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心理的安全性を求めて

今回の写真はフロストフラワー。
霜が花の形のように凍ったものである。
実際に見たのは何年も前であるが、レアなものだそう。

すっかり滞っていたnote。
年末年始にかけて私生活が忙しく、
仕事のことを考える余裕がなかった。

しかし先日、看護部の管理職向けに研修が行われた。
心理的安全性と心理的柔軟性について、
株式会社ZENTechの石井遼介先生の講演を
オンラインで拝見するというものであった。
https://www.amazon.co.jp/心理的安全性のつくりかた-石井-遼介/dp/4820728245
こちらの著書をご存知の方も多いのではないだろうか。

2時間ほどの講演であったが、とても面白かった。
「心理的安全性」という言葉については知っていた。
つもりであった。
新たな知見が得られ、とても有意義であった。
ネット上でも検索すれば多くヒットするため
私の駄文で書き記すほどではないのだが
備忘録として、感じたことをまとめておく。

【心理的安全性】
心理的安全性の高いチームは地位や経験に関わらず、誰もが率直な意見や素朴な疑問を言えるチームである。所属する個々の能力を充分に発揮することで、単純な力の総和以上の相乗効果をもたらすことは知られている。
現代は、先行きが不透明で正解がないVUCAの時代と言われている。その中でチームが課題を模索し、解決に向けて挑戦することにより学習を促進することが心理的安全性を高めることになるといった内容であった。
チームに「誰がいるか」ではなく「どのようにコラボレーションするか」が価値創造において重要である。

心理的安全性を高める4因子として、
①話しやすさ
②助け合い
③挑戦
④新奇歓迎
が挙げられていた。
価値創造のために何を言っても大丈夫という環境をつくり、困っている時には課題解決に目を向け、全例がないものにも挑戦し、失敗したとしてもそれを糧とし、常識外れな意見も歓迎していく。そうすることで、心理的安全性を高めることができるのだ。

【心理的柔軟性】
心理的安全性がチームに紐づく概念であるのに対し、心理的柔軟性は個人に紐づく概念とされる。
心理的柔軟性が高い人は、正論を振りかざすのではなく、役に立つように行動することができ、結果としてチームの心理的安全性の向上に寄与する。
心理的柔軟性を構成する要素として、
①必要な困難に直面し、変えられないものを受け入れる
②大切なことへ向かい、変えられるものに取り組む
③それらをマインドフル(気づきに満ちた状態)に見分ける
これらの3要素が挙げられていた。

自分の思考はバイアスがかかるものであり、ふと浮かんだ考えに対して「…という考えを私は持っている。それはそれとして…」と付け加えることで一度自分の思考と距離を置く。
それにより物事を俯瞰し、気づきを得ることができる。
マネジメントにおいて、つい自身をチームとは離して考えてしまうことがあるが、チームが変わるためにまずは自分をどう変えたらいいかを考える必要がある。自身が心理的柔軟なリーダーシップを発揮し、心理的安全性を高める4因子を強化することでチームにとって良い変化をもたらせるようにすることが今私に求められる役割なのだろう。

予てから、私の所属する部門は若手スタッフの
「言いたいことも言えないこんな世の中は…」感があった。
私が若手とベテランの架け橋になりたかった。
しかし、今回の講演を聞いて、
私はスタッフから話しかけやすい存在であると
ある種の驕りをもっていたのだと気づいた。
若手がベテランへの指摘をしづらい状況を
どこか他人事として捉えていたのである。

研修とはかくも自分の不甲斐なさを
まざまざと見せつけてくるものだろうか…。
柔軟性をもって心理的安全性を高められるよう
自分のあり方を見つめ直そうと思う。

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