見出し画像

「京城クリーチャー」と私の見解

みなさんこんにちは!浮島龍美です!12月に入り、年末年始の準備をしております。
今回は最近、話題になっているNetflixで配信の「京城クリーチャー」に関する事を書きたいと思います。(実は家でネットフリックスを繋いでいないので、そのドラマを見れないです・・)



「京城クリーチャー」の出演者が「反日」で炎上?


「京城クリーチャー」とは1945年の日本統治下の京城(今のソウル)を題材にした作品であり、日本軍の人体実験などが登場します。(予告を見たら、モンペ履いている人がいなかったな‥)事の発端は出演者のハン・ソヒさんがインスタグラムに伊藤博文を暗殺した安重根の画像を挙げていた事がきかっけに日本人ユーザから「反日」呼ばわりされました。安重根は韓国国内でも評価が分かれるらしいですが、東洋の平和を望んだ「英雄」とされているそうです。
ちなみに中学校時代に習った社会の授業では「併合に反対だった伊藤を暗殺した。つまり無駄な事をした人」という見解で習いました。(当時の教員が授業中で堂々とコリアンヘイトするネトウヨでした)

私はこちらのツイートを見た時、「京城クリーチャー」を見てみたいなと思いました。

なぜなら、1910年~1945年の「日本統治下時代」を「負の歴史」として描いており、「ゲゲゲの謎」に通じる部分があるからです。
また、この作品は日本軍が満州で行った「731部隊」を元にしたフィクションです。「なぜ、『731部隊』は満州が本拠地なのにクリーチャーは韓国が舞台なんだ?」と思うかもしれませんが、「731部隊」の犠牲者の中には韓国やDPKR(朝鮮民主主義人民共和国)と言った朝鮮半島出身者が多くいたからです。

※犠牲者の殆どが名前が判明していないなど身元不明者ですが、731部隊にいた少年隊員の証言で判明しています。他にも中国人やロシア人、モンゴル人もいたそうです。

むしろそういう作品を日本の映像作品ですればいいのに殆どの作品は「大日本帝国時代」の日本を美化しがちです。(司馬遼太郎作品が顕著です)

大日本帝国って日本人も被害を被ったのにね・・・と言いたいです。(被害を被っていないのは華族や軍人、皇族と言った地位の男性ぐらいじゃない)


中には「大日本帝国の時代」を批判するものがいました。私もその見解です。ハン・ソヒさんの発言が「反日」なら私が現在、カクヨムなどで書いているweb小説はどうなんだと言いたいです。そもそも私は「反日」という言葉は極右が言い出した用語なので好きじゃないです。Wikipediaで調べても日本語版しか無いようです。

また「反日感情」という言葉はぎり英語版があるみたいです。

それには「大日本帝国」が行った侵略・植民地支配と言った「人権侵害」が発端であり、「白人至上主義者」にありがちなあからさまな日本人嫌いではありません。(そっちはアジア人蔑視も一緒になっている)

最近ではいう人が少なくなっておりますが、私の地元「沖縄」でも「沖縄戦」で日本軍が行った悪行を言うと、ネトウヨに噛みつかれます・・・

やっぱり日本人は韓国ドラマや映画を都合よく消費していた?


この見解をみて思ったのが日本人が韓国ドラマや映画を都合よく消費していたのかなと思いました。
noteを見ても「反日発言をやめて欲しい」という人がいたので。もし、周囲の人がそんなことを言っていたら「そうじゃない」と言いたいのですが、「だって日本の俳優はそんな事言わないないじゃないか」と言われそうです。でもそれって「上から目線」「当事者の口を閉ざす行為」だし、本来なら言ってはいけない行為です。


これって自称「沖縄の作品や音楽、文化、自然が好きな日本人」(所謂『本土の人間』)に似ているなと思いましたね。

その人たちの中にはとにかく沖縄の海を消費しまくって琉球新報や沖縄タイムスを批判している人がいましたからね・・・

アベルさんがスクショしている方ですが、私は思いきりブロックしましたよ・・・だって関わりたくないですから・・・

多分、それってまともに「加害の歴史」に向き合っていないからなんですよね・・・もっと向き合っていたらそんな事は言わないはずなのに。


沖縄でも作られるべき作品

私は「京城クリーチャー」のような作品、沖縄でも製作されるべきだなと思いました。むしろ沖縄こそそういう作品を作って欲しいです。

こちらでも紹介しましたが、沖縄県のホームページの歴史年表によると1879年から1945年の沖縄を「沖縄県」と表記されています。(別のホームページでは現在の「沖縄県」と区別するため「近代沖縄」と表記する事もある)

しかし、韓国では「日本統治下時代」「日帝強占期」と呼ぶみたいです。

これって国を滅ぼされ、自己決定権を奪われてた「近代沖縄」と呼ばれる時代こそそう呼ぶべきでは無いか?と思いました。

沖縄の場合、戦後のアメリカ統治下が酷すぎて「近代の沖縄」を「基地のない平和な沖縄」だと幻想を抱きがちですが、実際は「大日本帝国時代」なので全然いい時代ではないですし、むしろその時代が沖縄戦に繋がっていきますから・・

最近、1935年の沖縄を写した写真が発見されましたが、こういう写真を見るとノスタルジックに感じてしまいますよね・・・

1935年の那覇の山形屋周辺をカラー化した写真。当時の中心地は大門前(うふじょうめー)通りという東町だった。

しかし、沖縄の映像作品は監督や脚本が日本人(本土の人)が多いので、そういう作品が作られないか、作られたとしても戦争の悲惨さとノスタルジックな沖縄を表現する作品になってしまうのではないかと思います。

これは私が現在執筆中の小説にも言える事であり、映像化すればそのように表現される可能性が高いです。(今の日本で映像化は不可能だと思います)


日本軍の役を日本人俳優にして欲しいが・・・・


「京城クリーチャー」、どうやら日本人の役を韓国の俳優さんが演じていますが、個人的には日本人の俳優さんに演じて欲しいものです。

しかし、今の日本の芸能界を見ていると、それは無理そうです。
なぜなら事務所の力が強い日本の芸能界では「負の歴史」を描いた作品を事務所側が避ける可能性が大きいからです。また、日本の芸能人は「負の歴史」を語る事はタブー視しております。(性加害で悪名高いジャニーズ事務所は所属タレントの「政治発言(その中でも政権批判)」を徹底的にしないようにしていた)

ただ中には「ネトウヨ」の芸能人もおり、武田鉄矢、松本人志、ほんこん、つるの剛士、と言った方が挙げられます。

彼らも「政治発言」をする事がありますが、その多くが政権擁護だったり、レイシズムに基づいた発言だったりします。

そういう発言が許されているような風潮で出演するのは難しいだろうなと思います。

ちなみに日本人俳優を使って上手くいっているなと思うのが台湾映画であり、「セディック・バレ」 「KANO1931海の向こうの甲子園」がいい例です。

しかし、前者の撮影時期は民主党政権時代であり、後者はどちらかと言うと「日本スゴイ」の作品です。

後者は今でもできそうですが、前者は今だと無理そうですね。



まとめ

以上、「京城クリーチャー」に関する私の見解です。これに関しては発端になったハン・ソヒが悪いのではなく、近代史(その中でも負の歴史)を学ばなかった日本人ユーザーの責任です。
現在進行形でガザの人を虐殺しているイスラエルと変わりません。
また、先述したように大日本帝国は朝鮮半島出身者を始め台湾、琉球、アイヌと言ったマイノリティーだけではなく、マジョリティーである日本人(大和民族)も被害者(同時に加害者でもある)です。
日本人がかつての大日本帝国と同一せず、かつての過ちを清算すれば炎上しなかったのです。
私を含めそこを深く考えないといけません。

補足:普段、韓国ドラマを見ない私が見解を述べてしまいました。でも京城クリーチャーは見てみたい作品だなと思ったのと「大日本帝国の悪行」を伝えるために書きました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?