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カップヌードル50年目の大問題

カップヌードルが50周年を迎えたそうだ。

日本オリジナルの発明が広がって、今や世界中の人がカップ麺を食すようになったことは本当に誇らしいと思う。

しかし一方で、日清のカップヌードルには、大きな問題も残されていると思う。

それは、海外でのブランディングである。

ぼくは残念ながらアメリカのカップヌードルしか知らないが、少なくともアメリカでは「安物」のイメージだと思う。

通常、アメリカのブランドが日本に出店するとき、アメリカでは大衆向けでも、日本では、少しハイブランドのような位置付けで出店していることが多い。

また値段も大体の場合は、例えばコーチなんかは、1〜2倍程度に設定されている。

これを日米逆にするなら、カップヌードルは日本で絶対に安売りはせず、200円くらいなので、アメリカでは300〜400円にしてもいいところである。

ところが、である。アメリカでは、一つ78セントくらいで売られているのだ

そう、日本より安いのだ。

いったいどこでどう間違ったのかわからない。でも、間違いなく、ぼくがアメリカのスーパーでいつも見るカップヌードルは、明らかに一番安い層の商品になっている。

そして、ここは個人の意見であるが、味がまずい。

アメリカ人好みに設定していると思うので、現地ではおいしいと感じるのかもしれないが、日本人のぼくには全く美味しくない。

一度帰りの飛行機で食べたけど、もう二度と買わないでおこうと思ったレベルだ。

正直、日本と全く違うのだ。

一方の日本では、ブランディングは大成功している。繰り返しになるが、絶対に値引きしない、でも美味しいし、少々訳のわからないCMが若者のハートをぐっと掴んでいて、発売50年にしても人気は不動だ。

アメリカにはかなり前から進出しているので、紆余曲折あったのだと思うけど、いったいどこでどう間違って、安物のメーカーになってしまったのだろうか。

もちろん、他の国や地域においては、ブランディングは成功しているのかもしれない。でも、アメリカは世界一経済力があって、自由で、魅力的な国だ。だから、世界中から色々な人が集まる。だからこそ、アメリカでの日清のブランド価値向上は、世界戦力において、最も重要だ。

世界戦力を立てる中で、もちろんすでに様々な検討をしていると思うが、まずは、あの78セントのまずいカップヌードルの販売をやめるか、少なくとも「カップヌードル」という名称を外すところから始めるべきではないかと思う。

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