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夢日記757 ~ しがみつく老婆 ~

 私の目の前で、60歳か70歳くらいの老婆が、前から気になっていた高齢男性に詰め寄って、結婚してもらう約束をムリヤリにとりつけた。その後、老婆は家に帰るため、荷物を持って外に出ていった。老婆は、マントヒヒのような見た目の大猿の背中に、自らの身長と同じくらいの大きさの風呂敷に入った荷物を載せた。そして、老婆はその荷物にしがみつくようなかっこうで大猿に背負われ、自宅に向かっていった。そのようすを見て、私の隣にいた中年女性が「ああいうのを『自由闊達』っていうのよね」と褒め讃えた。

 しかし、その直後に、老婆は大猿の背中から少しずつ荷物ごとズリ落ちていき、ついに地面に落ちた。老婆は再び大猿の背中に荷物を載せて、荷物にしがみついた。ところが、やはり大猿が何歩か歩いたところで、またしても老婆は地面にズリ落ちた。それを何度も繰り返したため、明らかに老婆の体力は失われていっていた。その場の誰もが、「このままでは、老婆は家に帰れない」と悟った。

                             < 完 >

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