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ディズニーは『リトル・マーメイド』からブロードウェイの手法を取り入れた!? ① 「ディズニー・オン・クラシック 〜まほうの夜の音楽会2023」で100年の歩みを振り返る

もう1ヶ月ほど前になってしまいましたが、9月中頃、ディズニー・オン・クラシック2023に行ってきました!!

…と言っても元々予定していたわけではなく、その日急に行けなくなってしまった友人の代わりに飛び入りで行かせてもらったのです。
ディズニーには、テーマパークや映画を通じて親しんではきたけれど特に詳しいわけではなく…このコンサートも単に「ディズニーの音楽がオーケストラで聴ける」くらいのイメージでいました。

ところが実際に行ってみると想像とは全く違う!
オーケストラ音楽に、スクリーンに映し出される映像、照明による華やかな演出、そして司会やヴォーカリストの方々のパフォーマンスが合わさって、まさにディズニーの夢の空間が創り出されていたのです。
コアなファンの方ももちろん、何の事前知識もなく来てしまった私のような人間まで存分に楽しませてくれる。そんなディズニーの力量を感じたステージでした。

ところで、ディズニー・オン・クラシックは2部構成になっているのですが、2023年は、ディズニー創立100周年を記念する特別なプログラムということで、第1部では映像や音楽とともにディズニー100年の歩みが紹介されました。

(ちなみに第2部は『美女と野獣』で、劇中の音楽とスクリーンで流される映像 *静止画が多いですが字幕があるのでストーリーがわかります とヴォーカリストの方々のパフォーマンスで、映画をまるまる1本見たような感動が味わえます)

ここで簡単に、ディズニー・アニメ100年の歴史を振り返ってみましょう。

ディズニー・アニメ100年の歴史

1923年にスタジオを立ち上げたウォルト・ディズニー(Walt Disney)は、短編アニメーション映画を制作し、『蒸気船ウィリー』に始まるミッキー・マウスのシリーズや、音楽の重要性を意識した『シリー・シンフォニー・シリーズ』をヒットさせます。
1937年には世界初の長編カラーアニメーション『白雪姫』を世に送り出し、その後『ピノキオ』『ファンタジア』『ダンボ』『バンビ』と名作が続きました。1950年代にはディズニーが誇る伝説的なアニメーター、ナイン・オールド・メンが手がけた作品が好評を博し、黄金期を迎えますが、ディズニー兄弟の死やベテラン・アニメーターたちの引退もあり80年代は長い低迷に苦しみます。
しかし、1989年『リトル・マーメイド』を機に、『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』等ヒット作を連発し、ディズニー・ルネッサンスと呼ばれる第2の黄金期を迎えました。
その後はピクサー・アニメーション・スタジオとの共同制作で『トイ・ストーリー・シリーズ』等のフル・CG作品にも挑んでおり、『塔の上のラプンツェル』や『アナと雪の女王』などの人気作を今でも創り続けているのです。

『リトル・マーメイド』から始まる「変革」、ディズニー・ルネッサンスとは?

ディズニー・アニメーションの輝かしい歴史が今日まで続いてることを踏まえると、『リトル・マーメイド』に始まる「変革」が重要な意味をもっていることが窺えます。

その「変革」とは一体どういうものだったのでしょう?
ディズニー・オン・クラシックでは、司会の方が「長編アニメにブロードウェイの手法を取り入れた」というふうに説明されていたのですが…そのとき私には具体的な意味がわからなくて。
というのも、ディズニーは設立当初から一貫して音楽を重視しており、1929年の『シリー・シンフォニー・シリーズ』で既にミュージカルを取り込んでいるからです。

『リトル・マーメイド』以前と以後で何が違うのか…??

疑問に思ったので、早速Disney+に加入して(コンサートでは2ヶ月間の無料体験案内がいただけました)初期の作品から順に観てみました…!

長くなりましたがここまでは前置きということで…
次の記事で『リトル・マーメイド』に始まる第2の黄金期の秘密に迫ってみたいと思います!


次の記事はこちら!




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