みやとうら

夫の海外赴任に帯同しイギリス在住中。 海外生活中に見たこと、感じたことを記録に残したく…

みやとうら

夫の海外赴任に帯同しイギリス在住中。 海外生活中に見たこと、感じたことを記録に残したくnoteを始めました。クリニカルアロマセラピストとして英ホスピス、大学病院でマッサージボランティアをしていましたが、去年帰国しました。今後は日本での記録も残していきたいと思っています。

最近の記事

ホスピス日記。

アロママッサージボランティアでは、私は「主体は相手である」ということを大事にしています。でもそこにはある葛藤が。。 体調に関わらず「お任せしたい」とおっしゃられる患者さんの話。 体調が良くないときは、あれこれ考えずにお任せしたいということは理解できるのですが、調子が良いときもお任せしたいということをどう解釈すればよいのか。それが患者さんの性格なのか、遠慮して言えないのかな。他の理由があるのかな。 私としては、話し合いながらトリートメント内容を一緒に考えたいけれど、お任せと

    • イギリスでボランティア!

      イギリスでボランティアをしていると、日本人で良かったと思うことがよくあります。日本人というだけで、イメージが良いような気がします。 例えば、私が日本人だと分かると、 「日本出身なのね!!日本のナースにお世話になってことあるけれど、とっても親切にしてくれたんだよね。丁寧だし礼儀正しいし。」とか「日本に行ったことあるけれど、全部が素晴らしかった。綺麗だし、刺身は新鮮だし。…(まだまだ続く)」と言ってくださることが多いです。 多少社交辞令もあるかもしれないけれど、あんなに素敵

      • 「成長痛」

        先日、娘と私の激しい喧嘩の後に、一部始終を見ていた夫がうなずきながら私に言った「成長痛だね。」が腑に落ちました。 人は急に成長するときは痛みを伴う。体に関して「成長痛」はよく使うけれど、なるほど、心にも当てはまる。 今回の喧嘩は、娘の自立を促したいという思いから始まったので、夫の言葉を借りるなら、娘は痛みを感じながら (主にイライラ、ドアは激しく閉めて立ち去る。⇐これ結構怖いんですよね。苦笑)、成長したとも解釈できる。実際、落ち着いた後は、私の思いが伝わったことが娘の行動

        • 経験って大事。

          「経験って大事。」だなとつくづく思います。 学校の面談でForest Schoolの先生の、「何事も経験するからこそ、自分で考えアイデアも生まれるんだ」との力説が妙に腑に落ちてから、経験に重視を置いてきた我が家(私だけな気がするけれど )。 しかし、今年秋には始まる娘の中学受験を控え、それがどこまでできるかと思っていた矢先、娘が去年の旅先のアイスランドでの出来事を題材に、課題の創作エッセイを書いているのを発見しました。 内容はともかく、とにかく書きたいことが溢れてると感じる

        ホスピス日記。

          アロマ×ホスピス×雰囲気作り。

          心配事は全部忘れてほしい、自分のことだけ考えてほしい。 と伝えたくなる人がいました。 その方は母親の看病のために数日ホスピスで寝泊まりしている娘さんで、病室に訪室したときは優しい明るい表情を見せてくれるような方でした。 トリートメントルームに移動し、最初は簡単な問診をしてから施術を始めるのですが、その時に最初に記載した言葉を伝えました。その後、精油を一緒に選び、背中~頭をアロママッサージ。施術が終わったら、「時間あるので良かったらゆっくり寝ててくださいね」とも伝え、でき

          アロマ×ホスピス×雰囲気作り。

          イギリスでのアロマセラピーのある日の話。

          先日ありがたいことにアロマボランティアをしている大学病院で、入院中の患者さんをマッサージできる機会を頂きました。 普段はその大学病院では私はスタッフ対象にマッサージをしているのですが、その日は看護師さんからボランティアのリーダーさんに依頼があり、ある涙もろい患者さんにアロママッサージをしてもらいないかということでした。 その看護師さんの話では、患者さんは長期間の入院による精神疲労、いつまでも病状が良くなりきらない状況など、先が見えない不安を感じておられるそうです。本人は痛

          イギリスでのアロマセラピーのある日の話。

          ホスピス日記。アロマの可能性。

          ある日のホスピス日記。 入院中の患者さんに夜もつきっきりのある奥さん。 話しかけると、すぐに涙ぐまれてしまうその心に寄り添いたいと思い、ティッシュに精油を垂らし、香りを贈ることに。すると、奥さん本人の表情が少し和らぎ、落ち着きを取り戻されたことを実感した日がありました。 数週間ペースで来院される外来患者さんにとっては、アロママッサージは楽しみの一つ。寒い日も暖かい格好をして来てくれて、楽しみにしてたんだよ、と笑顔を見せてくれます。 アロマセラピーは、癒やしにも、楽しみに

          ホスピス日記。アロマの可能性。

          ホスピスでのある日のケアプラン。

          私は週1午前のみのアロママッサージボランティアなので、患者さんにタイミングよくトリートメントを提供するには限界があります。外来も担当しているので、特に入院患者さんは、その合間に訪室してトリートメントをすることになります。 この間の話。 脳腫瘍で入院中の患者さん。意思疎通はまだ可能も、会話の途中で話が分からなくなることがあるようで、本人もストレスを感じている様子。娘さんが付き添い中。 午前に訪室してご本人と娘さんにアロマトリートメントの承諾を取っていたけれど、準備して戻っ

          ホスピスでのある日のケアプラン。

          親と子どもの関係。

          親と子ども、対等でいたい。 という思いから、子どもの意見も積極的に聞くようにしているけれど、本来の目的とは別のところで楽しみを見つけてしまい、これが結構やめられない。 聞くようになったきっかけはコレ。 基本的に夫婦仲は良いと思っているけれど、年に一回か二回はある夫婦大喧嘩で、お互い引けなくなり、逃げ場を求めて、娘と息子に「お母さんとお父さんどっちが悪いと思う?!!」と聞いたとき。 それまで静観していた娘の不意をつかれたときのあの表情(ちょっとにやけてもいた。理由はわか

          親と子どもの関係。

          メディカルアロマ×ホリスティックアプローチ。

          英ホスピスと英大学病院 でアロママッサージボランティアをしているみやとうらです。 アロママッサージボランティアを通して、これまでいろいろなタイプのクライアントさんと関わってきましたが、どの方にも共通して思うことは、心も体も状態をリセットすることで、その人が本来持っている力を発揮できるのではないかということです。 ストレスや多忙な毎日から抜け出せるように、ふと気が抜ける瞬間を作る。そうすると、あとはクライアント自身が持っている力に任せるだけで、自然と心も体も調子が整う方向に

          メディカルアロマ×ホリスティックアプローチ。

          海外子育てー横ではなく縦で比べる②ー

          海外子育ての備忘録、前回書いた海外子育てー横ではなく縦で比べるーの続きです。 この理由にはもう一つあります。実は海外生活をしていても日本人ご家族との交流は結構ある(もちろん地域によります)ものですが、子ども同士の学年が似ていると、心のどこかでお友達のことを気にしていました。現地の子と比べることはないのですが、日本人の子だからこそ比べてしまいやすいのでしょうか。。。 英検を低学年から取得している子。 テニスが上手な子。 バイオリンを習っている子。 塾のクラスで成績が良いクラス

          海外子育てー横ではなく縦で比べる②ー

          海外子育てー横ではなくて縦で比べるー

          海外での子育て日記の備忘録です。 海外生活7年経過。さすがに生活は整って日常が保てるようになりましたが、そうなると、家族が元気に過ごせるだけで充分ありがたいと思いながらも、ちょっとした欲が出てきて、つい人と比べてしまう自分に言い聞かせていることがあります。 横ではなくて、縦で比べる。 おそらくこれまでの自分の生い立ちから、良くも悪くも何かと人と比べてしまうところがあったのですが、それを自分の子どもにもしている自分が嫌になっていたころ、ある人の話や経験からこう思えるようにな

          海外子育てー横ではなくて縦で比べるー

          海外での子育て―英語はコミュニケーション手段の一つ。

          海外での子育てと聞くと、みなさんはどういうイメージを抱くでしょうか? 私たちは、子どもが未就学児の時に夫の海外赴任に帯同し、家族で渡英しました。渡英前に友人たちからは「子どもだから英語はすぐに話せるようになるね」と言われ、本当にそう思っていましたが、実はその言葉に数年悩みました。実際、かなりの個人差があり、子どもの性格、年齢や家族の方針など様々な因子が絡んできます。 英語圏では、みんな英語が話せるので、英語が話せるというだけでは強みにはなりません。友達との会話が英語でスム

          海外での子育て―英語はコミュニケーション手段の一つ。

          ホスピスでのある一日。-元気がもらえた話。

          英ホスピスでアロママッサージボランティアをしていて、こんな一日がありました。 その方はインド出身の外来患者さんで、私のアロマトリートメントの後、続けてアートセッションにも参加されています。その日はDiwaliというヒンズー教のお祝いの日(日本の新年のようなもの)でした。 予約時間になってもいらっしゃらず、キャンセルの連絡もないまま。連絡がないと不安になるもので、心配になって何度も受付に確認しに行ったりしていましたが、来ず。 そして時間は過ぎ、アートセッションの時間。 気

          ホスピスでのある一日。-元気がもらえた話。

          帰国子女受験日記。塾の組み分けテスト。

          海外歴7年の現在小5の娘の中学受験の備忘録です。 明日は、ロンドンで通っている塾の組み分けテストです。伸び悩んでいる国算の成績について、先日塾の先生と面談したばかり。躓いているところを把握し、強化していく方針で、今回はテキストの復習を中心に勉強を進めていきました。国語は後回しになりがちの漢字とことば、算数は解法を一緒に確認し、定着を図ってきました。 今日の組み分けテスト対策では思ったように点数が取れなかったと悲しそうに帰ってきたけれど、一緒に復習をしてみれば、算数は正答の

          帰国子女受験日記。塾の組み分けテスト。

          ホスピスでSee you soonって使っていいのかな。

          英ホスピスでアロママッサージボランティアをしていて、最近使えなくなってしまった言葉があります。 マッサージが終わって次の予約を取って、クライアントを見送るのがいつもの流れ。その時に使う言葉。 See you soon. これまでは次も同じように会えることを願って使っていましたが、最近、この言葉が相手にどういう印象を与えているのか考えすぎてしまい、前のように使えなくなってしまいました。 予約前日に大量に吐いて病院に運ばれていた患者にとって、会うたびに体力が落ちているのが

          ホスピスでSee you soonって使っていいのかな。