見出し画像

首都ブカレスト散策

2024/2/2

あからさまに距離を置いた私に驚いたのか、その若者は急に親切になった。

彼が私に作ってくれたポップコーン
宿では食べ放題だった


彼の荷物は貴重品とヘッドフォンだけ。
その様子を見る限り、どうやら家が無いのは本当らしい。
事情はわからないが、この宿から離れられないみたいだ。

入国4日目にして
初の街散策
小さな教会
こちらは巨大な教会


議事堂宮殿

故チャウシェスク大統領が造らせた
巨大建造物
アメリカ国防総省(ペンタゴン)に次ぐ
世界で2番目に重たい建物らしい
遠景
現在はブカレスト最大の観光名所になっている


旧市街地へ



ルーマニア国立歴史博物館









アテナエウムと呼ばれる
コンサートホール


スタヴロポレオス教会
入口
内部



CEC銀行



Grădina Cișmigiu
公園

子供達がスケートを楽しんでいた

不意に故郷を思い出す



スーパーのパンで昼食
2lei(約64円)



街中に描かれたグラフィティ



半日の゙散策を終えた印象として、まず治安はそれ程悪くなさそうだ。
それどころか、街人は道を尋ねてもバスで降車場所を聞いても、皆親切に教えてくれる。
それでいて過度に干渉してこない。
無駄に大声を出す人がいない。
信号がある。
横断歩道を渡ると車が止まってくれる。
お釣りをちゃんと貰える。

所謂、“世界標準としての常識”が保たれている様子だ。
エジプトから来たので尚更、そのギャップに驚く。ストレス無く歩いていられる。

その反面、今ひとつ気分が晴れない。
曇天のせいか、はたまた緑の無い冬の木々のせいか。
無機質で巨大、そして重厚な建築物の数々は迫力があり、それを見ることは貴重な経験でもある。
しかし、そこから想像される社会主義国時代の生活を考えると、つい気持ちが重くなってしまう。


宿に戻り、この国について改めて考えていたところ、1人のルーマニア人男性を思い出す。
彼とは昨年6月にラオスで出会い、当時、一緒に旅をしたオオヒラ君と3人共に同部屋だった。
そのマリウスさんはプログラマーとして、主に東南アジアで生活しながら仕事をしているので、ここブカレストにはいないだろう。

しかし、せっかく彼の母国に来ているのだ。

『たとえ会えなくても、挨拶はしておこう』

そんなつもりでメッセージを送った。


すると、直後に返信が届く。

なんと彼は今ルーマニアに帰国していて、しかも首都ブカレストに住んでいる、と…!

既に夜中、日付が変わる頃のやり取りだったが、マリウスさんは快く私を受け入れてくださり、翌日会う事になった。


まさか今、ここで再会できるなんて…!


こんな偶然があるから旅を続けられる

旅をやめられない


部屋のドアを開け
バルコニーで冷たい空気を吸い
ふと空を見上げる

一面を覆っていた雲はいつの間にか散らばり
その隙間には微かに星が輝いていた


2023年3月から世界中を旅して周り、その時の出来事や感じた事を極力リアルタイムで綴っています。 なので今後どうなるかは私にもわかりません。 その様子を楽しんで頂けましたら幸いです。 サポートは旅の活動費にありがたく使用させて頂きます。 もし良ければ、宜しくお願いいたします。