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日記の練習。

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最近の記事

2023年ベストアルバム

せっかくなので、2023年ベストアルバムも。サブスクの恩恵で今年は300枚ぐらいは聴いているので、ここに入れられなかった好きな音楽がたくさんある。なのに再発とEPか入れたりしてる40枚……で、いったんは終わったってたんだけど、なんでこれ入れてないん?ってのがあれもこれも出てきたので、以下をプラスして50枚に。 ◉Busty and The Bass『Forever Never Cares』 ◉UNKNOWN MORTAL ORCHESTRA『Ⅴ』◉Wilco『Cousin

    • 2023ベストブックス:小説以外編

      次に小説以外のベストを。量的な課題もあるので、まず新書、文庫に絞った20冊。 まんまと新書ビジネスに乗せられて、ほいほい新書を買ってるわけだが、良い新書が増えているのも事実ではある。失念していた以下の決定的な二冊を加えて22冊に。 ● 『実験の民主主義-トクヴィルの思想からデジタル、ファンダムへ 』宇野重規・若林恵 中公新書 2773) ●『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか 』ナンシー・フレイザー/江口 泰子訳(ちくま新書) 文庫は、選ぶとき意識しなかったけど結果的

      • 2023小説ベスト。

        2023年の本を、まず小説に絞って30作品選んだ。そのうちベストと思えた五冊について記録しておく。 ①『最愛の』上田岳弘(集英社) とくに序列はないとはいえ、ナンバー1として推したい。『最愛の』は、これまでの上田岳弘と違う、しかしまぎれもない上田岳弘の物語だ。そして、『ノルウェイの森』でもあり『ダンス・ダンス・ダンス』でもあるが、それらとはまったく異なる上田岳弘の物語である。村上春樹エンスーの彼が春樹には書けない物語を紡いだ。作中で交わされる手紙のやりとりなんかも『壁と……

        • 本と音楽の日記。|ニッポンの思想、世界、文芸誌新年号。

          ●佐々木敦の『ニッポンの思想 増補新版』がちくま文庫になったので、増補部分を読んでみた。講談社現代新書版が発刊されたのは2009年で14年前!という、その光陰の速度感に、もう耐えられないわけだが、いわゆるテン年代は、國分功一郎と千葉雅也のディケイドであり、増補された最終章「二〇二〇年代の「ニッポンの思想」」でも当然ながら二人の解読に紙幅が費やされている。読むまでは、初版でも二人について語ってなかったっけ、と思っていたのだが、それは山口尚の『日本哲学の最前線』(講談社現代新書)

        2023年ベストアルバム

          本と音楽の日記|書原のカオス。

          書原のつつじヶ丘店が閉店する。これで店舗としての書原はなくなるのかな。 そういえばと、書原という書店に初めてめぐり合ったとき、その気持ちの昂りをブログに書いたことを思い出した。2004年、20年前!だ。店舗は虎ノ門、霞が関。得意先の近場。雑多な棚作りが魅力でありカオスとまで書いたが、その後、きれいな店に縮小移転されたときもコンセプトは保たれていたはずだ。ちょうど虎ノ門書房の桜田通りの店もなくなってしまったので通い続けたが2016年に閉じてしまった(虎ノ門そのものがそこからま

          本と音楽の日記|書原のカオス。

          【23-12-03】本と、音楽。意識の流れ。:AlexGから白石と李箱まで。

          ◼️11月27日 AlexGのことも記録しておかないと。JAPAN TOUR 2023 11/27 Spotify O-EAST 。言うまでもなくめっちゃよかった。じつは、聴き始めたのは昨年の『God Save the Animals』からで、でもこれが個人の年間ベストに入るぐらいよい音楽だったので、旧譜をどんどん遡っていった。そのどれもが、それまで聴いていた音楽のなんというかシステムがまったく異なるもので一気にはまってしまった。そういう意味では俄かであることは間違いなく、今

          【23-12-03】本と、音楽。意識の流れ。:AlexGから白石と李箱まで。

          【23-11-30】本と、音楽。意識の流れ。:大阪で大阪の生活史。

          ●おれは娯楽として本を読んでいる。言ってみれば、AirMAXめっちゃ買ってますとか、月1回は旅行してますとか、おしいしごはんのお店いっぱい知ってますとか、ゴルフのギアにけっこう突っ込んでますもちろん月2回ラウンドしてますとか、テイラーのVIP席とるよとか、そういうのと同じで、それがたまさか本だったということにすぎない。言ってみれば、推しだ。そして、誰のどれがというわけでなく本というシステムじたいの推しだ。 ●その本というシステムが不全を起こしている。といった話はもう毎日のよ

          【23-11-30】本と、音楽。意識の流れ。:大阪で大阪の生活史。

          【23-11-25】本と、音楽。意識の流れ。:悲願、ごはん食べながら本を読む。

          ●ある日とつぜんテレビが壊れたため家の中がとっても静かである。静謐といってもよい。そして、ごはん食べながら本を読むという悲願がかなう。って、のんきに構えている場合じゃないよ、ドラマどうすんの。チューナーはハードディスクドライブなので予約してるのは録っててくれて欲しい。あとはNHKプラス、TVerか。ある意味便利な社会ではある。ってなことを言っても多くの人はテレビなんて観てないんで、なにそれって感じかな?いやホントに観てないの?なんで観ないの?家康とか下剋上とかセクシーとかブギ

          【23-11-25】本と、音楽。意識の流れ。:悲願、ごはん食べながら本を読む。

          【23-11-23】本と、音楽。意識の流れ。:渋谷本屋難民。

          ●東急本店のジュンク堂が消失してから、渋谷は本屋難民で溢れかえっている。そんなふうに感じている本キチは多いだろう。わたしもそのひとりだ。いやいや本屋いっぱいありますやん、という人もいるかもしれんけど、事はそれほどシンプルではない。青山にある書店はたしかに品揃えは楽しい。売れてる人文書はそこそこ揃ってるし、海外文学も売れそうなのは発売日に並んでたりする。『WORKSHIGT』といった雑誌が確実に置かれているのも大きい。もう、それだけで充分じゃないか。といいたいが、一方、よりマイ

          【23-11-23】本と、音楽。意識の流れ。:渋谷本屋難民。

          【23-11-18】本と、音楽。意識の流れ。:床屋談義はどこまでも。

          「この時期って混んでる感じですか」 「いやいや、どちらかというとヒマです。たぶん、みなさん、正月に向けて髪を切るとしたら、いつがベストなのかを見計らって調整しているんじゃないですかね。」 いつもの理髪店の店主との会話。 「正月に髪をきれいに、って、みんなそこまで気にするの?」 「そうですよ、私だって、年末に髪切りますからねえ」 「へえー……」、そこで、気づいた。 「あれ、ご自身の髪って、だれが切ってるの?」 「自分ですよ」 「え、自分でって、どうやって?鏡みながら?」 「そう

          【23-11-18】本と、音楽。意識の流れ。:床屋談義はどこまでも。

          【23-11-13】本と、音楽。意識の流れ。|人類の深奥に秘められた飲み会

          いま読んでいてめっちゃ面白いのは『人類の深奥に秘められた記憶』っていうやつです、訳者の人も好きなんです。今月はドゥルーズの動物のやつ買おうと思ってます。それで好きな作家は多和田葉子なんですよね……って、え、え、そんなんおる?と、驚愕するような若手が出現してかなり幸福な気分に浸っている。なんかいろいろ吹っ飛んだ。そもそもフランス文学、マラルメが卒論ってのは覚えていたけれど、よもやよもやだ。コロナ以後、こういう話はやはり飲み会がないとなかなか浮上してこない。同じ帰りの方向の電車の

          【23-11-13】本と、音楽。意識の流れ。|人類の深奥に秘められた飲み会

          LLM小説Lab.#1|存在と時間とカツカレー

          ジャイアントパンダのパンちゃんは、ある日、森でこびとを拾いました。こびとは、とても小さくて、かわいいものでした。パンちゃんは、こびとを家に連れて帰り、カツカレーを作ってあげました。こびとは、カツカレーをとてもおいしそうに食べました。パンちゃんは、こびとをとてもかわいがって、仲良くなりました。 ある日、パンちゃんは、こびとに「ハイデガーって知ってる?」と聞きました。こびとは、首を横に振りました。パンちゃんは、こびとにハイデガーについて説明しました。ハイデガーは、20世紀のドイ

          LLM小説Lab.#1|存在と時間とカツカレー

          【23-11-11】本と、音楽。意識の流れ。New Music Friday

          ●朝から業務。午前中は、文章のディーテールを詰めていくようなミッション。じつはこの手のタスクがいちばんおもしろいんじゃないかと思っている。逆に言えばここにモチベーションが感じられないような人はポジションに関係なく、この仕事(コミュニケーションを考えるような仕事)に向いていないのではとも思っている。例えば、メールが短いとか定型のものしか書けない人はその傾向がある。ビジネスメールは短くシンプルに?そんなの嘘松。人心を動かすには、読むことが楽しくなるようなテキストの工夫が必要だ。そ

          【23-11-11】本と、音楽。意識の流れ。New Music Friday

          本と、音楽。意識の流れ。2023_11_07 文芸誌の日。

          ●毎月(ほぼ)7日は文芸誌の発売日。と言ってももほとんどの人は「それなんっすか」って感じですね。いわゆる大手と呼ばれる出版社が、商売っ気なくほとんど矜持(と広報)のためだけに刊行しているような月刊誌。新潮(新潮社)、文學界(文藝春秋)、群像(講談社)、すばる(集英社)、文藝(河出書房新社、季刊)がこれにあたる。いわゆる「ジャンルとしての文学」のようなテキストを扱うもので、いわゆる「エンターテインメント小説」を取り上げる、いわゆる「小説雑誌」とは異なるポジションに位置する。とい

          本と、音楽。意識の流れ。2023_11_07 文芸誌の日。

          本と、音楽と、意識の流れ2023_11_06 COLDPLAY MUSIC OF THE SPHERES WORLD TOUR 東京ドーム

          ●この日はもうコールドプレイ以外の情報はない。MUSIC OF THE SPHERES WORLD TOUR 東京ドーム初日。パーフェクトなショーであり、ここでどれだけ賛辞を記したとしもたぶんその素晴らしさは表現できないし意味はない。だから少しコールドプレイを振り返ってみる。 ●たぶん人なみ以上に音楽を聴く方だとは思うけれど、90年代はいってみれば暗黒時代で、好きなアーティストがたまに出す新譜以外はほとんど聴いてなかった。00年代に入ってそこに衝撃とともに登場したのが『A R

          本と、音楽と、意識の流れ2023_11_06 COLDPLAY MUSIC OF THE SPHERES WORLD TOUR 東京ドーム

          新刊、新譜、意識の流れ。2023_11_05

          ●日アサ、ティップネス。13分走って胸腹腕ルーティン。昨日に続き、ユニバーサル・ミュージック・ワールド・ダンスはNOTD「AM:PM」、2ブロック目7回目。超人気インストラクターなのに空席が出ている。来週の予約も埋まっていない。長く続いたユニバ人気に異変でも起きているんだろうか。秒争いの予約がラクになるならそれに越したことはないけれど、まあそんなこともないでしょう。振り返れば2016年からのプログラムで、コロナも乗り切り8年も続いているので、これからも何も変わらず(インストラ

          新刊、新譜、意識の流れ。2023_11_05