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#生き方「肌着男を受け止める」

「なんでジャンパーの下が

 肌着やねんっ!」


仕事終わりに、

急なお誘いだったが、

職場のスタッフ2人と私の3人で、

駅前にある小さな立ち飲み屋に寄った。


店内に入って、

1人だけジャンパーを脱がない場面で、

それがわかった。

ジャンパーの下は、

もう最後の砦の肌着だった男はAさん。

それを知って、ツッコんだのはBさん。

続けてBさんは言った。

「肌着の上に服を着てないなんて、

 どう考えてもおかしいやろっ!」。

最初は爆笑していたものの、

どんどんエスカレートして、

ついにBさんは強い口調で、

Aさんを否定した。

「絶対におかしいっ!」


Aさんは困った顔をしながらも、

Bさんに言う。

「脱がなきゃあ、

 わからないし〜、

 言わなきゃあ、

 別に〜、

 周りの人に迷惑もかけないから〜ねぇ」。


その後、

少し変な雰囲気になったが、

結局は1時間程、

Aさんはジャンパーを着たまま、

楽しく会話をして、

その場で別れた。


その後、

Bさんからラインが来た。

「ちょっと、

 Aさんに言い過ぎましたかね〜」。


私はラインで答えた。

「なんで服を着てなかったのか、

 疑問に思ったことを聴いたり、

 自分の考えや思いを伝えることは、

 何の問題もないと思う。

 ただ、

 Aさんを強い口調で否定をするのは、

 やり過ぎだと思うよ。

 たとえ自分の常識とは違っても」。


「ちょっと笑ったけど、

 そう言う人もいるんやと、

 受け止めるくらいの話かな〜」

と、私はBさんに伝えた。


後日、Aさんにも聴くと、

一人暮らしで、

あまり服にはお金をかけたくないらしく、

さらに最近の寒さで、

服が乾かなくて、

仕事から直接、家に帰るだけの日は、

肌着の上にジャンパーを着て、

帰ることもあったらしい。

あらかじめ、

予定があれば、

肌着の上に服は着てくるとのことだった。


さすがに、

地肌の上にジャンパーを着て、

すれ違う人の前で、

「ほれ〜っ」

と脱いでる訳ではないとのことなので、

理解まではいかないが、

Aさんの考えや思いを、

受け止めることはできた。


ジャンパーの下に、肌着。

経験したことがない私は、

「攻めてるな〜」

と、少し羨ましくも思えた。

ドライブスルーに行くのに、

パジャマの上にジャンパーを着て、

恥ずかしく思いながら、

マクドに行ったくらいの小さな冒険心の私。


身近な生活の中にも、

色んな考えや思いがあるものだなと、

自宅のお風呂の脱衣場で、

自分の肌着姿を鏡で見ながら、

ふと思い出した出来事だった。


<スタエフライブのお悩み募集です>

「笑っていい解」。

お悩み解決スタエフ。

11月27日(月)22:15〜。

今回のお悩みは、

「夫がなかなかお風呂に入りません。

 どうしたらさっと入ってもらえる

 でしょうか?」という、

うりちゃんネーム:石原さぼみさん

からのお悩みです。

このお悩みに対する解決策を募集します。

スタエフ

《うりもの笑ってチャンネル》
《彩夏のたわごと》

どちらかにレター頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします💌✨。

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