伝わらないけど伝えたい気持ち
先日愛する我が子、いや我が子には違いないが我が愛犬の下の子が誕生日を迎えた。
3歳になった。
あぁ、もう3歳かと感慨深い気持ちになる。
日付が変わった夜の12時に「おめでとう!」と言ってあげたかったけれど、次の日は仕事で眠かったのと当の本人も早々にベッドに入ってしまったので当日の夜お祝いをしようと夫と決めた。
事前にケーキとプレゼントは購入済みだ。
今は犬用のケーキというものがあるので、お祝いの日はそれを買ってお祝いをするのが定番になっている。
当日の朝仕事に行く前、夫と2人で愛犬たちがお留守番している部屋に行き「おめでとう!」と全力で撫で回しながら祝ったがやはり当の本人はベッドから顔だけ出して「え、なに?」みたいな顔で私たちを見ていた。まだ寝ぼけていたのだろう。
朝そんな風に無反応だった下の子も、夜ケーキを見せたら目を見開いて鼻をフガフガ言わせて興奮しだした。上の子と二人でケーキを持った私を追いかけ回すその姿がなんとも愛おしい。
おもちゃを渡すと早速遊んでくれる姿も親冥利に尽きる。
せっかくなので、100円ショップで"3"という数字の風船と"happy birthdayday"という壁に掛ける飾りを買って記念の写真も撮った。たくさん撮った。
わかってる。自己満足だって。
残念だけれど彼女にはなんのこっちゃサッパリだと思う。
「おめでとう」そう言われても彼女はわかっていないかもしれない。
ケーキを出してあげても「わぁ、いつもと違うご飯だ!しかも美味しそう」とかおもちゃをプレゼントして「新しいおもちゃだ」とは思っていたとしても「今日私の誕生日だからか」とは思っていないだろう。
言葉も気持ちも通じないかもしれない。
それが少し虚しいようで、でもほんのり嬉しそうな表情が見えた気がするのが嬉しくて。毎日私たち以上に同じ日々を送っているだろう彼女たちに、その年に1回の特別な日を存分に味わって欲しいと思う。
誕生日には
「生まれてきてくれてありがとう」
家に来てくれた記念日には
「出会ってくれてありがとう」
そして毎日
「いつも私たちを笑顔にしてくれて癒しを与えてくれてありがとう」
そんな感謝の気持ちを込めて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?