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日常

 寝起きの夢 ふとした広告 食パンに書かれた蜂蜜文字

それをやるのはつらいだろう?
ほかに選べないのは
息を切らせて見据える 一生が
短く遠く見えないかい あの向こうに誰がいる
焦れば時間は速く過ぎる 僕は橋を渡ってしまう
みなが言うよ 待つんだと
どの道を通っても君がいる
そりゃそうさ だけど
この夏のかき氷 僕はなにしてんだ
時間は真っ白

真白が広がる場所にいる どこまでも
光りの反射でまばゆいここ
シュルレアリスム

祈りはいろいろある
大事な願いもあるだろう
僕は 僕の知っている願いを誰かのために祈ることを
したいんだよ

この世界に1日何人の候補者が出て
今までにどれだけいて それで今どうなってんのか
教えてほしいくらいで
神さまでいいのかい知らないけれど神さま

寝起きの夢 ふとした広告 食パンに書かれた蜂蜜文字
僕なら毎日じっと 空を見て 木の葉の隙間を見て
歩きながら
考えている

やさしい言葉を言いたくて 知っているよ
叶うやつがいたらいいじゃないかと
彼らにはうまくやってほしいのだと それで
僕はけっこう本気で思っているんだぜ

むろん なるようになっていてうまくいくさ
終わりのあとにも話がある
ピーナッツの甘い匂い
それで君を動けなくする選択なんか捨てちまえよ

やらないほうが良かったかい
思うよ 選べないどうしようの無さを知っているからね
これをやる羽目になる人
思い半ば 正解だけの選択が出来なかったけれど

恐がるなよ 天気予報など 何種類かがあれこれやってくるだけ

僕はヘマばかりをしたが さればこそだ 願うんだろう
知ってなお笑うアーモンド
涙の下敷きの笑顔 現れて 君を
うなづかせる愛がありますよう

それで
静かな諦念のコーヒーだ
けど 思いもよらなかったろ?
こんなところに来てまだ
笑うことだってあるんだぜ

1つのマグ