母の看病1カ月経過

1月25日に入院した母の主治医から、「このまま熱が下がらないと、意識がなくなる可能性があります。帰って来られますか?」と電話をもらったのが、1月30日、日本に到着した2月1日から毎日、母がいる病院に通って看病している。

母は、2014年の12月25日、パート先の和食レストランで倒れ、救急車で病院に運ばれた。年末だったので精密検査が翌年に持ち越され、2015年の正月明けの検査で、子宮内に7cmの腫瘍が見つかり、子宮頸癌4期と診断された。

私は当時からすでにアメリカで結婚生活を始めていたが、一人っ子で、父は10年前にすでに他界していることもあり、母が治療していた3カ月間は日本に帰国して看病した。その後、一度緩解して、アメリカで結婚式をするのに、母をアメリカに呼んで無事に花嫁姿を見せることはできた。

そのまま母の癌がおとなしくしていてくれたらよかったのに、2016年に入ってからは、一つ悪いところが見つかっては、医療の助けで処置をして安定させるの繰り返し。

母が癌になってからは、できる限り日本へ帰国し、体調が安定しているときは、母が行きたいというところへ連れて行ったり、食べたいものを食べに行った。

そしてとうとう今は、ほぼ寝たきりに。車椅子に乗ってトイレや髪の毛を洗いに行く日もあるけど、痛みがあるので、最長でもせいぜい10分。

確実に、一緒にいられる時間が限られてきている。

これまで、看病の日記は手書きで自分用に書いてきたけど、いろいろ思うところがあって、ここに書いてみることにした。

それは、今まさに私と同じように、大切な人を看病していていて、病院の帰り道で泣いている人に、あなただけではないよ、と伝えたいと思ったこと。辛い経験でも、もし誰かの役に立てたら、前に進み続けていけると思ったから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?