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♡今日のひと言♡ハンス・クリスチャン・アンデルセン


An eye can't see an eye.
It isn't possible to point at a finger.
Surprisingly everyone
doesn't understand himself.

人生を楽しもう
死後の時間は
あまりに永く退屈なのだから

Enjoy life.
There's plenty of time
to be dead.

19世紀にヨーロッパ文学は目ざましく発展しました。そして童話というジャンルも大きく花開いたのでした。

その中でグリムと並び称されるアンデルセンですが、彼は伝承ものではなく、自身による「創作童話」を多く世に出しました。

「人魚姫」(1837)や「マッチ売りの少女」(1843)、「みにくいあひるの子」(1845)など、彼の数多くの作品が今も世界中で愛されています。

ほの暗く物悲しい世界がアンデルセンの作品の特徴です。
また、「主人公が死を迎える」という、それまでにあまり見られなかった、童話らしからぬ作品が多く書かれています。

アンデルセン自身の生涯もまた、苦悩に満ちたものでした。
破綻だらけの貧しい家庭に生まれ、成長してからも夢や恋に挫折し続けた人生でした。

その悲しみはそのまま作品に表れています。
彼の作品には「死以外に幸せになる方法はない」とも言えるような人生哲学が色濃く表れています。

このような悲観的な特色により、発表当初は評価されませんでした。
しかしその一方で、旅の中で得た友人は非常に多く、ユーゴーやバルザックとの交流を得ました。

そしてやがて多くの人の心をとらえて、デンマークが誇る大作家となったのでした。
晩年に至るまで執筆を続けた彼の作品の数は170にも及ぶとされています。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(1805- 1875~デンマーク・童話作家、詩人)
日本でも「人魚姫」(1837)「マッチ売りの少女」(1843)「みにくいアヒルの子」(1845)などで知られ、子どもから大人まで人気が高い。民俗説話からの影響が少なく、創作童話が多いのが特徴である。新美南吉らに影響を与えたと言われる。


2024.4.11
Planet Earth