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核兵器は抑止力なのか、破滅への一歩なのか

2022年2月24日
忘れもしない、この日
2014年より続いていたロシアによるウクライナへの侵略戦争が、ウクライナ全土へと拡大しました



全面戦争開始当初

戦争が遠いものだった私にとって、日本の隣国が戦争を始めた事実がただただ恐怖でした。ずっと戦争状態だったことも知らず、まさかロシアのように大きな国が戦争を始めるとは思っていませんでした。

日本はウクライナよりロシアの方が身近で、馴染みがあります。今はウクライナ側のサポートをしている日本も、戦争開始当初はロシアが発信した内容を放送したり、ロシアのプロパガンダを信じていました。


現地ジャーナリスト

あの日から1年4ヶ月、ニュースやSNSで毎日情報を得るようにしています。日本に向けてテレビやSNSで発信を続けてくれている現地の方がいます。ウクライナ人のボグダン・パルホメンコさんです。彼は幼少期を日本で過ごし、現在はウクライナの首都キーウに住んでいます。

リアルタイムの情報や日本のテレビでは放送されないような内容もSNSに投稿してくれています。


↓ボグダンさんのHP
各リンクへ飛べます


市民と核兵器

少し前に、NHKのEテレでボグダンさんが出演するウクライナの特集番組がありました。


【市民と核兵器~ウクライナ危機の中の対話~】


核兵器を手放したことは正しかったのか?
というテーマでボグダンさんがウクライナ国民にインタビューをしています。



偉大な祖父の言葉

科学者であり、ウクライナの国連大使や教育大臣を歴任した、ボグダンさんの祖父であるウラジミール・パルホメンコさんは次のように語っています。

「核兵器を手放したことは正しかったと思う。人間の進歩に繋がるプロセス、平和な空を守ることを優先すべきだ」

この言葉の2ヶ月後、祖父は突然の脳梗塞でこの世を去ります。祖父の思いとは逆に、核があれば戦争を防げたと思っているボグダンさんは、祖父が残した言葉に向き合います。

(元国連代表の祖父が語るウクライナ侵攻)



核兵器の放棄は正しかったのか

支援に訪れた先で、様々な方に同じ質問を投げ掛けます。
【核兵器の放棄は正しかったのか?】

学校の先生は、間違いだったと言い
兵士の青年は、正しかったと言う
三者三様の意見です。


前線で戦う兵士は、
核兵器は欲しいけど、放棄したことは正しかったと言います。

どういう人物が、政権を握るかわからない
自国がプーチンのようにならなかった保証はどこにもない
他国の脅威になりたくない
私たちはプーチンのようになってはいけない


ポーランドのすぐ近くの街、リビウに住む産婦人科の医師は自分の国に核兵器は持たせたくないと言います

核兵器があったとして、どこで使うのか?
自衛だとしても民間人が多く亡くなる
我々はロシアとは違う


核なき世界

私は『核なき世界』を望んでいます
しかし日本が核を持つアメリカによって守られている現状も理解しています

世界平和より、自国の領土拡大や支配が重要だと考える国がある限り、抑止力としての核は大事なのかもしれません

それでも地球上の生命を全て破壊することが出来る兵器は、この世に必要ないと私は思います


これから続く未来

この全面戦争が開始されたその時が、世界平和に繋がる道と地球滅亡に繋がる道の分岐点だったのではないか、と今思っています。

戦争開始直後に、戦争に反対している国々が侵略国に対して

貿易をストップさせ
現地にいる企業に撤退を強制し
海外にある侵略国の資金や財産を全て没収していたら

核兵器に価値はなかったと思います


この戦争がどこに向かい、どういう終わりを迎えるのか、これからも注視していきたいと思います


ウクライナの平和を願って

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