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小さくても仲間だよ【コメツブツメクサ・クスダマツメクサ】

こんにちは、うりぼうです。

6月も第一週があっという間に終わってしまいました。梅雨とはいえ、晴れと豪雨みたいな感じの天気が多く、やる気がそがれる毎日...

……と、少し後ろ向きになってしまいました。

こういう時は植物に癒してもらいましょう。

というわけで今回は「コメツブツメクサ」「クスダマツメクサ」を紹介したいと思います。

小さいツメクサ

ツメクサと言って最初に思い出されるのは「シロツメクサ」「アカツメクサ(ムラサキツメクサ)」辺りではないでしょうか。

今回紹介する二つの野草は、「シロツメクサ」「アカツメクサ」と同じ「マメ科シャジクソウ属」の仲間になります。

パッと見小さいので「え?似てるの」と思われるかもしれませんが、拡大してみると「そういわれれば似てるような気もする」という感じです。

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これは「コメツブツメクサ」の拡大ですが、花の数が減った「アカツメクサ」のように見えなくもありません。(わかりにくくてすみません^^;)

こちらは「クスダマツメクサ」です。

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おお、マメ科っぽい花ですね!
なんとなく「シロツメクサ」に似ている感じが伝わる気がします。

ところでなぜ「コメツブツメクサ」は拡大しても微妙なわかりにくさなのに、「クスダマツメクサ」はそれよりもわかりやすいのか、次にそれを説明しますね。

大きさが違う!

そもそもこの二つの植物は大きさが異なります。

ヘッダーと同じ写真ですが、ここでもう一度じっくり見比べてみましょう。

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これは手前に写っているから大きいというわけではなく、そもそも同じ植物ではなかったわけです。

既にお察しかと思いますが、背景の緑の園にちりばめられている星が「コメツブツメクサ」。

私が主役なのだよ!と言わんばかりに主張している、手前の大きいものが「クスダマツメクサ」です。

サイズ感がまるで違いますね^^;

有名どころのツメクサ二種類と、この二つのツメクサの花の大きさ(ここでは全部の花をまとめた球体の大きさ)を、私の目測で比べてみると以下の様な感じです。

1位: アカツメクサ(球体の大きさ 3cm くらい)
2位: シロツメクサ  (球体の大きさ 1.5cm くらい)
3位: クスダマツメクサ (球体の大きさ 1cm あるかなくらい)
4位: コメツブツメクサ (球体の大きさ 5mm くらい)

圧倒的に「コメツブツメクサ」は小さい子、まさに「米粒」です。

大きさの違いが分かったところで、それぞれをちょっとだけ掘り下げたいと思います。

コメツブツメクサ

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先ほども紹介しましたが、とても小さなマメ科シャジクソウ属の植物です。

漢字で書くと「米粒詰草」。「米粒」の名前は「シロツメクサ」と比べて、花も葉も小さいところから来ています。

ヨーロッパ原産の植物で、結構色んな所に生えていますので、見かける機会も多いのではないでしょうか^^

■ よく似た野草「コメツブウマゴヤシ」

「コメツブツメクサ」とよく似た野草としてよく挙げられるのは「コメツブウマゴヤシ」になります。

私も図鑑でしか見たことがないので、いずれ見かけたら写真を載せたいと思っていますが、今は文章で説明しますね。

「コメツブウマゴヤシ」は「コメツブツメクサ」とサイズ感も花もよく似ていていますが、一番の違いは果実のつき方になります。

「コメツブツメクサ」の果実は簡単に表現すると「バナナ」です。

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房のようになっていますね^^

対して、「コメツブウマゴヤシ」の果実はきゅっとひねった球状のものです。

実際に出会ったことがないので、図鑑の写真を私なりにイラストにしてみました^^;

ちょっと微妙ですが……(いつか見かけたら写真に置き換えますね)

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すぐにでも実際の写真が見たい! という方は、インターネットで調べて頂ければすぐ出てくるかと^^;

というわけで、果実を見ればこの二つは区別ができます。

とりあえず、バナナは「コメツブツメクサ」だな、と思ってくだされば間違いはないかと思います。

クスダマツメクサ

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「クスダマツメクサ」もまた、マメ科シャジクソウ属の植物です。

こちらもヨーロッパ原産の植物です。ツメクサはヨーロッパからやってきているものが多いですね^^

明るい黄色の、かわいくて大きな丸形の花で、その形が「くす玉」に似ていることから「薬玉詰草」という和名になっています。

受粉した後、少しふっくらした様子がホップの雌花に似ていることから「ホップツメクサ」とも呼ばれるそうです。

一番近いのはこのあたりかな?!

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たしかに膨らんでいる様子がわかります。

■ よく似た野草「テマリツメクサ」

こちらはよく似た野草に「テマリツメクサ」が挙げられます。

北海道から長野県辺りで確認されているようですので、私の住む関西圏では見かけないのではないか、と思っていますが一応見分け方を紹介しておきますね。

頂小葉と呼ばれる三枚の葉の一番真ん中(という表現は正しいのかな?!)にある葉っぱに柄があるかないか、だそうです。

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一応オモテから見える範囲での柄に丸を付けてみました。
写真は今回取り上げている「クスダマツメクサ」ですので、柄があるのがわかります。

見比べたことがないのでなんとも言えませんが...もう少しわかりやすい見分けが欲しい...^^;

おわりに

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今回は、ツメクサの小さな仲間を紹介しました。

他の有名どころの面々に比べてとても小さいですが、群生していることが多く、存在感はなかなかのものです。

小さくてかわいいので、ぜひこの機会に観察してみてくださいね^^

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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