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♡今日のひと言♡寺山修司


「消す」~時には母のない子のように『寺山修司少女詩集』(1981)

「消す」

鉛筆が愛と書くと 
消しゴムがそれを消しました 
あとには何にも残らなかった 
ところで 消された愛は存在しなかったのかといえば
そうではありません 
消された愛だけが 思い出になるのです


寺山修司(1935‐1983~青森・歌人、詩人、劇作家、演出家、映画監督)
俳句を中心として文学活動を始め、短歌に転じて1950年代後半には前衛短歌の代表的歌人となった。1960年頃より演劇に進み、1967年には劇団「天井桟敷」を結成し、市街劇など多彩な実験演劇を展開した。代表作は叙事詩「地獄篇」、放送劇「山姥」、戯曲「毛皮のマリー」、映画「田園に死す」など。


2023.10.21
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