断っていい

断っていいんだよ。誰もが納得する正当な理由が無くても断っていい。「僕はやりたくない。」だから断っていい。何の留保もなく、断っていい。

ある種の(僕のようなタイプの)人間には、こういう呪文が時々必要になる。

頼まれたら断れない?どうしてさ。断っていいんだよ。だって逆の立場で、こちらが頼んだのに断られたこともあるでしょう。大した理由もないのにさ。
相手に与えている権利なら、自分も行使していい権利なんだよ。いや、行使すべき権利なの。

あなたの頼みが大した理由もないのに断られることを当然だと受け入れているでしょう?それなら、あなたも大した理由もありませんがひとの頼みを断りましょう。それは同じ権利です。

仕返しをするというのじゃない。「断られることもある相手なんだ」ということを、当然のこととして示す必要があるの。至極普通のことを示しているだけ。相手に、そして自分自身に。権利は時々行使しておかないと蹂躙されるから。自分自身でも忘れてしまうから。

まぁ、バランスの問題なのですが。
自分の心の中のバランス。境界線をしっかり示すためのバランス。

頼んでもいいんだよ。だって、引き受けてるんだから。お互い様だからね。
断ってもいいんだよ。だって、断られているでしょう。お互い様だからね。

そういうこと。

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