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“茶道と禅” #1 「禅」とは、、?

茶道のお稽古をしていると、掛け軸に禅語が書かれています。
禅ってよくわからないけど、なんだか有難いお言葉なんだろうなぁくらいに思っていました。今回は改めて、茶道と禅のつながりについて考えてみたいと思います。

まずは「禅」って何ぞや!?っていうね。
ジャカルタに住んでいた時、お友達のインド人がとても日本が好きで、
「ZENの本、私いくつも持ってるのよ!さぁ語りましょう!」
と。。 ご、ごめんなさい、私あまりよく知らないのよ実は、、っていうほろ苦い思い出も💦

早速中田のあっちゃん先生で勉強してみましたよ。ありがとうございます、とってもわかりやすかったです。
またこちらのサイトも分かりやすかったです。一部引用させて頂きました。
和楽Web https://intojapanwaraku.com/culture/2525/

★禅の基本的な考え方
現在日本に伝わる仏教には、いくつかの宗派がありますが、そのほとんどは、経典の文字や言葉を頼りに教えを学びます。
一方禅は、坐禅などの修行を通じ、釈迦の悟りを自らの身を以て追体験することを旨とします。経典に頼らず、坐禅という実体験から悟りに辿り着こうとする禅のあり方を示した「不立文字(ふりゅうもんじ)」by 達磨 とは、文字で伝えられることには限界があり、体験に勝るものはない、という教えです。文字で残さない慣習は茶道にも一部継承されています。
「禅」という言葉そのものは、仏教における三つの修行のひとつ「禅定(ぜんじょう)」の略で、ひとつのことに心を注ぐことを意味します。つまり、仏教における「精神統一、メンタルコントロールの部分に焦点をあてたもの」と言うこともできるのです。

★禅の始まり
さて、宗教としての禅の始まりは、広い意味では、釈迦がインドのブッダガヤの菩提樹の下で坐禅を組み、悟りを開いたのが約2500年前。
一般的な禅の始まりは達磨(だるま)という僧が興したと考えられます。日本でも選挙なんかでよく見るだるま人形のだるまですね。
彼は釈迦から数えて、28代目の弟子にあたり、少林寺で9年もの間壁に向かい、ひたすら坐禅を続けた、「面壁九年」という逸話がよく知られています。

★日本に伝えられた
中国ではやがて、経典主義の仏教とは違う禅のよさも認められ浸透していきましたが、徐々に衰退。禅は日本に伝わることで、今日に至るまで継承されることとなります。
禅が日本において、宗派として独立したのは鎌倉時代初期の13世紀。立役者は当時の宋へ留学した栄西(ようさい)道元(どうげん)でした。
栄西は、「公案」と呼ばれる、特殊な問答(議論すること)を特徴とする、臨済宗(りんざいしゅう)を開きました。臨済宗は貴族や武家といった上流階級の支持を獲得し、多くの有名な禅寺を残しています。
臨済宗開創より30数年ののち、道元が開いたのが曹洞宗(そうとうしゅう)です。「只管打坐(しかんたざ)」の言葉どおり、ただひたすらに坐禅を行うその禅風が特徴です。
臨済宗は問答を必要とするため、貴族や武家といった上流階級に好まれました。いわゆる一休さんの「とんち」はこの問答のことですね!一休さんは臨済宗の僧で、非常に自由な生き方をされたことが今でも語り継がれています。
それと対照的に、ひたすら壁に向かって黙って座禅を組む曹洞宗は、広く一般にも広まっていき、日本の仏教の中で最大の宗派のひとつとなりました。
またさらに時代が進むと、念仏を唱えることで精神統一を図る黄檗宗(おうばくしゅう)を高僧、隠元(いんげん)が興しました。隠元は、煎茶道や書道を広めるなど文化の発展にも大きく寄与した方だそうです。(なんとインゲン豆の普及に携わったそう!)

★なぜ「ZEN」が世界でも評価されているのか
禅宗というのは、自力の修行、座禅による瞑想を通じて悟りを開くという精神性を持ちます。言い換えると、浄土宗や浄土真宗のような、「信ずれば仏様が天国へ連れていってくれる」という他力救済的な性格を持たないのです。
そしてすべてのモノには仏性が宿っており、自分の内面と対峙する特色があります。それが戦国を生きる武士たちの心には特に響き、また現代を生きる人類にも、自己の内面と対峙することの重要性、メンタルコントロールの部分がなお評価されているのです。科学が進み資本主義社会が生み出す豊かな経済、富の行き着いた先に何があるのか、、? それは何もないのだと。 そして自己に問い続けながら、途方もない「無」の中へ入っていく・・・。
唯一必要なのは自己からの解放だ、と言われており、それが禅の本質なのだと言われています。

さてこうやって禅のことを知っていくと、リベラル派の多い日本人にも、全ては「無」である、という考え方は非常に取り入れやすいのではないでしょうか。神様といった偶像に頼る非科学的なものが排除された宗派。知れば知るほど奥深いですね。。
解釈として間違っている部分もあるかもしれませんが、そこは個人の解釈、ということで、、悪しからず<(_ _)>

内容が濃すぎて茶道との繋がりまで辿りつきませんでした!
また#2で記録していきたいと思います。