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【23-11-13】本と、音楽。意識の流れ。|人類の深奥に秘められた飲み会

いま読んでいてめっちゃ面白いのは『人類の深奥に秘められた記憶』っていうやつです、訳者の人も好きなんです。今月はドゥルーズの動物のやつ買おうと思ってます。それで好きな作家は多和田葉子なんですよね……って、え、え、そんなんおる?と、驚愕するような若手が出現してかなり幸福な気分に浸っている。なんかいろいろ吹っ飛んだ。そもそもフランス文学、マラルメが卒論ってのは覚えていたけれど、よもやよもやだ。コロナ以後、こういう話はやはり飲み会がないとなかなか浮上してこない。同じ帰りの方向の電車のなかでしか露わにならない。飲み会バンザイ。そう来るんならおれもいくよ。そうそう『人類の深奥』めっちゃおもろい、アフリカ系フランス、小説の小説!訳者、野崎歓ね。そしたらウエルベックやん、『滅びる』やったっけ『滅ぼす』やったっけ?『滅ぼす』です。そうそう『滅ぼす』『滅ぼす』!あれもすごいよ。はい、すごいです。えー読んだの?これまでのウエルベックと違う、でもまぎれもなくウエルベック。彼が家族の生活とか介護なんかも書くなんて、しかもウエルベックしか書けないやり方でな。で、かつページターナー。今年のベストちゃう?ちょっとみんなにウエルベック説明して!で、動物のやつはデリダな。ああ、そうでした、すみません、大学のときに図書館で借りて論文に使ったんでまた読みたいと思って。でも、あれそうとう難しいやん、だからおれはパスして今月のちくま学芸は『読み書き能力の効用』を買ったんだ。社会学・カルチュラル・スタディーズの流れの本で、かつ1970年代の以前のイギリスのワーキングクラスを扱った本やから、いまの時代に意味あるの?と思ってしまいそうやねんけど、じつは、いまの時代こそ、みたいなところもあったりします。ま、ザッとしか読んでいない、というか見ていないのでテキトーやけどね。そんで多和田葉子って!読むの?おれたぶんパーフェクトリーダーや。ぼくもです。わー素晴らしい!『太陽諸島』のやつよかったやん。グローバリズムとはまったく違って、まさにコスモポリタニズムってこういうことやん、ってそう思えへんかった?はい、でも友達に勧めてもなかなかわかってもらえないんですよねー。そうなんや、まあおれも、まさか多和田葉子の話が会社でできるなんて思ってなかったけれど。『雪の練習生』とかなあ、なんでシロクマやねんってな。ノーベル文学賞、多和田か筒井康隆やで絶対。ちょっとこんな話ぐんぐん深掘りたいんで、また飲みに行こうや。おつかれ。

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