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土建屋狂騒曲#1 序 曲

 土建屋について日々思うことを書いていく。ほぼメモ

 だってまだ1年ちょっとしか居ないし私

 土建屋とは、平たくいうと土木・建築に関連する事業を請け負う事を生業としている会社のうち、土木のウエイトが大きいか、土木のみで勝負している会社の事である。地方では、だいたい地元の権力の象徴であり、悪の権化のような評価をされる。「ドケンヤ」「ドカタ」何れも差別用語でも何でもないが、人に言われると腹が立つのは不思議だ。

 この業界に入るまでの私の「土建屋」のイメージは 「年度末の小忙しい時に、道路ほじくってる人たち」 というものであった。今となっても大体合ってるイメージだと感じる。

 建設会社といっても様々な業態がある。以下は地場建設会社(中小零細)に当てはまるものである。勝手に区分したもの。デカいとこは知らん。同窓会ドタキャンしてシンガポールで地下鉄でも作っとけ。


なお建設業者は等級があり、経営事項審査で決まる(ザックリ) 

〇管理会社(従業員100名以上)
 抱えている仕事と技術者の数が多く、施工には「協力会社」という奴隷を使う。協力会社も仕事が切れないので脳死状態で現場を転戦する。社長一族は地元の名士である。協力会費と称した上納金を求めてくる。大体建築部門とか持ってる。むかつく

〇施工会社(従業員~100名)
 地場A級土建屋は殆どがここに入るだろう。技術者:作業員(建築でいう職人)が1:3~1:2程度である。元請、下請問わず自社施工を是としているのが特徴 控えめに言ってもガラはかなり悪いが、実態の伴う優良企業である。機械保有率も高く、防災やインフラの維持に期待されている。が、そういうのは単価安い。うちはここ。尚このクラスで船を持っている場合、最強である。うちは無い。管理会社の下請けに入る事はほぼない。プライドだけは一丁前

〇施工会社(その他)
 B級以下はここ B級以下の物件数は地方自治体によるが、少ないので下請比率が高い。先の管理会社の奴隷となっているケースも散見されるが、日本のインフラを陰ながら支えている。
 また、特殊な技能(舗装、法面、管工事等々)の使い手である事が多い。どこも後継者がおらず、活気の無いところが多い。誰か救いの手を・・・

〇ペーパーカンパニー(数名)
 仕事を取る為だけの会社 名義貸しで社員名簿はあふれている。直接施工なんてできるわけがない。サラリーマン社長と事務員が時間つぶししているだけの亜空間事務所が見もの。仕事できねえ地場土建屋なんて存在価値無いから潰れろ。が、大体が管理会社やA級施工会社の息がかかっている。

〇専門工事業者
 特殊魔法の使い手。左官や型枠大工、ポンプ圧送、鉄筋等々、さまざまな業者で占められる。現在売り手市場であり、どこも羽振りがいいぞ。いつまで続くか見ものであるが、持っている技術・器材の専門性は目を見張るものがある。需要に極端に左右される。


↓以下その他
〇材料屋
 すました顔をしながら値段を釣り上げてくる商人
 砕石や生コン、2次製品などを売る。工事を落札すると呼んでもないのに来る。当地方では需要が近年爆増している為、値上げに続く値上げで地場コンは疲弊中 ツライム

〇運搬屋
 10tダンプの使い手 来てくれと頼んだ時に来ず、間に合っている時に使ってくれという勝手な人たち。最近ではエコに目覚めたのか牛歩ともとれるノロノロ運転で工事進捗を犠牲に地球を守る。会社にもよるが。

〇建機屋・リース屋
 自社メーカー機械をごり押ししてくる人たち。たまに違うリース会社を使おうとすると妨害してくる。機械を購入しようとするとどこからともなく聞きつけて会社にやってくる。
 が、急な資材調達や機械搬入、修理等々、いつもありがとね!

〇各コンサル・測量屋
 賢い人たちの集合体 各種測量、計算、照査、完成図書等広範多岐に渡り支援して頂く。お金もかかるが、大体設計に入っている。たまに成果物をみると「自分でやった方が早いしよかったな」と思う時もあるが口にしてはいけない。


〇役所
 神様
 親方日の丸 国交省 協議・協議・協議・協議・差し戻しというループ教。受発注双方の技術者をこれでもかという程時間的、精神的に追い込み、国民の幸福を実現する。

 県 バランス神である。特に不満はありません。仕事ください。ワンワン

 市 たまにデカい物件を公示してくる確変神 県と書式合わせてください。ワンワン


 その他 いっぱい仕事ください。ワンワン
    

以 上

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