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にっぽんのことば

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日本の作者たちによる名言や俳句、短歌、詩などです(^▽^)
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記事一覧

♡今日のひと言♡井上靖

井上靖(1907-1991 北海道・小説家) 小説は同時代を舞台とするもの(『猟銃』(1949)、『…

福田尚弘
2週間前
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♡今日のひと言♡~川端康成から梶井基次郎に向けて

川端康成(1899-1972 大阪・小説家) 幼くして孤児となり、叔父のもとで育った。大学在学時の19…

福田尚弘
9日前
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♡今日のひと言♡坂口安吾

坂口安吾(1906-1955 新潟・小説家) 1931年に「風博士」「黒谷村」で文壇に登場。その後「日…

福田尚弘
3週間前
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♡今日のひと言♡八木重吉

八木重吉(1898-1927)~東京・詩人) 大正から昭和時代前期の詩人。 23才でキリスト教に入信…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言♡黒澤明

悪魔のように細心に 天使のように大胆に 黒澤明(1910―1998~東京・映画監督) 1936年東宝に…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言♡瀬戸内寂聴

子どもと目線を同じにして 対等に話をしてください。 大人は皆、上から物を言い過ぎます。 …

福田尚弘
1か月前
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人それぞれの、孤独とぬくもり~『伊豆の踊子』川端康成

今回は、「伊豆の踊子」を取り上げます。 あまりに有名な作品ですが、終盤、舞台設定ががらりと変わる鮮やかな数ページを主に、あらためてお伝えできればと思います。 独特な構成「伊豆の踊子」は、作者自身の「半自伝的な作品」と言われています。 文庫版で約30ページほどの短編です。 その大半において大きな出来事はなく、冷めた視線による情景描写と人々らとの会話が続きます。 作品は、起承転結のかたちをとっていません。 この短い話は、主人公である「私」(以下、青年)の旅の途中からはじま

♡今日のひと言♡谷川俊太郎

谷川俊太郎(1931~東京・詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家) 1952年に「二十億光年の孤独」でデ…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡石川啄木

Whispers arise and grow until a shot of gun ends you 石川啄木(1886‐1912~岩手・詩人、…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言(俳句)♡飯田龍太

飯田龍太(1920ー2007~山梨県、俳人) 著名な俳人である父・飯田蛇笏を継いで俳誌「雲母」の編…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言♡芥川龍之介

芥川龍之介(1892 -1927~東京・小説家) 大学在学中「新思潮」に参加し、「鼻」(1916)を夏目…

福田尚弘
1か月前
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♡今日のひと言(短歌)♡中城ふみ子

中城ふみ子(1922ー1954 北海道・歌人) 寺山修司とともに、現代短歌の「出発点」と称されて…

福田尚弘
2か月前
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♡今日のひと言♡新美南吉

^ 新美南吉(1913―1943 愛知・児童文学者) 10代の末にすでに『赤い鳥』に「ごんぎつね」…

福田尚弘
2か月前
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♡今日のひと言♡~「毛皮のマリー」寺山修司

(場面)男娼マリーの下男が真夜中に女装し、手鏡を覗き込んで妄想しながら独白している。 男娼マリーと少年の愛憎交えた親子関係のストーリー。主演の美輪明宏のために書いたとされています。 寺山修司(1935‐1983~青森・歌人、詩人、劇作家、演出家、映画監督) 俳句を中心として文学活動を始め、短歌に転じて1950年代後半には前衛短歌の代表的歌人となった。1960年頃より演劇に進み、1967年には横尾忠則らと劇団「天井桟敷」を結成し、市街劇など多彩な実験演劇を展開した。代表作は