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許せない病 7


『怒らない』弊害

許せない人は「喪の作業」の段階を踏めていない。

「怒り」を自覚して
はじめて次のステップへすすめるのである。

『怒らない寛大さは
「虚栄心」「怠惰」「恐怖」の産物だ』
ラ・ロシュフコー公爵

ラ・ロシュフコー(モラリスト文学者)


⭐️いい人という寛大さの裏

・いいところを見せたい(見栄張り)
・罰をくだすのは面倒(怠ける)
・後で復讐されたくない(恐怖)

そんな欲求不満は「怒り」フリーズ

「ルサンチマン」

地中のマグマのように
怒りのエネルギーを心の内側に
ぐっと溜め込んでいるような状態

溜め込んだ怒りは
どんどん蓄積したマグマとなる

時間が経てば経つほど
許せないという思いをかき立てることになる。 

怒りフリーズしやすいタイプは他に、

⭐️自己肯定感の欠如した人

「自分はこれでいい」と思えないと
他人の幸福が我慢できない怒りとなる「羨望」が原因となる。

⭐️他人のせいにする他責的傾向の人


落ち込み回避に
手っ取り早い「責任転嫁」

問題や失敗の原因が自分自身にあるなどとは
全く思わない。

ほかの誰かが自分の失敗の原因をつくったと思い込んで、

その人に怒りの矛先を向ける。

⭐️被害者意識をもつ人

「敵視されてる」
「無視されてる」
「避けられている」
ぞんざいな扱い
無愛想

「自分はあんなにしてあげたのに、
相手はこれだけしか返してくれなかった」

『自己愛は天下一のやり手もしのぐやり手』
ラ・ロシュフコー公爵

⭐️自分ルール押し付けをする人

これには2つの理由がある。
ひとつめは、完璧主義な人

ふたつめは、自分「悪」否定する人

「ひとりでいると不安」と訴えて
妻同伴で心療内科を受診した40代の男性

きっかけを尋ねると、

夫「妻がほかの男とメールをしていたことがわかった。
そのメールを消去していたので不安になり、
許せないと思った。」

妻は「浮気していない」
と言ったが、

それ以来、夫は不安が強くなり
妻の帰りが遅いと
「自分を構ってくれない」
と妻を責め、
なかなか許さない。

診察を受け
夫は少しずつ落ち着いてきたのだが、

その後
実は夫の方が浮気していたことが判明した。

夫が若い女の子と仲良く
腕を組んで繁華街を歩いていたのを
診療所のスタッフが目撃したのである。

夫が「浮気してるんじゃないか」と疑い
妻を許そうとしなかったのは
自分自身の不倫願望、
そして浮気という事実を否認するためだろう。

不倫願望が自分にないふりを
するためにこそ
同じような「悪」が他人にもあるのではないかとあら探しせずにはいられないのだ。

なぜ、そんなことをするのか?

「不実への自分の衝動を、
誠実であるべき責任を分かち合う相手に向かって投影する」

そのことによって
「良心の責めから無罪解放される」
からである。

(フロイト「嫉妬、パラノイア、同性愛に関する二、三の神経症的機制について」)

自己正当化したい欲望が募り、

相手を責めて
許そうとしないこともあるのだ。

(「許せないという病_片田珠美」より)


「怒らない」
(怒れない)
は「いい人」虚栄心で裏側に恐怖が隠されている(怠惰も)。

ラ・ロシュフコー公爵すごい洞察力

兎銀なんか納得してしまいました。。

.

この抑圧されたルサンチマンエネルギー

それを、どうあらわすか。

.

負の衝撃を受けた時

どう消化するか、

良い形で出せるといいですよね。

.

人に八つ当たりして

いいエネルギーでかえってくるとは思えません。

『因果の道理』


そこは仏教でいう「利他」を心掛けなければならないし

.


"自己処罰してしまう"なんて状況な人は、

まずすることは「自利」でしょ

ってことになります。

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