溜まっていく下書きとそれを読み直す陳腐な時間
とびっきりの美人、というものになってみたかった。
誰からも愛されるそんな。その基準は難しいが、一つ指標を持つとするならば、いつでも納得のいく証明写真が撮れる顔になりたかった。
そう、昨日証明写真を撮った。
お値段1100円。
美白モードで補正された肌はテカテカと、
顔はひしゃげているようで、
ずっとは見ていられなかった。
撮り直しモードがない機種だったので、
3回撮影された間抜け顔の中でも、
まだマシなのものを選んだ。
写真を撮ると魂が抜かれると信じていた頃の日本人と私の気持