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#家族「休日ランチにて」

「す、すいません、申し訳ありません」。

日曜日のお昼に、

家族4人でランチに行った。

目当ての店が混雑していたため、

近所にある韓国料理のお店を選び、

4人掛けのテーブルに座って、

ズンドゥブセットなどを

みんなで頂いた。


そのお店に、

「研修生」と書かれた名札を付けた、

若い男の子(仮名:森くん)がいて、

私達のテーブルの接客をしてくれた。

可愛らしい雰囲気の男の子で、

言葉使いも優しく、

一生懸命に仕事を覚えようとしている、

そんな感じが伝わってきた。

その森くんが、

私達のズンドゥブセットを、

1つずつ運んできてくれた。

1つ目のお盆を運んできてくれた時に、

勢いよく運んできたからか、

通路側に座っていた私の足の甲を、

グッと踏んづけた。

「あっ、すみませんっ」

森くんは私の顔を見て、

申し訳なさそうに言った。

「大丈夫ですよ〜」

と私は笑顔で答えた。


それが私と森くんとの、

ぶつかり稽古の始まりだった。

残りの3つのお盆を、

森くんが運ぶたびに、

私の足の甲を踏んづけたり、

足の側面などを、

つま先で蹴ったりしていく。

3回目からは、

少し自分の足をテーブルの内側に

引っ込める形で対策をしたが、

今度は座っている私の太ももに、

森くんの体が当たったりして、

なぜか森くんがくるたびに、

私と接触事故を起こしていった。

その度に、

「ああっ、本当にすいませんっ」

と、

とても申し訳なさそうに、

伝えてくるので、

「大丈夫、ゆっくり運んでね〜」

とその度に伝えていた。


私は森くんの一生懸命さや

勢いのある若々しさに、

心穏やかだったので、

特に苛立つこともなく、

そのまま、

ズンドゥブセットを美味しく頂いた。

食事中の会話で、

「さっき、

 食事を運んできてくれた店員さんが、

 実は、

 毎回足をぶつけていってさ‥」

と、笑いの1つとして、

家族に伝えたら、

妻「あんたの足の置き場が悪いんちゃう?」

娘「そうやわ、お父さん無駄にデカいしっ」

息子「そういうキャラやから、

   仕方ないね〜、かわいそっ」

と、

今度は私が、

家族との、

心の接触事故を、

起こすことになったのだった。



新人スタッフの森くんよ、

一生懸命生きてりゃ、

きっといいことがある。

落ち着いて、

共に、

頑張ろうね。


<スタエフライブの告知です>

第12解

「 笑っていい解!?」

本日、1月22日(月)
22時15分ライブ配信スタート

今回のお悩みは

『 物を捨てられないこと 』

解決策や、それぞれのご家庭での、
不用品の処分の仕方や再利用法など、
当日ライブのコメント欄で
教えてもらえると嬉しいです🎙️✨。

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