模索している。

 「私はこれまで生活者にとことん向き合うマーケターの仕事に真面目に、そして楽しみながら取り組んできました。と、言いつつも、実際にはあえて見ないようにしていた生活者の声があったのも事実で、それが頭の片隅にずっとあって、いつしかその声が積もり積もっていることに気づいたんです。だからこの活動では、いままであえて見ないようにしていた生活者の声に本気で向き合ってみようと思ったんです。
 彼ら、彼女たちから学んだことはたくさんあります。毎日、笑顔でいることなんて難しい。笑顔でいられない日があってもいい。人はゆらぐものであり、そのゆらぎを否定せず、正そうとせず、ただただ受け入れる。“ゆらぐ自分も自分”と愛してあげる。それが本当に人間らしい生き方……本当にたくさんのことを学びました。
 そして……私の一番の発見は、敢えて見ないようにしていた声は、私自身の声でもあったということでした」

 私と仲田さんが勤める花王は“よきモノづくり”を通じて「人々の豊かな生活文化の実現に貢献」することを使命とし、悩みなく笑顔あふれる毎日を人々に提供することをミッションにしている会社です。
 長年大切にしているこの理念はとても素晴らしいものだと思う反面、現実の1日1日には体調が良い日もあれば悪い日も、うまくいかないことがつづいて「もうダメかも」と落ち込む日だってあります。私自身プライベートにおいて理想の父親像と現実の父親像のギャップに心ゆらぐこともしばしあります。そんなことを感じていた矢先に出会ったのがこの言葉でした。
 実際仲田さん自身も生活者の声に向き合うことでこの“ゆらぐ自分も自分”という考え方に出会い、心打たれたうちの一人でした。仲田さんは仕事を通じて出会ったこの考えを周りの人たちに一度話してみました。すると共感してくれる人が多くいることを知り「もしかしたら世の中の多くの人が、そういう気持ちを持っているのではないか?」という思いから、この活動を行うことにしたのです。さらに“ゆらぎ”やこの活動について感じている思いは、n/36500 by MegRhythm という名前にも表れています。

 花王のロゴマークは、明るく満ちていく上弦の月を表しています。n/36500 by MegRhythm はその反対で下弦の月のことを指します。“どんどん良くなる”という意味の上弦の月がいつでも100点満点を目指して社会や仕事に向き合う自分の姿だとしたら、逆にそうじゃない自分がいてもいい。
 さらに世の中の価値基準にとらわれず、自分にとって必要でないものをときには手放し、静かに生まれ変わっていくことにも目を向けたい。そんな思いがこの名前には込められています。

 私がこの活動に参加してもうすぐ1年が経ちます。
n/36500 by MegRhythm でどんなことができるのか?まだまだ模索中ですが、まずは誰の心の中にも“ゆらぎ”というものが存在していて、ゆらいでいる自分が必ずどこかにいるということを少しでも知ってもらいたい。そしてそんな自分を認めてくれている人が周りには必ずいるということを伝えて行けたら良いなと思っています。さらに一人一人の異なる声を聞き、そこで感じた「こうしてあげたい」という思いをベースに、あたらしい活動に繋げながら共感してくれる人たちと、いろいろなことをしていきたいなと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
次回はn/36500 by MegRhythm に関わるメンバーのゆらぎとの向き合い方、さらにコロナ禍で感じたことなどを紹介していこうと思います。

では最後は、この言葉で締めくくりたいと思います。

ゆらぎある自分をいつも大好きでいられなくても
まずはそのゆらぎを受けとめられる自分であること。
ゆらぎながら生きている自分を「これが自分だ」と思えるようになること。
それによってどんな毎日も愛おしいのだと感じられるはず。

みんなにも読んでほしいですか?

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