【麻雀】配牌から愚形の払う順番 見落としがちな嵌両面の受け入れ

配牌がバラバラでも和了条件や断ラス目であれば和了に向かう場面があります。
その中で最短の和了を目指すために覚えておきたい受け入れの形を考えます。

以下のテーマに沿って進めます。

  • ぶくぶくに構えるということ

  • 見落としがちな孤立牌のフォロー牌

  • 牌の価値の順序をつける




一つ目に
ぶくぶくに構えるということです。

ほぼマインドセットになるのですが
ここの考え方を間違えていると和了率が大きく変わるので
間違えてたという人がいれば是非気づきになればうれしいです。

打ち慣れていない人にいるのですが
『ぶくぶくに構える=中張牌の孤立牌を残して、断么九(タンヤオ)を目指す』
としている方がいます。

麻雀は鳴く前提のゲームではなくて
何の役を作って和了きるかのゲームになります。
なのでまず配牌が
 ”何が入るとリーチに一番早いか”
 ”鳴いても和了れる牌はなんだ”
というのを考えなければいけません。

また役を作るにあたって使える牌の枚数が変わるのでおさらいしましょう。
全役で考えると微妙なので愚形の時に目指す役を整理します。

・リーチ
  ⇒34種136枚すべて使える
・断么九
  ⇒2~8の萬子・索子・筒子で21種84枚
・混一色
  ⇒1~9の萬子・索子・筒子いずれかおよび風牌・三元牌で16種64枚
・全帯
  ⇒19を含む1~3、7~9および風牌・三元牌で最大13種52枚
・役牌(自風・場風・三元牌)
  ⇒必須5種20枚の内暗刻・明刻3枚があるものの滑ってに使える
・七対子
  ⇒34種136枚すべて使える
 
一番多く種類が使える断么九を選択した時点で
136枚使えるゲームが約61.8%の84種しか使えなくなります。
手牌が愚形だらけなのに断么九を目指して切り出すのが馬鹿らしいことがわかるでしょうか。

なのでぶくぶくに構えるということは決め打ちをするのではなく
一番受け入れの多い状態で役の取りこぼしがないように打ち回ることになります。

この考えを頭に入れて進めていきます。



二つ目に
見落としがちな孤立牌のフォロー牌です。


受け入れ枚数の基本 中張牌の孤立牌は偉くないで記載している牌の形以外にも嵌両面があります。




嵌張が2つあり間の牌が入れば一面子になる受け入れ枚数が8枚の牌姿です。
通常孤立牌で五萬を持っていた場合の両面にするには




四萬・六萬になるのですが
両面と同様に8枚の受け入れに変わる可能性があるのが四軒隣の一萬・九萬になります。
なので断么九が見えない時に両面変化を最大限にするには孤立牌のフォロー牌があるか
確認をするようにしましょう。





四軒隣はもう二パターンだけあるので
この形も覚えておくようにしましょう。




二萬・六萬/二筒・六筒/二索・六索
四萬・八萬/四筒・八筒/四索・八索になります。
両面変化の牌がどちらも三・五・七が入れば両面になりますが
孤立牌のフォロー牌があると間の四または六でも嵌両面になります。
両面・嵌両面になる可能性がある牌が1種類増えるだけで各段に早くなります。


三つ目に
牌の価値の順序をつけるということ。
配牌時のマインドセット ~局のコンセプトと和了~でも書きましたが
配牌が配られた際のコンセプトを決めて打ち出す必要があります。

今回はどうしても和了らないといけない場面でぶくぶくに構えるということを前提に書きます。

東場西家 配牌



6向聴・七対子6向聴・国士無双6向聴のどうしようもない牌姿です。
それでも和了らなければならないのであれば牌の優劣をつけましょう。
安全度は度外視です。

バラバラですが向聴数が進むのは以下の牌になります。
国士無双を含めるとわかりにくくなるので今回は抜いてます。



27種類で向聴が進みます。
有効牌や両面変化まで入れるともう少し増えますが
あくまで和了に向かう向聴が進むものだけを抜き出してます。
34種中27種引けば手が進むので最初はサクサク進みます。

またバラバラなので切り順によってはフリ聴になる可能性も出てきますので
孤立牌にフォローされていない牌の取り扱いは特に気をつけましょう。

このような愚形だらけの配牌では
単純に和了に向かうために切る順番は以下になります。
  オタ風 ⇒ フォロー牌になっていない19牌 ⇒ 役に絡まない受け入れ枚数の少ない牌 ⇒ 自場風・三元牌

例の配牌ではオタ風の南が一番の不要牌になる可能性があります。
もちろん第一ツモで対子になれば向聴が進むので残します。

続いて不要になるのは孤立牌のフォロー牌になっていない19牌
今回の牌姿では嵌両面になる5の牌の一萬と一索は切り出しません。



なのでここで一番の不要牌は受け入れのロスが一筒二筒しかない二筒を切り出すことになります。



「断么九がなくならない?」と考えた方は断么九に向かうのに何向聴あるか数えるようにしましょう。
7種類19字牌があるので断么九になるのに7向聴必要になります。
ただ和了に向かうだけで労力がとてもかかります。

もちろんこの牌姿から満貫を作らなければいけなければ
123または5を含んだ三色同順または全帯を考慮した打ち回しになるので
役牌を切ることになります。

3順目以降は入り方によって変わりますが
役牌が重なれば役牌を切り出したり
両面が出来れば嵌両面になる孤立牌のフォロー牌を切り出したりすることになります。

最初の27枚の受け入れから一向聴になるころには
受け入れが少なくて2種、多くて5種ぐらいになるのが麻雀になりますので
いかに受け入れ枚数を減らさないで進められるか
和了れる役になる牌は何になるのか考えるようにしましょう。






いかがだったでしょうか。


ただ和了を目指すのではなく条件のある和了が必要な時に
最高形の最終形を考える切り出しについては別の時に書ければと思います。

(2023/8/26 孤立牌のフォロー牌でミスがありましたので修正しました。
2・8の1パターン⇒2・6、4・8の2パターンでした。
申し訳ありません)

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