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「未知との遭遇(1977)」「E.T(1982)」スピルバーグ初期の名作をみてみた|映画感想文

まさかの初見。

未知との遭遇」はみたことないのわかってたんだけど、
E.T.」はみたことあると思ってたんだけれども、見はじめておもったのは、

「あれ?コレみたことなくね?」

ってやつで。途中から、あーここは見覚えがあるってなったから、最初から最後までみるのは初めてだったw


見たきっかけは?

はい、岡田先生でございます。
E.T.?なんて思いつつみてたんだけど、ほぉほぉそれはみなければと思うくらいの熱い内容でして。ついでに未知との遭遇もみようとなったわけだけれども、その解説内容については、私が語るよりも実際に見ていただいた方が良いと思っていて。

岡田氏自体がジブリ解説ばっかりしているようで、SFがとにかく大好きなわけで、スピルバーグを語りたくないわけないよねってくらいに熱く語っていて。
宮崎駿監督を語る時と、ハリウッドの監督を語る時の姿勢の違いは、元々ずっと同じ会社であったりで仕事している庵野秀明監督が宮崎監督のところでナウシカの作画やっていたりで、知り合いの知り合いの話込み込みで需要があるから語っているジブリと、外からの情報をかき集めてでも語りたい海外のSF作品だと、SF作品語ってる時のが楽しそうだと個人的には思ってます。

なんなら、メンバー限定有料部分だったと思うけど、ちょっと泣いてたからね。びっくりして巻き戻しちゃったけど、あの涙でみてみようと思った

どんな映画でしたっけ?

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未知との遭遇』(みちとのそうぐう、Close Encounters of the Third Kind)は、1977年に公開されたアメリカ映画。世界各地で発生するUFO遭遇事件と、最後に果たされる人類と宇宙人のコンタクトを描いた。
原題の「Close Encounters of the Third Kind(「第三種接近遭遇」の意)」は、ハイネックの著書で提唱された用語であり、人間が空飛ぶ円盤に接近する体験のうち、搭乗員とのコンタクトにまで至るものを指す。

https://ja.wikipedia.org/wiki/未知との遭遇

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E.T.』(イーティー、原題: E.T. The Extra-Terrestrial)は、1982年のアメリカのSF映画。地球に取り残された地球外生命体(E.T.)と少年エリオットとの交流を描いた物語。
約1,000万ドルという予算で製作されたが、公開後にはアメリカ国内でおよそ3億ドルという当時の映画史上最大の興行収入を記録する。『スター・ウォーズ』(1977年)の全世界興収記録を抜いて、世界歴代興行収入1位の記録を更新し、『ジュラシック・パーク』(1993年)に抜かれるまで記録を保持した。

https://ja.wikipedia.org/wiki/E.T.

この二つの映画を見た感想

リマスターで画質が綺麗すぎ

まずはじめに、40年前の作品なのでもっとガサガサかと思ったら、両方ともアマゾンで見たけど、2本とも画質がクリアで綺麗(笑)

いきなりそこですか?ってなりそうだけれども、今時テレビに比べたらChromecast使ってる時のうちのモニター(34インチウルトラワイド)って27インチ相当くらいだと思うので2m離れてみたら対した大きさではないんだけれども、この時代の映画もこんなに綺麗なの?となったので(笑)
35mmフィルムの解像度ってどの程度なのと調べてみたら、プロの方の意見としてはフルHD(2K)以上、4K未満程度といったところらしく。
加えてスピルバーグの映画の修復スタッフが優秀じゃないわけがないっていうのもあるかもしれないけれど。

もちろん写っているモノは時代を感じさせるんだけれども、単純に映像だけをみたらデジタル時代の視聴者に違和感が無いような調色もされてるんじゃないかな?ってレベルの違和感がなさなんだよね。

「20年前のデジカメで撮ってみた」みたいなのが2、3年前に一部で流行ってたと思うんだけれども、「カメラが古い故に3日前の新宿なのに昔に見える」の逆現象が起きてて、「映像が今っぽすぎて40年前に見えない」ってなんか思った。

作曲家のジョン・ウィリアムズいい仕事しすぎ

私のもともとの興味はどちらかというと、動かない絵だったことが長くて、ことにより音楽のつかみどころのない感じはちょっと苦手で。
でも時代も時代だしねで、小さいながらも配信を始めたり、動画編集をはじめたら波形って形で見えるようになって、ようやく音にも興味が前よりもてるようになったんだけれども。

で、最近ちょっと気になってたのがジョン・ウィリアムズ氏と菊池俊輔氏で。名前は知らなくてもスターウォーズとスピルバーグの映画の映画って同じ人なんだろうなくらいには思っていたけれど「ハリーポッター」シリーズもなの?みたいなところでWikiをみてたらすごすぎた。(ハリーポッターだけ特徴的な管楽器が控えめで他より柔らかい感じはする。子供が主人公の「E.T.」もその路線だけど「E.T.」のテーマがどれか知らなかった。)
日本テレビ・アニメの菊池俊輔氏(ドラえもん、アラレちゃん、暴れん坊将軍他)もそうなんだけど、最後の最後まで頭に残るのは主題歌数秒とタイトル画像だったりするから、音楽って外せないパートなんだろうなって思ってて。

で、なんか特に「未知との遭遇」の方は特になんだけど、妙に音楽がいいなと(笑)そもそも音楽が一つのキーポイントになってるしね。

対になる二つの作品

ここに来るまでに2000字以上費やしてるんですが、どんだけ前置き長いんですか?状態だと思うんだけれども。

「未知との遭遇」は子供の頃親に、どんな内容か聞いたことある気がするんだけれども。ただ、そのときに明確なあらすじをおしえてもらえなかった気がしてていて。で、結局見てなかった。たしかに、ストーリーが無いわけではないんだけれどもこの内容のあらすじを子供に説明するのは難しい。

岡田氏は解説で、「スピルバーグは"E.T."を作ることによって苦手だった人間を描くことを克服した」なんて言ってるんだけれども、おそらくストーリーを語る場合人間を軸にするから、描ききれていない人物では確かにどんな物語なのか語りづらいはあると思う。「未知との遭遇」主人公を軸にしても王道ストーリーって、起承転結の"転"で成長するって話が多いんだけど、この親父の"転"、電波受信して頭おかしくなるっていう話なので説明しづらい。しかも結局のところ端役で登場する奥さんや息子目線で見たら、冗談みたいにヤバいやつになって、頭おかしいまま宇宙いって終わりだから(笑)

一方「E.T.」ではお父さんが新しい女と自分を置いてメキシコに行ってしまっていて、主人公の少年エリオットは事あるごとに「お父さんがいたら…」ってぼやいている。その少年が不思議な宇宙人との交流を通してちゃんと成長する。
友達の話とかでもオチのない話が聞きづらいのと同様に、主人公がまぁ別に成長しなくてもいいっちゃいいけど、ちゃんと主人公が成長してくれる話のが流れはわかりやすいしどんなストーリーかはわかりやすいと思った。

ただ、「未知との遭遇」の映像スゲーだろ感はめちゃくちゃあって。(実際にアカデミー賞2部門受賞してる)若干意味不明なのは宇宙人のせいでもいいじゃんって思わせちゃうところはある。なんなら軍とかもどの程度わかっててやってたのかも視聴者からも主人公のクソ親父からみてもまるで不明だし、宇宙人からなんか受信してるクソ親父はもっと意味不明。それはそれで、宇宙人が地球人と同じ感覚で動いてるわけないよねwみたいな。

でも確かにそのベースは同じまま焼きなおしたくなって「E.T.」作りたくなったのかなって思った。

「未知との遭遇」の良かったところ

キーポイントが、5音の音楽というところ。
ものすごく洒落てるなって思って。最終的に対話も音楽でするんだけれども、それ自体をカッコイイ音楽として表現してる。
インドの場面で修行僧とかが歌ってるところとかもめちゃくちゃハーモニーが綺麗で良かった。

ついでに気が狂ってるようにしか見えないクソ親父が、家の中に木とか土とかを放り込み初めてなにはじめるの?って思ったら、見えたヴィジョンの山を家の中に作ってるんだけれども。なんかよくわかんないけど、「すげーw」ってなったw

というか、ちょっとヤバい人こと電波系とかいうのって、コレが語源だったりするの?と思ったけどWiki見る限り1936年のSF作品で既に概念があるような言葉だった。(SF小説の先取り感やばいよね。)

基本的にこの作品「音楽がいいのと、よくわかんねーけどスゲー」ってかんじが一番の感想なんだけど、きっとそれで私には正解。

「E.T.」の良かったところ

映像が凝ってるし丁寧だしなにより画面の切り替わりのつなぎがとにかくかっこいいなって思った。映像とか最近さわるようになったばっかりだし、映画も演劇もいうほど詳しいわけじゃないんだけど。
前半部分の鍵の男たちNASA軍団の登場シーンも逆光をうまく使っててアニメチックでいちいちかっこいいんだけど。
時間が経ったのシーンとかでも、照明なのか自然光なのかわからないけれども、エフェクト+光の表現の仕方でやるってこのころ既にあったのかというか、
むしろ最近の作品ではここまで強くはやっていないような気もしないけど(アメリカのドラマではたまに見る気がするし、舞台の手法な気もする)

おそらく、劇場でみれた一瞬はともかくとしてテレビ画面でしか見れなかった間の時代にはボンヤリとしか見えなかったモノがクリアにはっきり見れる解像度になって、アナログの中でどれだけ映像を作り込んでたのかものすごく見えるっていうのもあるかもしれないけれど。
これは、推測でしかないんだけれども子役たちを撮影できる時間は4時間だけ。その分だけ準備をきっちりしてやってたからこそなのかなぁ。まぁ、1日の撮影時間がもっと長く経ってハリウッド映画なんだからきっと作りこむんだけど、とにかくいちいち細かくて丁寧な感じがしていて。

もちろんプロがつくっているもので、他の作品が雑って話ではないんだけれども、宇佐兎三の感性で思うのは、

「なんかめちゃくちゃ細かく作ってる」

他の旧作見ても、同じ解像度でみたらやっぱり同じように思うかもしれないけど(笑)解像度高くなったせいだったらドンマイ。でも「未知との遭遇」と比べてもたぶん「E.T.」のが作りが丁寧だと思う。

もしかしたら少年目線だとスケールが小さくなる分だけ見えるものが細かいっていうのもあるのかもしれないけれども。

あと、子役うますぎるよね。

え?内容について?
ほぼ初見だったので、ドキドキハラハラで楽しめました。
普通に人の感想ってそんなもんじゃない?wスピルバーグの自伝的映画だと言われれば「へぇぇぇ」とはなるけれども。でも子供時代途中から見てもう一度最初から見ようって一度も思わなかったくらいからね。
(読書感想文的なものなら絶対選ばれないのは承知w無理に書こうと思えば書けるけどさー)

【蛇足】じゃあ内容でコレすげー!みたいのってなんですか?と聞かれたら、たぶん「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズン1とか、「キングダム」とかだったりするので好みの問題。

とはいえ、うだうだ文章とか書いてないで、どういう形かわからないけど、いつかこういうのちょっと撮ってみたいなって思えたから良い作品だなって思ったのでした。


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