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久しぶりに本を開く。

 少しばかり疲れ、暫く本から遠ざかっていた。
 今日、久しぶりに本を開いた。手にしたのは
『月に吠える』
 開いた時、とても懐かしい想いがして。
 相手様はこちらのことなど微塵子もご存じあるまいに、
一方的にナツカシイなどとご迷惑なことであろうが、

(ああ、居た。待っていてくれた)

(お前が読まなかっただけだろう、この怠け者奴)

 そうなんですよ。悪いのは当方です。本棚の本はオブジェではない。
 それでもこうして、寝る前のひと時に一人になって、
本を開けることの喜びを感じた、雨の夜です。

 どなた様にも、眠りの前に良いひと時が訪れますように。

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