ビジネスマンのステージに応じた会社選びの指針:アラサー編
ITとコンサル、DXをやって20年強。
大金持ちには成れていないが、平均年収よりは大分多い給料をいただけるようになった。
自分自身の複数回の転職経験や、ビジネススクールを通じて色々な方の人生に触れたこと、また新卒・中途の採用で多くの履歴書・職務経歴を見て、彼らの入社後の成長も見てきた立場から、ビジネスマンのステージに応じた会社選びの指針をまとめてみた。
前回の新卒編では、飛び抜けた努力家でない限りは、日系大企業のしっかりした研修制度のもとビジネス基礎力をつけるのが、効率的な成長方法ではないかという話を書いた。
今回は30歳前後の話。
日系大企業に新卒入社して数年度に見える世界
新卒で入った日系大企業で多くの同期と同じような環境で働いて数年も経つと良くも悪くも先が見える。
部長や本部長になるのは同期の中の一握りであり、その会社の多くの先輩等と同じレベルの生活が人生の到達点になる様子が想像できるようになるだろう。
それはそれで日本社会全体から見ると十分な及第点、と考える価値観もあると思うが、やっぱり平均的な生き方より少し抜きん出ようと思うと、より成長できる環境を目指したくなるかもしれない。
私はそうだった。
アラサー前に成長の意思を考える
「働き方改革」云々言われているのと逆行するが、そのような考え方になったのであれば、30歳くらいまでは限界まで働ける環境に身を置くのが良いと思う。
コンサルやDXをやっていた人間の割には「根性論的だな」と思うかもしれないが、30歳前で、徹夜で仕事ができる体力があり、家庭や子育てによる時間的制約がない、親も健康で経済不安がない、という状態であれば自分の成長に全フリすべきだと思う。
もちろんブラック企業で働くという意味ではなく、自らの努力と成果に見合った報酬を提供してくれ、かつ良質な上司・同僚がいることが前提となる。
後の糧になったと思える要素
私が後に自分の成長につながったと考える、この時期の経験要素はこんな感じ。
リーダー経験
様々な業界・職種に関する理解
多くのビジネス本の名著を読む
人脈の幅
修羅場
高品質なサービス・商品の提供を受ける
結局私にとっては、この経験ができたのが外資系コンサルティングファームであった、という話。
若いうちからタスク・スケジュールの計画と自己管理をまかされ、かつ自分の指示でクライアントの会議や作業を仕切る、アサインされるプロジェクトが変わることで別業界のビジネスモデルや商習慣、さらにはその業界の人間の特性を知ることができる、優秀な先輩から適切な本を紹介してもらえる、単価が高いのでクライアントから無理難題を要求されるが皆それに応えるのが当然と考えるので修羅場が多い、など。
あと、最後の「高品質なサービス・商品の提供を受ける」は結構重要で、自分が顧客に良いサービスを提供しようと思った場合、良いサービスを自ら経験しておくことで審美眼やコスパ感覚が養われると思う。
まー、単にめちゃめちゃ働いた分、打ち上げで派手に遊んだり、舐められないようにそれなりのスーツを着たり、出張でそれなりの宿に泊まったり、という話だが、上記は真実だと思う。
ただし、これができる給料(もしくは経費)があることがポイント。
他の会社でも同じような経験はできるかもしれないが、一旦は自分の経験をまとめてみた。
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