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人混みが苦手なお話。

短大生時代、私はずっとずっと眠かった。
朝起きても、朝食を食べても、電車に乗っても、授業を受けても、帰ってきても、ずっとずっと眠かった。
電車の中で、駅のエスカレーターで、授業中の教室で、どこでも寝ていた。
当時はずっと、"なんでこんなに眠いんだろう、疲れてるのかな〜"くらいにしか思っていなかった。


その原因は、後になって分かった。
きっと、人混みに疲れてしまっていた。
朝夕の電車、駅構内、教室内も廊下も、ほぼずっと人混みで、常に人目を気にしてしまう自分にとっては、かなりのストレスだったと思う。


電車や駅構内での人目を気にしないようにする為に、イヤホンで音楽を聴いていた。
今ではそれも、自分にとっては情報過多で、さらに疲れてしまう行為だったと分かる。


同年齢、同世代の人たちと居るのは今でもずっと苦手で、苦手なのに、短大というのは同じ夢を持った同じ年の人たちを小さな箱にぎゅうぎゅうに詰めるので、言ってみればずっと"緊張状態"だったと思う。
その頃も今も変わらず、他人にどう思われているか気にして過ごしていたから、クラスの人たちと関わるのにも相当なエネルギーを使っていたと思う。


電車に乗ること自体はとても好きで、車窓から景色を眺めるのが大好きだけど、今でも電車に乗るという行為はとてもエネルギーを使う。
人が多く通る駅構内も苦手だし、人と音が多いショッピングモールや水族館に行くとどっと疲れてしまう。


人混みに晒されたり他人と関わったりしてエネルギーが吸い取られてしまうと、私は決まって眠くなる。


今はこれが自分の特性なんだと理解して受け入れられているから、無意識に対策ができる。
エスカレーターに乗る一瞬で眠ってしまうほど、あれだけ眠気に悩まされた短大生時代も、単に自分に甘えてしまっていたわけではないのだと分かる。
生きやすくなるには、時間がかかる。

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