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うしらく、崖から飛び降りたってよ

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なぜ、うしらくは崖から飛び降りたのか。実話を元に、エッセイとして書き綴っていきます。
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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第8話「ふくざつな誕生日」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第8話「ふくざつな誕生日」

〈前回までのあらすじ〉オタクな彼女フジ子さんの意外な一面を知ることで、ぼくは彼女のことをもっと好きになっていった。リア充爆発しろと言われてもいいくらいに...。

2015年11月10日。ぼくは30歳になった。子供の頃は「30歳=大人」という方程式が自分の中にあったけど、いざなってみると特に何の実感もない。ごく普通だ。

この日はフジ子邸に招待され、手料理やバースデーケーキをご馳走になった。もちろ

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第7話「声優フェスで大はしゃぎ!」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第7話「声優フェスで大はしゃぎ!」

〈前回までのあらすじ〉愛しの彼女フジ子さんは、アニオタであると同時に腐女子だった。また、オタ度も想像以上に高く、彼女の放つ世界観にぼくは酔いしれていった。

2015年秋。ぼくとフジ子さんは声優フェスに参加した。といっても東京会場に行ったわけではなく、福岡県内の映画館からライブビューイングとして鑑賞したのだ。

豪華声優陣が登壇するこのフェスは参加希望者が異常に多く、チケットの抽選もかなりの倍率ま

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第6話「フジ子さんの素顔」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第6話「フジ子さんの素顔」

〈前回までのあらすじ〉アニオタで非モテなぼくに、ついに恋人ができた。名前はフジ子さん。彼女もまたアニオタなため、ぼくらの会話はほぼアニメに関するものになっていった。

付き合って1ヶ月が経つ頃、ぼくは初めてフジ子さんの家に遊びに行った。

ひとり暮らしの女子の部屋ってどんな感じなのか。そして、ぼくはどう振る舞えばいいのか。期待と不安が入り混じりながらも、フジ子邸のドアを開けた。

一歩足を踏み入れ

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第5話「リア充って素晴らしい!」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第5話「リア充って素晴らしい!」

〈前回までのあらすじ〉2015年7月12日。コミュ障非モテ男子は、ついにリア充になった。お相手は街コンで出会った女神、フジ子さん。2人の恋路はどうなってゆくのやら…。

リア充になったその日から、ぼくの世界はガラリと変わった。街ゆくカップルや賑やかなファミリー、Facebookで楽しそうにしている友人たちがとても愛おしくなったのだ。これまではずっと、疎ましくて妬ましいだけの存在だったのに…。

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第4話「リア充、爆誕!」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第4話「リア充、爆誕!」

〈前回までのあらすじ〉街コンで出会った女神、フジ子さんと映画デートの約束をこぎつけた。デート当日、ぼくは緊張しながらも勝機を狙うのだが...。

なぜ、デートに映画を選んだのか。理由は2つあった。1つ目は、お互いの好きなアニメ作品が劇場版になったから。2つ目は、心理学でいう「暗闇効果」を狙ったのだ。

真っ暗なところに居ると、人は不安になる。そして、身近にいる人に安心感を求めるため、相手との心理的

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第3話「進撃のコミュ障」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第3話「進撃のコミュ障」

〈前回までのあらすじ〉
コミュ障男子のぼくは、彼女欲しさのエネルギーに駆られアニコン(街コン)に参加した。場の雰囲気に馴染めず孤立していたところ、運命の女神「フジ子さん」と出会った。勇気を出してLINEを交換し、そして...。

アニコン以降、ぼくとフジ子さんはLINEでやりとりするようになった。何気ない話からアニメの話まで、オタ同士ならではの会話をしていたように思う。

出会ってから数日後、ぼく

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第2話「街コンの女神、フジ子さん!」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第2話「街コンの女神、フジ子さん!」

〈前回までのあらすじ〉
彼女欲しい症候群に陥ったため、ぼくはアニコン(街コン)に参加することにした。そして、この場所で運命の人と出会うことになるのだが...。

ぶっちゃけ、アニコンの雰囲気には馴染めなかった。100人規模での立食も、参加者たちのノリにも全くと言っていいほど付いていけなかったからだ。

少し離れた場所でポテトを食べていると、無性に虚しくなった。お金も時間も体力も、ムダに使っ

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うしらく、崖から飛び降りたってよ:第1話「リア充王に、おれはなる!」

うしらく、崖から飛び降りたってよ:第1話「リア充王に、おれはなる!」

2016年7月18日。海の日。
とある海岸の崖の上で、ぼくは意を決した。

「さて、そろそろ飛び降りるとすっか!」

手に握っていた900mlのお酒(みかん酒)を一気飲みし、酒瓶を足元に置いた瞬間に助走を始めて、高さ20mの崖の上から飛び降りた。

事のきっかけは1年前に遡る。

2015年7月、ぼくはリア充になった。そう、彼女が出来たのだ。彼女が出来たくらいでそんなにウェイウェイ

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