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自分が読みたい本を軽率に買うようになった理由

最近、財布の紐がゆるい。
特に本だとがばがばである。子どもの本も自分の本もがんがん買っている。

そんな私だがかつては他の多くの「母」と同じように
自分のものを買うのに罪悪感があった。
本ももちろん同様で、絵本は変えても自分が読みたい本は図書館や中古で探すといった時期が数年続いた。

でも去年から。もっと正確に言えば去年の夏くらいから
タガが外れたように、自分の本を買うことができるようになった。

理由はとても、くだらない。
自分が本屋に並ぶ雑誌の仕事をするようになったからである。
雑誌の仕事をするようになってきて「本」の仕事が見えてきた。
本を書くのはずっと夢で、Webライターからそんなとこにたどり着けるなんて思ってもみなかったが、雑誌と言えど一度紙で書いて
ほんの少しずつでも出版社さんとの付き合いができだすと
なんか出版業界そのものにばんばんお金を落としたくなってきたのである。

そう、私は今、
本を買う金は巡り巡っていつかは私の報酬になると思っている。
だからいくら本を買ったって、出費という気がしないのだ。

当然現実にはそんなことないので(巡ってきたとて数%だろう)
完全に脳内お花畑状態なだけなのだが
本を買うのに躊躇しないという状態自体は決して悪いことじゃないはずだ。私の出費が出版業界に役立つというだけでもうれしいし
読んだ本は私を成長させてくれるのだから、良いことづくめ。
無理して現実を見ずこのまま突っ走るつもりである。

本を出す。
最終的には自著で出す、というのが夢だ。
ただこの「最終」はもう死ぬ間際とかでも全然良い。
何冊も出したいわけじゃない。出せたらいい気もするが今のところそっから先は浮かばないのでここがゴールだ。

一応夢といえどぼんやりは道筋を考えてここまできた。

①何でもいいから文章を書く仕事をする(Webライター)
②何でもいいから紙で書く仕事をする(雑誌外部ライター)
③出版社とのつながりを作る
④著者とのつながりを作る
⑤ブックライターとして本を書く
⑥自著を書く

今どの段階にいるかというと③と④を同時に片足突っ込んだ感じだ。
ここから次の段階に行くまでどのくらいかかるのか、想像がつかない。
この道だけをまっすぐ進んでるわけじゃなくて、他の仕事も平行している。
今までの経験からしても、他の仕事が本筋に役立つことも多くて、むしろ積極的に広くいろんな仕事も取りに行っている。
でも進んでこれているのだからいつかはたどり着ける気がしないでもない。
ただまあ、リソースはだいぶ限られている。
ゆっくりじっくり無理せず進んでいくしかない。

私のリソースは時間だけじゃなくて収入の壁もある。
(いろいろなリスクを考えると扶養をまだ抜けたくない。)
そう考えると、仕事の「外側」で本を出すことに向かう時間をとってもいいのかもしれない。
例えば、本をたくさん読んでアイディアを取り入れるとか、
書きたいと思える出版社さんや一緒に仕事したい編集者さんを探すとか
おもしろかった本の著者にがんがん感想を送ってみるとか、
雑誌をいっぱい見てレイアウトを学ぶとか、いろいろいろいろ。

ほら、そんなことを考えてたら本は全然出費じゃない。
何買ってもどうにかしたら仕事につながりそうな感じがしちゃう。
困ったことだ。でも楽しい。

書くのが好きな人たちはみんなももっと軽率に脳内お花畑になって
いっぱいいっぱい本買えばいいと思う。私みたいに。
そしたら案外遠い将来にお互い儲かるかもしれないよ。


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